懐かし味のパンを求めて! ライター山崎島、軽く旅に出た!
ココがキニナル!
サンドイッチや素朴なパンなどを売っている、懐かしい感じのパン屋さんを探してください。住宅街など、穴場のお店をこっそりと!(きゃりーぱみゅさん/ポッポさん)
はまれぽ調査結果!
調査エリアより老舗・名店・穴場のパン屋3店舗をこっそりご紹介!「鵠沼・富貴堂」「泉区・サンディー」「旭区・さかもとベーカーリー」!
ライター:山崎 島
ライター・山崎は春になるとパンばっかり食しています。
がりっごりのドイツ風パンとか、持つとかっこいいフランスパンとか、パンにもいろいろありますけど、私はがぜん日本のパンが好きだなあ。お店の奥に料理場があって、ふわふわでやわらかいパンを、ビニールに入れておばあさんが売ってた、昔ながらの日本のパン。
今回も歩きます
今住んでる街はナチュラルな夫人が集う、室内なのに外みたいな内装のおしゃれパン屋はあるのですが、私が求めているお店は無くって、だったら自分たちで歩いて探してやらあ!! と、会うたびに服装が大学生っぽくなる、編集部・岡田と軽く旅に出てきた!
藤沢駅と本鵠沼駅の間あたりにある老舗パン屋
で、藤沢にやってきました! なぜかというと、岡田が心当たりのあるパン屋さんがあるのだそうで、やったら朝早くから集合したのですが・・・なんと閉店していました。「あっれー、ごめーん」とへらへらしている岡田。「あー、仕方ありませんよー」と一応言いましたがそんなこと思ってませんからね。
ということで、山崎が前々からキニナっていたパン屋さんへ行ってみた。藤沢駅西口から線路沿いに江の島方面に歩き、鵠沼中学校の角を曲がったところにある。
閑静な住宅街のなかにぽつんと
あります「富貴堂(ふうきどう)」
佇まい最高・・・ちょっと小さいヤシの木みたいなの生えてるところか、本当に良い。
ショーケースが並び、パンの焼ける良いにおいが漂う店内
このお店は長年の時間が流れている。こういうお店を求めていました。取材のお願いをすると、とても上品な奥様が「あら、うちを宣伝してくれるんですか?」と快く引き受けてくださいました。
宣伝になるように頑張って書きます!
富貴堂についてお話を伺ったのは、現在社長でいらっしゃる安村恵美子(やすむら・えみこ)さん。御年92歳の現役です。安村さんが長年立ち続けてきた、同店の歴史を少しお聞きしました。
同店は約70年前、安村さんの今は亡き旦那さんが開業した。旦那さんは第二次世界大戦で戦争へ行かれたそうで、無事帰還してから藤沢駅のそばにあった親戚のパン屋さんで修業を積み、この場所でご自分のお店を構えた。
お店の奥では焼きたてのパンが
「当時この地域には水道もなくて、井戸を掘ってから家を建てていたので、お店を始めるのは大変骨が折れました。お店を始めたころは、ドイツ式の石窯があって、コークスでパンを焼いていました。とってもおいしいんですよ、窯で焼くと。ここら辺にはパン屋がなかったので、当時はよく売れました。自転車で遠くまで売り歩いたりして」と安村さんは昔についてお話してくださった。
同店は目の前の鵠沼中学校ができたのとほぼ同時期にオープンしたため、中学生御用達のお店として地域の方に親しまれてきた。今でも朝学生から注文を受け、お昼にパンを売りに行ってるのだそう。また、近くの病院や老人ホームからも注文を受けており、現在もたくさんの方に愛されている。
地域とともに歩み続けてきた富貴堂。昔も今も変わらずお店の裏で焼き続けているパンをいただくことに。
どれにしようかな?
すっごく迷います
カレーパンの方は、以前はまれぽで記事にした藤沢駅北口の有名カレーうどんのお店・富貴堂 (安村さん夫妻が修行していたのは、ここの昔のパン屋さん時代) をどうしても思い出してしまう。
迷いに迷う。でも・・・
やっぱり山崎はLOVEクリームパン(110円)
クリームパン、生地がもっちもち。もっちもちの食感に、優しい甘さのクリームがたっぷり入っていて、ため息出ちゃうほど美味しい。いろいろパンは食べていますが、このもっちもちは5本の指に入るほどだった。
店の佇まいだけではなく、パンも絶品の老舗名店でした、富貴堂。現在は息子さんと義理の娘さんやパートさん達とお店を切り盛りされているそうです。また買いに来ます!!