藤沢に旨い“麺”アリ! 藤沢の「ご当地麺グルメ」とは?
ココがキニナル!
藤沢のB級グルメってどんなものがあるの? 是非取材してください。キニナル。(にゃんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
食材や味付けにこだわりぬいた「地域限定焼きそば」からミシュラン掲載の「絶品カレーうどん」まで「足を運ぶ価値あり!」の味を召し上がれ♪
ライター:大野 ルミコ
ミシュランガイドに掲載された絶品カレーうどんを味わう
絶品焼きそばを2品も平らげ、すでに大満足状態の筆者と山岸。しかし、藤沢の“ご当地麺グルメ”についてさらに調べてみると、もう一軒、どうしてもキニナル店がヒットした。
その店は2011(平成23)年に行われた「湘南・藤沢ご当地グルメコンテストで審査員グランプリ、来場者人気投票第1位の2冠を達成。そして、2015(平成27)年版のミシュランガイドにも掲載されたという「カレーうどん」のお店。
藤沢駅北口から徒歩約5分、北口銀座通りにある「カレーうどん 富貴堂(ふうきどう)」
店の入口横には、ミシュランガイドに掲載されたことを知らせる貼り紙も
訪れたのはまもなくランチ営業が終わるという平日の午後2時30分過ぎだったのだが、ドアを開けるとまだまだ多くの人が食事の真っ最中。平日の昼過ぎにこんなに人がいるなんて・・・やっぱりこの店、相当な激ウマ店に違いない!
木の温もりを感じさせるスペースに、カウンターとテーブル席が並ぶ
調理に接客にとお忙しい中、われわれをにこやかに迎えてくださったのはこの店の店主、山中一明(やまなか・かずあき)さん。
この店の歴史や、人気の「カレーうどん」誕生の裏側を語っていただいた
実は2005(平成17)年3月にこの店をオープンさせるまで「普通のサラリーマンだった」という山中さん。お母様のご病気をきっかけに約30年に渡り勤めていた会社を退職、奥様のご実家が現在の地に同じ「富貴堂」という名で経営していたパン屋を引き継いだのだという。
しかし、店舗スペースが狭く、ほかの店舗で作ったパンを販売するだけという営業形態に「焼きたてパンを提供する店が増えた今、このままでは将来的に厳しい」と感じ、一念発起。1937(昭和12)年から続く老舗のパン屋から「カレーうどん 富貴堂」へと驚きの転業を果たした。
「今でもパン屋だと思っている人もいるんじゃないかな(笑)」と山中さん
実はこの「カレーうどん 富貴堂」を開店する際に山中さんが真剣に取り組んだのは「カレーうどん」ではなく「レトルトカレー」の開発。カレーうどんはもちろん、いろんな料理にアレンジできるような「ほかには真似できないレトルトカレー」を作ろうと考えたのだという。
「チェーン店のフランチャイズになるのでは面白味がない。だから自分でチェーン店を創ってやろうと思って」と笑う。
こうして誕生した「レトルトカレー」がこの店の味を決める
約1年間に渡るさまざまな試行錯誤の末に誕生した「富貴堂 カレーうどんのもと」は、店で使われているだけでなく、店内およびインターネットでも販売されている。
「これを使えば、本当に店と同じ味が堪能できますよ! だって、うちの店でも同じものを使って提供しているんだから(笑)」
調理を見せていただいたら・・・本当に「カレーうどんのもと」を使っていた
「カレーうどんのもと」に牛乳を加えることでミシュラン掲載の味が完成!
つゆは「カレーうどんのもと」を使用しているが、店で提供されるうどんは、機械を使ってはいるものの打ちたて・茹でたてを提供。またカレーの風味を大切にするため、注文が来てからつゆを完成させるなど、随所に「美味しく提供する」ための心遣いが。トッピングの天ぷらも「すべて注文が来てから揚げている」という。
早速、自慢の「富貴堂カレーうどん(690円/税込)」と
一番人気だという「スペシャルカレーうどん/(1080円/税込)」を作っていただいた
「麺に絡みやすく、お子様でも食べられる味にしたい」とこだわった味は、マイルドな中にもピリッとカレーのスパイスが香る。スペシャルうどんは、チーズが入っているのだが、それがまた相性バツグンで、箸が止まらない旨さだ。
「ほとんどの人がスープも全部飲み干して帰る」というが・・・分かる!!!
「味付けやこだわりは絶対に企業秘密」という「カレーうどんのもと」を使えば、この店と同じ味が再現できるため、暖簾(のれん)分けも支店もすぐにできるが、基本は「自分の目が届く範囲、地元密着の味にしたい」と語った山中さん。
「店と同じ味をレトルトで再現」するのではなく、自信をもって店でも提供できる「完璧なレトルトカレーを作る」という逆転の発想、そしてそれを苦心の末に完成させた努力・・・山中さんは何事もなかったかのようにサラッと語るけれど、並大抵のことではない。
ぜひ「藤沢グルメ」の代表として、これからもこの味を広めていってほしいと思う。
取材を終えて
藤沢炒麺に村岡マヨ焼そば、そして富貴堂のカレーうどんと、今回、藤沢発の「麺グルメ」を3品紹介させていただいた。
これまでも取材で藤沢を何度か訪れたが、その度に藤沢の皆さんの「地元愛」に驚かされる。今回も「藤沢の味を広めたい」「食で藤沢を活性化したい」「地元密着の味にしたい」と、藤沢への想いをサラッと語る姿に感心すると同時に、うらやましささえ感じた。
また日を改めて「ご当地グルメ探し」に来たいと思う
きっと、まだまだ紹介してない「激ウマご当地グルメ店」があるのだと思う。・・・いや、間違いなくあるはず! またそういった店を探して出かけてみたいと思う。
―終わり―
藤沢炒麺実食可能店舗
http://ameblo.jp/chiikimiryoku/theme-10014549207.html
村岡マヨ焼きそば実食可能店舗
イタリアンデリ&水素料理 リベロ(Libero)
藤沢市弥勒寺3-12-15
0466-55-2323
関西風お好み焼き じゃんじゃん
藤沢市弥勒寺3-16-21
0466-27-9698
喫茶・スナック Benの店
藤沢市弥勒寺3-17-27
0466-50-6999
里のうどん 村岡本店
藤沢市村岡東2-19-2
0466-26-8625
軽食&喫茶 すかいはーと
藤沢市鵠沼東8-1
0466-50-6080
富貴堂
http://www.fukido.com/pc/index.html
海苔巻き大臣さん
2016年12月07日 15時07分
えー、レトルトなのにミシュランガイドにのるってすごいですね!一回行ってみたい・・・ビールにも合いそう