横浜DeNAベイスターズが勝ったら、勝利の美酒でカンパイしたい！　そんな風に思っているファンも多いだろう。応援だけして帰るのはもったいない。実はDeNAベイスターズの試合がある日に特典を受けられる店が数多くあるのだ。

DeNAベイスターズファンと地域の店がつながり、街の活性化を図ることを目的とした「CLUB BAYSTARS」という応援組織がある。DeNAベイスターズを応援している飲食店や小売店などが参加し、ファンにサービスをして地域を盛り上げていこうというものだ。

　

「CLUB BAYSTARS」のホームページ
　

加盟店は横浜スタジアム（以下、ハマスタ）のある横浜市中区が最も多いが、市内だけでなく神奈川県外の店もあり、その数は約300店にも及ぶ。

　

地域に密着した店もDeNAベイスターズを応援している
　

今回は観戦帰りに立ち寄れるハマスタ周辺の店で、どんなサービスを受けられるのかレポートする。顔が似ていると噂される、はまれぽの田中浩康（たなか・ひろやす）こと、編集部・小島とともに紹介していこう。

　

田中選手に似ている？（こちらは本物）
　

　
　

一流シェフの麻婆豆腐をつまみにカンパイ！

まずは、中区太田町にある「中華料理三熙（さんき）」へ。以前はJR関内駅前の商業施設「セルテ」内にあったが、2017（平成29）年1月の火災の影響で、5月に移転しリニューアルオープンしたばかり。

　

ハマスタから徒歩約4分（Googlemapより）
　

白と黒を基調とした外観
　

カウンター席もあるので1人でも入りやすい
　

オーナーシェフの川下善秀（かわしも・よしひで）さんは、中華街の四川料理の顔といわれる重慶飯店の料理長を15年勤めた実績を持つ。重慶飯店の看板メニューでもある麻婆豆腐を時代とともに進化させてきた。

　

「中華街にいるころから選手がきてくれた」
　

もしやこの店でサービスを受けられるのは・・・？

期待を込めて川下さんに聞いてみると「DeNAベイスターズが勝った日に、観戦チケットの半券か、（球団ホームページから）『CLUB BAYSTARS』の画面を掲示していただければ、麻婆豆腐を人数に合わせて提供します！」と話してくれた。

　

スマートフォンの「CLUB BAYSTARS」の画面
　

グループで来店しても、人数に合わせて出してくれるというのが嬉しい。
では、さっそく実食してみよう。

　

香り高い山椒の風味に食欲をそそられる
　

つるんとしているが崩れない、しっかりとした豆腐
　

色鮮やかな麻婆豆腐はいかにも辛そうで刺激的。しかし、口に入れた瞬間はわずかに甘味が感じられ、辛さよりも旨みが勝るようだ。挽肉とともにつるんとした豆腐を飲み込むと痺れるような辛味が追いかけてきた。華やかな山椒の香りもパッと広がる。唐辛子を発酵させた豆板醤の味が濃くウマカラだ。

　

「ウマ辛い！」後を引く味わいで止まらなくなる
　

美味しさの秘訣を探ってみると「うちは豆板醤、ラー油、山椒油、葱油もすべて手作りなんですよ。重慶飯店では150人分の調理を1人で任されたこともあって、料理人として鍛えられましたね（笑）。忙しくても、お客さんに喜んでいただけることを考えて丁寧にこだわって作っています」と川下さん。

　

ランチメニューにはお得な麻婆豆腐セット（800円）も
　

ほかの注文と合わせれば、こんなに味わい深い麻婆豆腐をサービスしてもらえるなんて驚きだ。生ビール（ジョッキ450円）とも相性抜群だろう。

ほかに「麻辣鶏～花山椒と七味のしびれ鶏～（840円）」や「四川式水餃子（473円）」も人気で、ときどきDeNAベイスターズの選手や関係者、OBなどもやってくるという。ファンにはたまらない店だ。

　

サイン入りユニホームにテンションが上がる
　

“ラミちゃん”も来店
　

1998（平成10）年の日本一メンバーのサイン入りバットなどのお宝も発見！
　

麻婆豆腐と試合の話をつまみに祝杯をあげるにはうってつけの店だった。