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相模鉄道の新型車両「20000系」に一足早く乗車体験!

ココがキニナル!

2018(平成30)年2月11日に営業運転開始の相模鉄道・新型車両「20000系」の中身がキニナル!(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

乗客同士の接触を避けるドア横の仕切り板や、身だしなみを整える鏡を設置。足が不自由な人でも乗り降りしやすいユニバーサルデザインシートも見所。

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ライター:はまれぽ編集部

相鉄グループの相模鉄道株式会社より、2018(平成30)年2月11日に営業運転を開始する、相鉄・東急相互直通運転の新型車両「20000系」
そのデビューに先立って、はまれぽ編集部は一足早く乗車体験してきた。

20000系は、これからの100年を走る相鉄の新たなシンボルとして、約9年ぶりの新型車両。
ネイビーブルーに統一された車体はもちろん、ユニバーサルデザインの座席や、乗車中のストレスを軽減する工夫など目白押しだ。

新型車両が完成するまでの道のりと、新しいデザインを紹介しよう。
 
 

相模鉄道の新たなエース車両「20000系」


 
相鉄車両「20000系」のお披露目があったのは、2018(平成30)年1月17日。天気は生憎の曇りだ。
 


お披露目の舞台は、相鉄線「かしわ台」駅から徒歩3分の車両センター

 
車両センター内は写真NGだったが、とにかく寒い。手がかじかんでカメラのシャッターボタンが押せない(笑)。
寒さに耐えながらも、車両の整備や調整に勤しむ方々の気持ちを胸に、新型車両との初対面に臨みたいと思う。

「20000系」が誕生したのは、神奈川県より約950km離れた、山口県下松市(くだまつし)の工場。
製造期間は約9ヶ月、組み立て・塗装・配線・配管作業などさまざまな工程を経て、車両が完成した。
 


標準車両を生かし、前面や内装の作り込みに専念

 
相鉄では、アルミニウム合金製の車両を導入するのは四半世紀ぶりで、ゆがみのない結合による美しい車体を作ることができるという。
車両の大半は自動的に接合されるが、一部に残る溶接には高度な技術が必要で、今でも手作業で行われているそうだ。

その後、組み立て、塗装、電気系統や空調設備などを巡らせる配線・配管作業を行う。運転席だけでも1300本の配線が必要なのだとか。それから扉や窓、座席を設置するという。
 


床下にはブレーキ制御装置などさまざまな機器を付ける

 
最後に走行テスト、防水試験などさまざまな検査にクリアしたら、ようやく車両の完成だ。
 
 

いよいよデビュー!


 
製造から9ヶ月後の、2017(平成29)年7月、車両が完成した。
出来立てホヤホヤの新型車両に「そうにゃん」が乗車し工場を出発。5日間かけて相鉄・かしわ台車両センターに到着したそうだ。
 


JRの線路から相鉄線へと運ばれる

 
当初の営業運転開始は2017(平成29)年12月の予定だったが、細かな調整や整備に手を焼いた。
その詳細は後ほど紹介する。

では、20000系完成までの道のりを踏まえて、デビューの瞬間を見ていただこう。

20000系お披露目の前に、相模鉄道株式会社の代表取締役社長、滝澤秀之(たきざわ・ひでゆき)氏からの挨拶。
 


「新型車両のデビューや新駅の開業は終着駅ではなく始発駅」

 
滝澤社長は相模鉄道のキャラクター・そうにゃんと共に、「今日の日をスタートとして、さらに努力を重ねていきたいと思います」と、今後の更なる発展に対する意気込みを見せた。

そしてついに、20000系のお目見えだ!


けむり~~~~!!! からの・・・


「初めまして! 20000系です!」


スマートな車体が特長


カッコイイ・・・。鮮やかで深みのある濃紺だ。

新型車両について説明してくださった、相模鉄道株式会社運輸車両部の車両課長、関根雅人(せきね・まさひと)さんによると、新型車両を製造するにあたり、もっともこだわったのは塗装だという。
 


横浜の海をイメージした「ヨコハマネイビーブルー」の車体

 
20000系のボディに起用されたのは、横浜の街が刻んできた歴史を象徴する相鉄線のイメージカラー「YOKOHAMA NAVY BLUE(ヨコハマネイビーブルー)」。

製造の際、実際の車両に候補となる塗料を塗り、それを元に試行錯誤した。

塗料は、深みのある青色系(ネイビーブルー)に、自動車の塗料として用いられるマイカ(雲母)を配合することで輝き感を持たせたそうだ。
これを1両に対して左右同時に2人がかりで塗料を吹きかけ、1両をおよそ1時間かけて塗装したとのこと。
 


そうにゃんのオレンジと絶妙にマッチする

 
「横浜らしい顔」をコンセプトに作られた車両前面には、避難用の貫通路(かんつうろ)がある。これは、東急線直通に必要な車両の規格という。

ちなみに、JR線には貫通路は必要ないそうだ。
 


こちらは最後尾の赤色ライト

 
確かに、今までにない印象的な顔だ。

車両の顔となる先頭構体(こうたい)は繊細な曲面を出すため、手作業や削り出しなど、さまざまな工法を組み合わせて作られたそうだ。
 


目先のトレンドにとらわれないデザインを目指した

 
関根さんは、「20000系を皮切りに、今後はすべての車両をネイビーブルーに統一していきたい」と話していた。