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「おじいちゃんの台所」が定食屋さんになって磯子へ。ゆっくりのんびり営業中

「おじいちゃんの台所」が定食屋さんになって磯子へ。ゆっくりのんびり営業中

ココがキニナル!

閉店した本牧の「おじいちゃんの台所」ですが、三ツ沢公園のレストハウス内に同じ看板を掲げたお店を発見/磯子区の国道16号線沿いにもおじいちゃんの台所を発見!(永田OLさん/三日坊主さん/YAM-3さん)

はまれぽ調査結果!

本牧の洋食店は、店長が亡くなられたため閉店。三ツ沢公園のレストハウスと磯子の定食屋さんは息子さんが営業し、磯子に移転してからはゆっくりのんびりと営業している

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ライター:はまれぽ編集部

中区の本牧間門(ほんもくまかど)にあった、「Stew’d House(シチューハウス)おじいちゃんの台所」が、いま名前をちょっとだけ変えてひっそりと営業している。

本牧の「おじいちゃんの台所」は、ステーキが一枚乗ったビーフステーキカレーが有名で、優しい味付けと家庭的な雰囲気で地元の方々に愛された洋食店だ。はまれぽでは、2014(平成26)年の寒い時期に濃厚なビーフシチューをいただいたことがある。
 


洋食店で働いていたオーナーがオープンした同店(写真は過去記事)


ビーフシチューセットがオススメのメニューだった(写真は過去記事)

 
キニナル投稿によると、はまれぽ編集部が取材で訪れた後しばらくして閉店。そして三ツ沢公園の第一レストハウス内に同じ看板を掲げた食堂があったが、そのお店も2016(平成28)年にはなくなってしまったという。

そして今回お邪魔したのが、JR新杉田駅から徒歩10分ほどの「定食屋 おじいちゃんの台所」だ。「おじいちゃんの台所」は、いったいどのように移り変わっていったのだろうか。
 
 
 

ゆっくりのんびりと営業したい


 
国道16号線沿い、磯子区の中原交差点の近くでユニークな看板が目に入る。
 


反対車線から見ても印象的な店名

 
店内へ入ったのは午後1時30分ごろ。ご夫婦と思わしきお二人が「いらっしゃい、こんにちは」と出迎えてくれた。見た目の年齢で言えばお孫さんがいてもおかしくない気もするが、看板のような、いかにも「おじいちゃん」という感じではない。

突撃取材の旨をお伝えすると、「取材という形でのご質問などにはお答えできませんが、ご来店いただいたお客様から『お店の写真や料理の写真などを撮ってもいいですか?』とお声がけいただくことはあるので、お好きに撮影してください」と優しい言葉をいただいた。
突然来た正体不明の人間に情けをかけてくれるなんて、ありがとうございます・・・(泣)。お言葉に甘えて、店内の様子や料理などを撮影させていただきました。
 
 
音楽が大好きなご主人
 
まずは注文をせねば!ということで、壁一面に掲げられたメニューとにらめっこ。
 


それにしてもすごいメニューの数だなぁ(クリックして拡大


カツ丼お別れ定食(900円)って何だろう・・・

 
定食ものからトルコライスやラーメンなどジャンルもさまざま。ざっと数えてみても80種類以上のメニューがあるもんだから迷ってしまう。カツ丼お別れ定食と最後まで悩んだが、ここはやっぱり、「おじいちゃんの台所」名物、ビーフシチュー(1300円/税込み・以下同)に決めた。

メニューを選んでいてキニナったのは、店内の至る所でお知らせしている「セルフサービス」の文字。料理の受け取りや食器の片付けもセルフ方式らしい。
 


なんだか実家のリビングにいるような気分になってきた

 
そう思って見てみると、カウンターにはお手拭きやお箸などの食器類、ドレッシングやソース、自家製ラー油にふりかけまで用意してある。
 


店内は20名ほどが入れそうな広さ

 
筆者の祖父母は山奥のド田舎で農家をしていたので、こんなにお洒落なリビングではなかったけれど、気兼ねなく腰を降ろせる安心感は共通していた。

店内の一角には大量のCDが置かれた棚があり、筆者の大好きなビートルズの『プリーズ・ミスター・ポストマン』の帯を発見。「見てもいいですか?」と聞くと、「かけていいよ」とご主人。
残念ながら中身が入っておらず(笑)、それでも大好きな曲のCDと出合えてハッピーな気持ちになった。
 


キャロルキングやベンチャーズ、尾崎豊やさだまさしのCDも

 
壁にはギターが掛けてあり、聞けばご主人はギターを弾くのだとか。「私もね、今度ライブでプリーズ・ミスター・ポストマンやるんだよ。女性ボーカルだからカーペンターズ・バージョンなんだけど。下手だけどコーラスもやるんだ」と照れくさそうに話してくれる。

しばらくして、店内にビートルズ・バージョンの『プリーズ・ミスター・ポストマン』が流れ始めた。ご主人が気を利かせて『Live at the BBC』のアルバムをかけてくれたのだ。なんというお気遣い。
 


厨房から出てきて、わざわざ棚から探してくれた

 
 
「おじいちゃんの台所」の変遷
 
「もともと本牧では私の父が『おじいちゃんの台所』を営んでいて、私たちは三ツ沢公園第一レストハウスで営業していてね。父が亡くなったのを機に磯子へ移転して、『定食屋 おじいちゃんの台所』として営業を開始したんです」と、調理中の合間を見て話をしてくれるご主人。
 


三ツ沢公園時代には有名人も来店

 
奥様は、「三ツ沢公園は土日になるとイベントがあって、息つく暇もなくバタバタしていたから、ここではゆっくりのんびりできるようにと思っています」と、キャベツをスライスしながら話してくれた。

10分ほどすると、「はい、ビーフシチューできました」と声がかかる。カウンターでサラダにドレッシングをかけて、お箸とスプーンをお盆に乗せる。これはこれで楽しい!
 


自分でカウンターまで取りに行くスタイル


器になみなみと注がれたビーフシチューに心が躍る

 
それでは、いただきます!
 


ニンジンもジャガイモも大きなサイズでゴロゴロ入っている

 
シチューには肉と野菜の旨味が溶け込んでいて、サラッとしているのにとっても濃厚。トマトの酸味も感じられた。スプーンで簡単にほぐれる柔らかな肉はもちろん、溶けてなくなる寸前まで煮込まれたジャガイモや甘いニンジンに舌鼓を打つ。
 


ご飯は丸く盛り付け

 
残念ながら本牧時代の味を知らないので、“おじいちゃんの味”が引き継がれているかどうかは分からないけれど、心温まる美味しさだ。きめ細やかに気遣ってくださったご主人のお人柄も味に表れている。

また、過去の写真と見比べてみると、ビーフシチューの器が同じことに気付いた。
 


(写真は過去記事より)

 
メニューの豊富さやセルフサービスも「おじいちゃんの台所」から受け継いだスタイルのようで、本牧時代を知っている方も十分に懐かしむことができるのではないか。
 


表の看板には、本牧時代の“おじいちゃん”と


定食屋さんの“おじいちゃん”がいる

 
ご飯にビーフシチューをかけて堪能していると、来客を告げるドアのベルが響く。学生さんらしき青年が「野菜炒め定食(850円)」を注文して席に着いた。5分ほどして出来上がった青年の野菜炒めは、底の深い水色の中華どんぶりに山盛りになっている。
続いて来店した男性の「オムライス(850円)」も1.5人前はあるのではないかと思うほどのボリューム。
男性はもとより、お腹一杯食べたい女性や食べ盛りの学生さんにも嬉しい分量だと思った。
 


「一生懸命創ってます」の言葉に嘘はない!

 
あまりの居心地の良さに長居してしまいそうになるが、ここらでおいとますることに。
最後にご主人から、「味を気に入ってくれたら、是非また来てくださいね」とお声がけいただく。その優しい笑顔に、今は天国にいる自分のおじいちゃんを一瞬重ねて胸がギュッとなった。
 


こういうお店が家の近くにあったら通っちゃうぜ

 
あまり大々的に紹介してほしくないとのことだったので、本当に行ってみたいと思う方はご自身で調べて足を運んでみてくださいね。
 
 
ー終わりー
 
 

この記事どうだった?

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  • 本牧に有った時は数回、お邪魔しました。手作り感といいセルフサービスのサラダも相変わらずで(笑)本牧のお店は無くなった時にショックでしたが(涙)新杉田に移転されてたんですね!是非、今度またお伺いします。

  • 独身の頃、本牧へは1・2度お邪魔させて頂きました。閉店してしまって残念に思っていたのですが、なんとっ、家から2・3分の所に開店!?何年かぶりに会えた知人のように嬉しいです。今では家族で月に1・2回は食べに行っています。ボリューム満点、息子達も大満足!私も昔ながらのケチャップオムライスが大好きです!

  • お客さんを楽しませようとする気前とオーナーさん自身も楽しんじゃおうというお店かな。この気楽さは居心地の良さを生むかも。。。

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