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2019年の横浜DeNAベイスターズ春季キャンプをレポート! 今シーズンのキーマンは誰?

2019年の横浜DeNAベイスターズ春季キャンプをレポート! 今シーズンのキーマンは誰?

ココがキニナル!

横浜DeNAベイスターズの春季キャンプの様子がキニナル。ファンが選ぶ今年のキーマンは誰?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

選手たちは、打撃フォームの改造や新球種の習得など高い目標に向かって充実のキャンプを送っていた。ファンが選ぶキーマンは、将来的なメジャー挑戦を表明した筒香嘉智選手に集中した

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ライター:山口 愛愛

横浜DeNAベイスターズファンが、うずうず、そわそわしてくる季節がやってきた。決して花粉のせいだけではないだろう。開幕を目の前に、3月16日からは横浜スタジアムでのオープン戦が始まり、ライトスタンド後方に増設されたスタンド「ウィング席」もお披露目となる。新たに3500席も増設され、球団創設70周年を迎えるメモリアルイヤーに多くのファンが期待を寄せている。

ラミレス監督の就任4年目となる今シーズン、「Go Beyond the Limit.(限界を越えろ)」のスローガンを掲げたチームは、どんな戦いを見せてくれるのだろうか。

 

チーム全員が限界を超えるようにとラミレス監督が掲げたスローガン
 

そんなシーズンの始まりは、ここ沖縄にあり。プロ野球の世界で元旦といわれる、2月1日のキャンプイン。2019(平成31)年もアトムホームスタジアム宜野湾(ぎのわん、沖縄県宜野湾市)で2月27日まで春季キャンプが行われ、選手たちは優勝に向かって走り出した。

今年も飛行機でひとっ飛び。筆者が球場に駆け付けたころには、すでに熱気に包まれ、今シーズンへの選手たちの意気込みが伝わってくる練習が繰り広げられていた。

 

横断幕には「目指せセントラルリーグ制覇 日本一」の文字
 

沖縄の温かな環境の中、芝生で伸び伸びとキャッチ―ボール
 

補強トレーニングも全力プレイの桑原将志(くわはら・まさゆき)選手
 

そんな選手たちに熱視線を注ぐファンたちは、ブルペンでの投球やメイン球場でのフリーバッティングを見守り、動きがいい選手たちを見て「仕上がりが早そうだね~」などと会話しながら、早くも今シーズンの手ごたえを感じている。

 

今年の沖縄は雨が多く、室内での練習もしばしば
 

突然のスコールに見舞われながらもバットを振るホセ・ロペス選手
 

自転車で移動する伊藤光(いとう・ひかる)選手。こんな姿もキャンプの楽しみ
 

そこで、今シーズンの見どころを探るため、沖縄まで足を運んでいるコアファン50人から期待している今年のキーマンを聞き出し、注目選手のキャンプ中の様子を交えて紹介したい。

題して、「キャンプDeファン50人に聞きました。ずばり、優勝に導くキーマンはこの選手だ!」。

では、さっそく回答の多かった投手3名、野手3名をランキング形式で3位から順に発表していこう。



投手のキーマンはこの選手だ!



まず、投手のキーマン3位は、ドラフト1位ルーキーの上茶谷大河(かみちゃたに・たいが)投手。

 

ブルペンで躍動感のあるピッチングを披露した上茶谷投手
 

ラミレス監督に「11勝」という高い目標を掲げられているだけあり、ファンの注目度も高い。上茶谷投手は最速152キロのストレートを武器に、カットボールやスプリットなど変化球のコントロールも抜群。
取材期間中のブルペンでのピッチング練習では、“ハマの番長”三浦大輔(みうら・だいすけ)投手コーチの指導のもと、スローカーブにも挑戦。現役時代に三浦コーチが自在に扱っていた魔球なだけに指導にも熱がこもっているよう。

 

番長が球筋を鋭い眼差しで確認
 

上茶谷投手へのファンの声では「昨年の東克樹(あずま・かつき)投手に続いて、2桁勝利と新人王を獲得してくれるはず」など期待の声が寄せられた。「昨年は先発投手が力を発揮できなかったので、今年は先発の立て直しが大事。新人の上茶谷投手の勝ち星が鍵を握る」とルーキーの活躍を楽しみにしている。

続いて2位は、三嶋一輝(みしま・かずき)投手。昨年から中継ぎに転向した三嶋投手は、ワイルドな力強いストレートが戻り、自身最多の60試合に登板。チーム2位の7勝を挙げる活躍を見せた。
三嶋投手といえばキレ味鋭いスライダーの印象が強いが、キャンプでは新球のフォークを磨いていた。

 

取材日はロペス選手のフリーバッティングに登板
 

三嶋投手に対してファンは「ファン対応のときはやさしいのに、投げるときは迫力があってかっこいい。リードした状態で三嶋投手につなぐ試合が増えればおのずと優勝は見えてくる」と言う。
ほかにも「昨年は先発陣が苦しんだ時期を、東投手と三嶋投手がフォローしたと思うので、今年ももしピンチになったとしても救ってくれると期待している」とキーマンに挙げる声が多かった。

大洋ホエールズ時代からファンのMさんは「三嶋投手は、今年は勝っている試合でも投げてほしい!」と希望を語る。

 

写真左から、身近で選手が見られて嬉しいというNさんとMさん
 

そして、投手の堂々の1位は、昨年37セーブでセーブ王を獲得した山﨑康晃(やまさき・やすあき)投手。
昨年、NPB(日本プロ野球機構)最速の通算100セーブを達成したハマの守護神は、ファンと相思相愛だ。
3月9、10日にメキシコ代表との強化試合が行われる「侍ジャパン」の代表メンバーに選ばれたこともあり、例年より早いペースで調整しているようだ。

 

山﨑投手のグローブには日の丸が
 

ファンからは「ビジターだけでなく、ホームのハマスタでも完璧に抑えてほしい」との注文もあったが、「(ハマスタでファンが出迎える)ヤスアキジャンプが何よりの楽しみ。今年は40セーブ期待しています!」。「2年連続セーブ王、日本シリーズで胴上げ投手に!」など、山﨑投手のさらなる活躍に期待を抱く声が多かった。「優勝に欠かせないキーマンは、山﨑投手!」との意見が最も多かった。

 

「康晃選手にセーブ王を獲ってほしい!」と、エスコバー大好き一家さん
 

娘さんが応援しているエスコバー投手は、貴重な中継ぎのパワフル左腕
 

ここ数年、ドラフト1位の即戦力投手が活躍しているので上茶谷投手も続いてほしいという声や、苦しいシーズンを乗り越えて昨年に躍動した三嶋投手を後押しする声が多かった。それを抑えて、山﨑康晃投手が堂々の1位。セーブ王の獲得もさることながら、ハマスタでサプライズのファンサービスをするなど愛されキャラは健在。ファンの声援に応えて、今年こそ、胴上げ投手になってもらいたい。