溝の口にある真っ黒なラーメン屋の経緯とは?
ココがキニナル!
溝の口に真っ黒なスープが特徴的な松虎亭というラーメン屋があります。以前は遥遥屋という名前だったと思うのですが、味は変わらないのになぜか名前が変わりました。調べてください。(ゆきむらさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
遥遥屋のオーナーがチェンジし、松虎亭になっていた!スープが黒い理由は、たまり醤油を使い黒を強調しているからだそうです。
ライター:ワカバヤシヒロアキ
どんな店?
真っ黒なスープが出てくるラーメン屋。とは言え、日本はラーメン激戦の国。
今や、多少変わったラーメンを見ても驚かない人の方が多いのではないだろうか。
しかし、今回調査する松虎亭(しょうこてい)は、投稿情報によれば一度名前が変わっているお店とのこと。いったいどんな歴史を持っているのだろう。さっそく現地に行ってみることに。
ガード下の横にある路地を進む
お店に到着
東急田園都市線溝の口駅から徒歩1分ほどの場所にある松虎亭。
目の前には線路があり、電車の通る音がよく聞こえる。
ガラス越しにうっすら見える店内を軽く覗きながら中へ入った。
カウンター席が並ぶ昔ながらのお店
店員さんは注文を聞く女性と、調理場に男性が2名。
お客さんは3人ほどいたが、私が店に入ったのと入れ替わりで皆さん出て行かれた。
取り敢えず、この店で一番人気だという盛岡醤油老麺(650円)を注文する。
メニューが立てられていた
どれだけ黒いラーメンが出てくるのだろう。関西人の私は、上京した頃、黒いうどんに度肝を抜かれた記憶があるので、舌に合うのかも少々不安である。そんな思いで待っていると黒いラーメンはやってきた。
黒いラーメンとは?
黒い!
正直、写真でどれだけ伝わるのか分からないがスープはかなり黒い。熊本系の黒豚骨スープのような、とろみのある黒さともまた違う。おかしな表現かもしれないが、絵の具で溶かしたような黒さだ。
スープを口へ運ぶ
スープを飲むと、醤油の香りがとたんに鼻を刺激する。醤油ラーメンを食べているとは言え、ここまで醤油の香りがするスープは初めてだ。
それもそのはず。実はこのスープ、なんとたまり醤油を使って作られていたのだ。たまり醤油とは原料に大豆を100%使用しており、一般の醤油と比べて色も濃く、独特の香りが特徴だ。
細いちぢれ麺も、黒みを帯びている
スープの醤油がしっかりと麺にも染みており、黒いスープともよくマッチしていた。
また、一口、二口と食べるにつれて、スープが見た目ほど濃厚ではないことに気付く。最初は「わっ醤油だ!」と引いてしまうが、意外にあっさりしていて、これが次第に癖になってくる。
完食!
あまりに濃厚なスープなら、最後まで飲まないでおこうと思っていたが、結局飲み干してしまった。あっさりした中に、たまり醤油のコクが混じっているバランスがちょうど良く、すっかりハマってしまった。
食器を洗っていた店員の女性も、「私自身が10年以上癖になってしまっているんです」と漏らしていたほどだ。
そんな黒いラーメンを食べ終えたところで、お店の人から店の経緯を伺うことに。