横浜でいつもと違う桜の楽しみ方ってない?
ココがキニナル!
桜の季節が来ました。毎年同じような花見しかしていないのでいつもと違う桜の楽しみ方は無いでしょうか?
はまれぽ調査結果!
船や電車、バスなどアトラクション風に楽しんでみては?上大岡―洋光台間の江ノ電バス桜道経由やみなとみらい近辺のベロタクシーなどがおすすめ!
ライター:山口 愛愛
ハマの桜の名所といえば、三ツ池公園や根岸森林公園、三渓園などいくつもあるが、公園のベンチや芝生にシートを敷いてお花見をすることが多いだろう。
仲間と飲み食いしながらゆっくりするのもいいが、たまには違った視点で、乗り物で移動しながらアトラクション風に楽しんでみるのはいかがだろうか。
(ユーザーの皆さんに桜の見頃の時期に楽しんでいただきたいため、蕾の時点で取材・撮影している。イメージがわきにくいかもしれないが、実際に体感してもらえれば幸いだ。)
「桜まつり」でお馴染みの大岡川沿いは外せない!
まずは800本以上の桜が続く、大岡川沿い。とくに野毛付近から南太田辺りまでが見どころ。今年20回目を迎える「桜まつり」が4月7日(土)、8日(日)に行われ、出店や灯篭流しも楽しみのひとつだ。4月15日(日)までは600個のボンボリが灯り、夜景にもうっとり。
両岸から川にせせり出すように、たわわとなる桜は圧巻だ
桜の真下に並ぶ屋台でつまみを買い食べ歩きをしても
この桜並木を歩くのももちろん良いのだが、今回はいつもと違った視点で、川面から眺めて見てはいかがだろう。春風を感じながら、川面を滑るように進むクルージング花見がおすすめ。
船ツアーはいくつかあるが、大岡川の一部分を往復するプランが多い。「横浜大岡川桜満開クルージング」は大桟橋から出航し、みなとみらいをぐるりと回り、河口から観覧車のすぐ近くを通って大岡川へ入るので、ふだんと違う角度から様々な名所を楽しめる。
港から大岡川の上流へ向かい、桜の目の前をゆったりと通過
(提供:(株)ポ-トサ-ビス)
日本丸の横を通り、弁天橋、長者橋などをくぐり、太田橋付近でUターンする1時間(2,000円)のコースだ。
橋から手を振る人や舞い散る桜吹雪をクルーザーから見上げれば、今までと違ったお花見になるだろう。
川面から両側の桜を眺めるのは貴重なアングル(提供:(株)ポ-トサ-ビス)
大岡川沿いの桜を下から眺めたら、今度は真横や、やや上からのアングルも堪能してみよう。
京浜急行で日ノ出町から南太田へ向かえば、窓から流れる大岡川沿いの薄紅色の並木に癒される。
桜と同じ高さかやや上を走る京浜急行線
日ノ出町駅を出てすぐ桜の間近を通る
車窓からゆっくりと流れていく、のどかな春景色をガタゴトと揺られながら味わってみるのもおすすめ。
中山の百年桜はまた違った趣
車窓からの景色では、桜並木に目がいきがちだが、JR横浜線の中山駅近く(ホームから50mくらい鴨居駅寄り、鴨居駅から中山駅へ向かい左側)には、線路のすぐ脇に1本だけ桜の木が佇んでいる。
「百年桜」と呼ばれている古木。中山駅の手前で左側に注目(4月3日の様子)
これは明治41年に東神奈川から八王子までを通る横浜線が開通され、中山駅がつくられた記念に植えられた桜だそうだ。
その頃の横浜線は9駅しかなく、3両編成で1日7往復しかしていなかった。105年も前の開通当時から毎日、横浜線を見守っている1本の桜。
お花見という感じではないが、見過ごしてしまいそうなこの桜をぜひ電車から見つけてみてほしい。
横浜線を入れた写真を撮ってみるのもいいだろう
咲いている時期は車内からも目立つ。中山駅の密かなスポット(提供:丘のヨコハマ写真館)