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川崎中1殺人でリーダー格の少年に懲役刑!

ココがキニナル!

川崎市の中学生殺人事件で、リーダー格の少年の判決はどうなる?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

裁判所は懲役10年から15年の求刑に対して9年以上13年以下の不定期刑を言い渡した。市民は量刑に不満や、社会構造のあり方に疑問

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ライター:はまれぽ編集部

9年以上13年以下の不定期刑



2015(平成27)年2月、川崎市川崎区の多摩川河川敷で同区の中学1年、上村遼太(うえむら・りょうた)さん(当時13歳)が遺体で発見された事件で2016(平成28)年2月10日、殺人などの罪に問われたリーダー格の少年(19歳)の判決公判が横浜地方裁判所で開かれた。
 


判決公判が開かれた横浜地裁
 

午後3時30分から開かれた公判には45席の傍聴席に対し、800人ほどが集まった。
 


報道陣も含めて多くの人が
 

横浜市内から来たという70代の女性は「(検察の求刑は)刑が軽すぎる。極刑でも足りない」と怒りを隠さない。

また、市内の60代男性は「どういう育て方をすれば、このような凶悪なことをする子に育つのか。まさに親の顔が見てみたい心境」と話した。
 


傍聴希望者の思いもさまざま
 

2月2日から3日間にわたって行われた公判では「哀れみなど人間的な感情が感じられない犯行。主犯格として最も重い責任を負うべき」などとして懲役10~15年の不定期刑を求めた検察側に対し、近藤宏子(こんどう・ひろこ)裁判長は少年法で採用される、あらかじめ刑期を決めない「懲役9年以上13年以下」という不定期刑を言い渡した。
 


報道各社も裁判所前で速報
 

裁判所前で報道陣が伝えた判決内容を耳にした横浜市内の女性は「今回の量刑も含め、刑事事件全般に言えることだが、(量刑が)軽すぎる。遺族や被害者の気持ちを思うと、言葉にならない」と悲痛な面持ちだった。
 


市民の関心も高い裁判
 

傍聴を希望していた、教育関係で精神領域の仕事に携わっているという女性は、「刑期そのものより、服役中、少年に対してどれだけの教育ができるかが問われている」という。

女性は少年が保護観察中に事件を起こしたことを重視し「親元での監視ができていなかったということ。今のまま服役を終えたとしても更正に期待はできない」と厳しい声をあげた。

また、事件を認知することができなかった川崎市教育委員会の体制にも触れ「単なる少年による凶悪犯罪でなく、社会のあり方そのものが問われている事件」と話した。
 


川崎市がまとめた再発防止策は有効か
 



取材を終えて



事件発生から間もなく1年。

リーダー格の少年に対する判決という形で、刑事事件上の一つの区切りができた。

しかし、遺族の悲しみに区切りができることはないだろうし、インタビューに答えてくれた女性が言うような社会構造の問題も解決はしていない。
 


遺族の気持ちが癒えることはないだろう
 

量刑もさることながら、この事件について、皆さんはどのようにお考えになるだろうか。ぜひ意見をお寄せいただきたい。


―終わり―
 

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  • 基本的には川崎vs横浜の構図。 一回戦目は横浜敗北ってことで良いのかな?

  • 殺人はどれも酷い事件でありこの様な事が二度とあってはならない。この事件に限らず過去から悪質な事件は繰り返されているがこの事件だけ掘り下げて執拗に報道している。何故この様な事件が繰り返され防ぐ策が講じられないのかを議論しなければならないのに、容疑者の気持ちがどうなのかとか裁判官の判断はどう思うかではなく今後の対策を議論して欲しい。今三鷹ストーカー殺人事件の判決等が報道されてましたが、この事件の判決後の報道が掘り下げて殺人の方法等具体的に今後報道されるのか見守りたいです。今回の事件で日本経済新聞の記事が個人的には公平な報道のように感じました

  • 凶悪殺人犯を刑務所に封じ込めたり、死刑にするのは、次の凶悪殺人犯への抑止よりも、凶悪殺人犯の次の犠牲者を出さない為、と見方を変えて欲しい。凶悪殺人犯も再犯率が高いでしょ?

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