「恋する横浜」スタート！（つづき）

一定の時間をはさみつつ第2回、第3回のアクティビティへとイベントは進行。
いずれも映画の予告編やCMを2本観て、好きな方を選んだもの同士で会話をするという内容だった。
　

映像を観て・・・
　

語る

アクティビティを経て場内の空気もほぐれた様子。そのままフリータイムへと移行した。飲み物類や軽食をいただきつつ、思い思いに交流する。
　

円卓では自然と乾杯も
　

軽食も充実していた
　

早速“いい雰囲気”な2人も

筆者もアクティビティ～フリータイムの間に10人ほどの女性と話をすることができたが、
「こういったパーティーに参加するのは初めて。友達に誘われて・・・」
「私は『恋する横浜』3回目です。今回で決めたい（笑）」
といった方や、
「生まれも育ちも横浜。やっぱり地元が落ち着くんですよね」
「家も職場も都内だけど、横浜が好きで参加してみました」
などなど、いろいろな方が参加しているんだなと実感した。

また、短い時間でいろいろな方とコミュニケーションを取ることになるので当然といえば当然なのだが、会話の内容は他愛のないものがほとんど。

住まいや仕事、休日の過ごし方や趣味・趣向などを話していく中で、いかに自分を伝えて相手を知るか。筆者にはなかなかハードルが高かった。
　

「好きな食べ物はオムライスです」などと話す筆者

時間が終わりに近づくと、キャンドルに火が灯されてさらにムードが高まるといった演出も。
　

イベントも終わりが近づく・・・

最終的に気になった異性の番号を紙に記入してそれぞれ提出するのだが、その前に「ファイナルアプローチ」と称した最後のアピールタイムが行われた。

円形に並んだ女性の前を進みながら、最後のアプローチをする男性陣。熱烈にアプローチをする人、さりげなくアプローチをする人、ずーっと黙っている人・・・。
アプローチの仕方も十人十色だった。
　

「やっぱりあの人かなあ・・・」

最後の時間も終わり、紙を提出すればあとは結果を待つのみ。
はたしてカップリング率80％越えは達成されるのだろうか。
そして筆者のカップル成立なるか、それとも・・・？



ついにカップル発表！
　

ついに発表の時が！
　

成立したカップルの番号がスクリーンに映し出される

次々と発表されていく番号の数々。
「あの人、人気あったしなあ・・・」「やはりスーツはアウトだったか・・・」
・・・などと半ばあきらめかけていた次の瞬間。

筆者の番号がスクリーンに表示されていた。
　

カップル成立。正直、嬉しかったです

終わってみれば、今回の成立カップルは合計24組。
80％には遠く及ばなかったが、約55％、2人に1人はカップル成立という結果となった。

出会いを求めている者同士の集まりとはいえ、約2時間のイベントで半数がパートナーとなり得る相手を見つけることができたというのは好結果と言えるのではないだろうか。

発表後は成立カップルに向けたプレゼント抽選などが行われ、イベント終了、お開きに。
ちなみに筆者たちは会場で知り合ったもう一組のカップルとともに、近くの喫茶店でお茶をするなどして親交を深めた後、家路についた。



実行委員会代表・筒井さんにお話を聞く

今回の潜入取材を快諾していただいた「恋する横浜実行委員会」の代表である筒井さんに後日、追加取材という事でお話を伺うことができた。
　

恋する横浜実行委員会代表・筒井さん

―恋する横浜実行委員会とはどういった組織なのでしょうか
横浜を中心とした異業種交流会のメンバーで構成され、普段は会社等で働く社会人です。「横浜を元気にしたい」という想いを持つ有志が集まり、企画運営を行っています。「横浜を元気にする」方法はさまざまあると思いますが、私たちは最終的に「横浜に住んでもらう」事が横浜のためになると考えました。
「住まう」ステップへの最初の一歩、それは「出会い」です。横浜で、「出会い」、「遊び」、「結婚」して、横浜に「住まう」。こういった流れを生み出す事が横浜を元気にする事だと思い、恋する横浜を企画しました。

―街コンとの違いは？
街コンと混同される事が多いのですが、街コンは飲食をフックに多くの人を街に集める事がメインなのに対し、この企画で私たちが特にこだわりをもっているのは「出会い」であり、その「カップリング率」です。
最高60%を達成したこともあります。素人ながらここまでやって来られたのは、『横浜を元気にしたい！』という強い想いと、ご協力いただいている関係者の皆様、そして、ご参加いただいた方の暖かい気持ちのおかげです。

―目標の80％は達成できませんでしたが・・・
残念ながら80％は達成できませんでしたが、今回はカップリング率約55％、24組のカップルが成立しました。
回を重ねるごとに運営の段取りがよくなり、前回よりもスムーズに進行することができたと思っております。これから課題を出し合い、次回のイベントではカップリング率80％を目指して頑張ります。



取材を終えて

婚活ブームとも相まって、近年各地で頻繁に開催されるほどに盛り上がりを見せているカップリングパーティー。

横浜においてその代表とも言える「恋する横浜」に実際に参加してみたわけだが、成立したカップルを見てみると、受け身ではなく積極的に自分から話しかけていた人や笑顔が印象的だった人が多いように感じた。

こういった場だからこそ、
「自分から異性に話しかけるのなんて恥ずかしい・・・」
「自分に自信がない・・・」
「待っていれば誰か話しかけてくれるかな・・・」
なんていう消極的な気持ちは捨て去り、アクティビティなどのきっかけを上手く生かして、男女ともに自分から能動的に動く必要があるのだなと強く感じた。

運営側のスムーズな進行と、アクティビティの強化、そして参加者の意識が少し高まれば、カップリング率80％超えも夢ではないだろう。

上記以外の情報として、「恋する横浜」参加者の主な年齢層は30代。友達同士での参加が多いのだろうと思っていたが、意外にも単独での参加が多く見受けられたのも印象的だった。

代表の筒井さんによれば、次回の開催はバレンタインデー周辺を予定している（詳細未定）ということなので、横浜に愛着を持っている独身の方はぜひ参加してみてはいかがだろうか。


―おわり―


写真＝松林満美