中華街から姿を消したヤシの実ジュース、今も買えるってホント?
ココがキニナル!
ひと昔前は中華街でたくさん売っていたヤシの実ジュース(500円)。今では売っているところを見ないのですが、なぜなんでしょうか?(悠介さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
通年の売上が確保できず販売する小売店が減った。GWや夏休みに「源豊行」でも購入可、現在は中華街の青果店「いけがわ」でヤシの実を常時購入可能
ライター:ムカイカツヲ
ヤシの実ジュースの元祖を発見!?
中華街大通りと市場通りが交差する角に「源豊行本店」を発見!
赤い建物です
トレードマークの金色の仏像(?)は、真ん中から開くこともあるんだとか
次々とお客さんが訪れる人気店「源豊行」の周さんがヤシの実ジュースについてお話ししてくださった。
―中華街でヤシの実ジュースについて知りたいなら源豊行さんだ、と言われましたが?
「中華街で一番最初にヤシの実ジュースの販売を始めたのはうちなんです。1989(平成元)年の横浜博覧会の時に販売しているのを見つけて、うちでも販売を開始しました」
代表取締役の周さん
―それ以来、ずっとヤシの実ジュースを販売されているのですか?
「以前はうちのお店の名前自体を知らない人でも、『中華街でヤシの実ジュースを売っている店』と言えば通じる場合もあったほどですが、3~4年くらい前から通年での販売をやめました」
―それはどうしてですか?
「現在は、ゴールデンウィークや夏休みを中心に販売していますが、ヤシの実自体が生もので長期保存ができないので、お客さんが多く売りやすい時期にのみ、店頭で販売しています」
今年は4月26日(金)からこのお店の角で2000個(売り切れ次第終了)、500円(税込)販売するそう
ヤシの実ジュースは、期間限定だが中華街で今でも入手可能だった!
周さんのお話によると、日本で飲めるヤシの実ジュースは、フィリピン産のものとタイ産のものの2種類あるのだそう。源豊行さんが取り扱っている「中華街でよく売られていたヤシの実ジュース」として主流だったのはフィリピン産ヤシの実。ココナッツ特有のクセが少ないあっさり味で、中の果肉が厚いのが特徴だ。
源豊行オススメの調味料たちとパチリ
季節によってはタイ産のものも青果店で入手可能な場合もある、という情報もいただいた。お礼を言ってお店を後に、青果店を探すことに。
ヤシの実、発見!
青果店「いけがわ」さん
記憶をたどりながら中華街の路地を探索し、青果店を発見。ここは、中華料理向けの食材店ではなく、日本の青果店のようだ。
新鮮な野菜たち
ヤシの実は売っているのだろうか、と不安に思った次の瞬間!
あった!
ヤシの実を発見。源豊行さんで取り扱っているものとは異なり、タイ産のものだった。持ち帰り用に1個購入。氷で保冷されており、お店の方にお願いすればその場で飲むこともできる、とのこと。
取材を終えて
ヤシの実の「缶」ジュースを買って帰って味を比べようと「中国超級市場」に立ち寄る。
店頭には甘栗のいい匂いが!
品ぞろえも豊富
ヤシの実、ヤシの実の「缶」ジュースを戦利品に、中華街を後にする。いざヤシの実とヤシの実の「缶」ジュースを飲み比べるべくドライバーなどの道具がある飲食店に協力を依頼し、足を運んだ。
てっぺんにドライバーを差し込む
かなり硬いヤシの実の中でも、てっぺんの柔らかい所にならドライバーがうまく刺さるらしい。
実際にストローをさして飲んでみた。キニナル味は・・・かなり薄い甘さ控えめのココナッツミルク。
グラスに氷を入れて、涼しげな雰囲気を演出してみる
「ヤシの実」ジュースの中身をグラスに移して氷を浮かべ、缶ジュースと味を比較。缶ジュースの方は、濃厚なミルク味で、甘みが「これでもか」というほど強かった。
主流だったと言われている「フィリピン産のヤシの実ジュース」ではないが、タイ産のヤシの実ジュースを味わうことは可能だった。ゴールデンウィークごろには源豊行さんでも販売が開始される。一度試してみてはいかがだろうか。
―終わり―
源豊行
神奈川県横浜市中区山下町191
045-681-5172
わいちゃん2さん
2015年02月14日 13時54分
懐かしいなあ、そういえば昔よく飲んだなあ。
夏兒さん
2014年09月06日 13時03分
源豊行の金色のあれは仏像ではなく財神(中国の商売繁盛の神)です。10時からだと思いますが1時間ごとに銅鑼がなってぱかっと開き、豆知識トークが繰り広げられます。非常に微妙で一見の価値あり。
いちやんさん
2013年04月30日 21時50分
飲み終わったあと,ヤシをそこいら辺に捨てちゃう人がいるから無くなったかと思ってました。