宮前商店街で行われている提灯祭の状況は?
ココがキニナル!
宮前商店街で行われている提灯祭の状況はどうなっているの?
はまれぽ調査結果!
さびれていた商店街と打って変わって、提灯祭は本当に賑やか!12日には、巨大なお神輿と提灯行列を見物できます!
ライター:吉澤 由美子
天照大神が電線をくぐる
子どもたちが曳く山車と聞いたので小ぶりなものを思い浮かべていたら、ずいぶん立派だ。
しかも一番上に、等身大クラスの天照大神の人形が乗っている。
ぐるりと細かな彫刻が施され、横に御簾が、前後には金襴が下がった豪華さだ。
鏡を抱き、勾玉の首飾りを下げた天照大神
屋台のギリギリを山車が進む
山車の綱を子どもたちが曳いて、後ろや要所を大人が固めて押しながら、山車が商店街を進む。
電線があると天照大神の左右からトンボのようなもので電線を押し上げる
商店街のゲートはぎりぎりで天照大神が通れた。実は人形を沈めるカラクリもついているとか。
ふつうのお祭だったら充分メインを張れそうなこの山車が露払いだなんて、本当に贅沢なお祭だ。
ゆっくり進む山車だが、すぐ近くを通過する時はこのくらいの迫力を感じる
道の両側に屋台がミッチリ
それにしても屋台の数が多い。
隣同士ほとんど隙間なく、商店街の端から端まで両側をビッシリ埋め尽くし、ところどころ横の道にもはみ出ている。
数えてみるとだいたい150くらいの屋台がでているようだ
金魚すくい、わたあめ、射的といった定番ものから、チキンステーキにじゃがバター。
さらには、インドのタンドーリチキンや中近東のケバブまで、ありとあらゆる屋台がひしめき合う。
目移りして何度も往復してしまうのもお祭の醍醐味。
山車曳きを終えた髙田紺珠ちゃん。お父様の貴生さんもお祭が楽しみだそう
6月12日はお祭りのメインイベント お神輿と提灯行列
このお祭が「提灯祭」と呼ばれているのは、お神輿が1日かけて街々を巡り、夕刻になるとお神輿に下がった提灯に灯を入れ、提灯行列を連れて戻ってくるから。洲崎大神の鳥居近くにその巨大神輿が飾ってあった。高さ5m、重さ2t、てっぺんの鳳凰から四隅に垂れた組み紐の太さも直径15㎝くらいはありそうだ。
上原義行さんと、日本でも3本の指に入る巨大なお神輿
このお神輿、大昔は人が担ぎ、それから牛が曳くスタイルになり、現在ではトラクターで引っ張っている。なんせ氏子三十五箇町を抱える神社。しかも高台の三ツ沢公園やガーデン山まで巡幸するので大変なのだ。
お神輿は6月12日の朝8時に出発。ゆるゆると街々を巡り、19時ごろ軽井沢あたりで提灯の灯りが入り、洲崎大神に還るのが20時というスケジュール。
初夏の夜にゆらめく提灯の灯りと大きなお神輿は見ごたえがありそうだ。
まとめ
歴史ある街だからこそ、素晴らしいお祭が継承されてきた。普段はひっそりした商店街だけれど、ここに暮らす人たちは、誇りと愛情を持ってお祭を守っている。宮前商店街は、毎年初夏に時間を巻き戻して、江戸時代の華やいだ神奈川宿の姿を垣間見せてくれる場所だった。
― 終わり―
素敵なパパさん
2011年06月13日 19時30分
実際に行くことはできませんでしたが、盛り上がっていたようですね。商店街に活気があるとなんだか嬉しいです。