ハードアクション超大作、マンガ『ワイルド7』の作者! 横浜出身の漫画界の巨匠・望月三起也先生に直撃取材!
ココがキニナル!
漫画家望月先生は横浜市出身。横浜を舞台にした作品も書かれています。「ワイルド7」の実写版が公開されたのでインタビューお願い!/喫茶ボンのイコがスナック「ボンメイト」はママ?(朱鷺の香りさん、スさん)
はまれぽ調査結果!
現在も創作意欲旺盛に『ワイルド7』を執筆中。作品の舞台が横浜ということはなく、映画『WILD7』についてはノーコメント。
ライター:細野 誠治
先生と横浜、いくつかのこと
熱狂的なサッカーファンとしても知られる望月先生(それも浦和レッズ)。
―どうしてファンに? それに横浜にもマリノスや横浜FCがありますけど。
「横浜のチームも好きだよ。観に行ってるし。でもやっぱりサッカーはレッズ。元々レッズは“三菱”ってチームだったんだよ。サッカー漫画の取材で“三菱”を訪れたのが、きっかけ」
―なるほど。
この取材が1972(昭和47)年、『週刊少年ジャンプ』の『キッカー』という作品になる。
取材の合間にブラジルW杯の優勝予想を・・・。先生はドイツ!
サッカーを観るだけでなく、選手や監督としても楽しむ先生。
取材で訪れた際、チームの練習に参加したそうだ。
「大変なことになったね。開始5分で吐いちゃった・・・」
―・・・普通だと思います。
この経験が悔しさとなり、タバコをすっぱりと止め、週1~2回“三菱”の練習に参加するようになったという。(現在は参加してませんよ、念のため)
90キロあった体重が63キロに。当時、先生は『ワイルド7』を週刊連載中。
トンデモないタフネスぶり!
ここでもうひとつ、都市伝説的なキニナルがあったので聞いてみよう。
「『ワイルド7』に出てくる喫茶ボンのイコが、はまれぽでも記事になった看板がひっくりかえってるスナック“ボンメイト”のケイコママがモデルなのか…キニナル。 ス さんのキニナル」
こちら『スナック&ドリンク ボンメイト』果たして・・・
ボン、ボンメイト。イコとケイコママ。確かに似ている。どうなんでしょう?
「関係ないなぁ。想像で描いてるし」
違うんですって、ス さん!
さらに今回の疑問で『横浜を舞台にした~』ともあるが、これも違うそうだ。
漫画の背景を描く際、資料として近所の横浜で写真を撮ったために舞台が「横浜」だと思われてしまっているのだ。
「舞台を何処其処、と決めたことは無いんです」と先生。
特に横浜が舞台ということは無かった
そろそろ時間が・・・。
―先生の好きな横浜スポットってドコでしょう?
「海が見える場所ならどこでも。遮るものがなくて遠くが見える場所がいい」
「そこに立つだけで、横浜の人間なんだと思えるんだ」
現在、望月先生は『ワイルド7』の最新作『W7(ダブルセブン)』を執筆中。連載の舞台はwebマガジンだ。
―どうしてwebマガジンに?
「縁があったのと、担当者とウマが合うからね。それにカラーで描きたかった。
ここなら(オールカラーで)いいですよと言ってくれたからね」
イーブックイニシアティブジャパン
http://www.ebookjapan.jp/ebj/webmagazine/index.asp
「最終的には海外で出版、フランスあたりで売りたいよな」と先生、ニヤリ。
旺盛な創作意欲だ。
「仕事が辛いなんて、ないね。描いてて、いっつも楽しい」
描く作品は100%映画に影響を受けていると語る先生。漫画執筆のみならず、映画にもチャレンジをしているそうだ。
「脚本を書いてるんだ。もう2本書いた。これでいつか、思うさま映画を撮ってみたい」
映画監督デビューも目論んでいる。
身振り手振りで話して、先生が笑う。
こういう旺盛な“モノつくり”、生き方がしてみたい。
「やりたいな」ではなく「やる!」。好きなことは、とことんやるんだよ。か。
取材を終えて
『ワイルド7』は古くならない。インタビュー中に聞いた「誤解をされている人々を描きたかった」という言葉を聞いて確信する。10年50年、100年先だって読み継がれると思う。
派手なアクションに眉をひそめる人もいると思うけど、「誤解されてる人々」は皆と変わらない市井(しせい)の人たちのことじゃないかな、と。
物語の人物が、我々の代弁者であれば内容は決して古くはならない。だから何度も映像作品になり、継がれている。
無謀にもサインをお願いすると快諾いただいた
先生、ありがとうございました!
未見の方はぜひ一度、先生の作品を読んでみて欲しい。特に『ワイルド7』はハリウッド映画と向こうを張れる逸品ですから。ご存知の方はさらに。現在、執筆中の『W7』はオールカラー化され増々派手さを増してます。
横浜発、ハリウッドと真っ向勝負している作品と望月三起也先生。
パワフルな作品を描く人は、同様にパワフルな方でした。
(先生が引いてますが)お願いして記念写真を・・・。宝物にします
―終わり―
取材協力
株式会社イーブックイニシアティブジャパン
〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台2-9 KDX御茶ノ水ビル7F
URL/http://corp.ebookjapan.jp/
伴 俊作さん
2014年07月19日 00時03分
先生の作品に最初に触れたのは、小学生の頃に読んだ「秘密探偵JA]と「ケネディ・ナイツ」でした。最近になってe-bookでまた読み返してあの頃の感動に浸っております。先生の魅力は現代でも全く見劣りしない世界観とストーリー性だと思ってます。
みち坊さん
2014年07月11日 10時31分
誤解を与える表現をしてしまいご迷惑をおかけしました。「斎藤分町」は「さいとうぶんちょう」と読みます。当時の雑誌に「さいとうわけまち」とルビをふられていたので、マイナーな町名何だなあと苦笑したの思い出した次第です。 鎌倉時代、斉藤氏の領地からついたように記憶していますが、はまぽれでも取り上げられたことがおるのではないでしょうか。
素人さん
2014年07月10日 22時18分
ワイルド7をリアルタイムで見ていたので凄っく嬉しかった~。ゾクゾクしながら読ませてもらいました。