検索ボタン

検索

横浜のキニナル情報が見つかる! はまれぽ.com

横浜駅で見かけるダンボールを背負ったおばあちゃんの正体とは?

ココがキニナル!

横浜駅の横須賀線ホームで見かけるダンボール背負ったおばあちゃんは、どこからきてどこに行くのでしょうか?どうしておばあちゃんばかりなの?(せーーーのさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

複数ではなくお一人。千葉県の上総一ノ宮から来て横浜駅で乗りかえ、関内駅で下車してイセザキ・モールで野菜の販売をしていた。

  • LINE
  • はてな

ライター:吉田 けんたろう

関内駅で下車。向かった先は…

ダンボールと一緒に根岸線に乗りかえ、関内駅で下車したおばあちゃん。
北口の改札を出ると、イセザキ・モールへ向かった。
 


この日は気温30℃を超える猛暑。アーチに設置したミスト装置が涼を運んでいた


ちょうどABC MARTの対面辺り、元松坂屋前のベンチまで行くと、おばあちゃんはおもむろにダンボールを広げはじめた。
そして中身の存在が明らかに…。
 


長ナスがどっさり
 

ゴーヤやキュウリ、シシトウなども登場した


なんと、ダンボールの中にはたくさんの野菜が入っていた。どうやらおばあちゃん、ここで野菜を販売しているようだ。
一体、こんなにたくさんの野菜をどこから運んでいるのか。さっそく話を聞いてみることに。



おばあちゃんに直撃

おばあちゃんのお名前は、斉藤いつ子さん。

自宅のある千葉県の上総一ノ宮から、1人で週に2~3回ほど関内まで野菜を売りに来ているのだという。
とりあえず、ここまでの展開で山積みになったキニナルを質問してみた。
 


夏の暑さはやはり大変だとか


―どこから来ているのですか?
自宅は千葉の上総一ノ宮駅。横浜までは横須賀線で2時間くらいだね。

―いつから野菜を販売しているのですか?
28歳の頃からだね。だからかれこれ44年。今年で72歳だよ。
昔は父ちゃん(ご主人)が野菜作って私が売っていたけど、3年前に亡くなってね。
それからは私1人で作って売っているよ。

―なんで千葉からわざわざ横浜まで?
昔、行商はじめた頃は大森で売っていたんだよ。そこで知り合ったお客さんが、たまたま横浜の人でね。
いろいろお客さん紹介するから、ぜひ横浜に来てくれって話になって、関内に来たんだよ。

それで銀行とか企業の人たくさん紹介してくれて。それから日にちを分けてしばらくは大森と横浜で売っていたね。
でも、父ちゃんが亡くなってからはさすがにここだけ。こっちのほうがお客さんも多かったから。

―どのくらいの頻度で売りに来る?
やっぱり畑仕事もあるから毎日は来られないけど、大体夏は週3日くらい。
それ以外は月曜と金曜の週2日だね。雨が降ったら次の日、金曜日に降りそうだったら木曜日に来ているよ。

―どんなものを売っている?
今はナスやトマトなんかの夏野菜。この時期は種類があんまりないね。今だったらキュウリの漬物もあるよ。
10月頃になるとお餅をついて、草餅やあんこ餅にして持ってくる。あと、冬は勝浦の知り合いから譲ってもらう魚介類もね。
アジ、サンマ、イカの一夜干は結構人気あるね。
 


自作の値段表。この日はトマトが人気だった


―たくさんダンボールを運ぶのは大変ではない?
そりゃ大変だよ。でもね、昔からやっていることだし、やっぱりお客さんとおしゃべりするのは楽しいよ。
家で畑仕事だけやっていたらつまらない。20年以上付き合いある人もいるし、生き甲斐だね。
横浜まで時間はかかるけど、車窓からの眺めは季節も感じられるし、好きなもの食べながら電車に揺られているよ。
 


取材中、次々とやってくるお客さん。馴染みの人とは会話が弾む



取材を終えて

もんぺ姿がトレードマーク、野菜のおばあちゃんこと斉藤さん。
とにかく元気である。

取材中、次から次にお客さんがやって来た。
数年前から利用するという人もいれば、その日はじめて利用する人までさまざま。
最近は若い常連のお客さんも増えているという。

季節ごとに自家製の加工品などが並ぶのは、お客さんを飽きさせない工夫だそう。
秋は菜の花や小松菜、白菜が並ぶほか、ミカンや柿といった果物類も登場する予定だ。

もし駅や車内で斉藤さんをみかけたら、温かく見守ってほしい。そしてイセザキ・モールへ出掛けたら、ぜひ野菜のおばあちゃんを探してみてほしい。


― 終わり ―
 

この記事どうだった?

  • LINE
  • はてな
コメントする
  • 電車賃払ったら儲けがなくならないのかキニナル。

  • 高校生の頃、通学に利用していた京成電車で、行商のおばあちゃんをよく見ました。すごい量の荷物を持って、たぶん上野のあたりで売っているのだと想像しましたが、横浜にも来ているとはすごい!

  • 以前に仕事で早朝にJR成田線に乗車したら、一番後ろの車両の半分がロープで仕切られていて、なんだろうと思い、同行していた地元の取引先の人に聞いた所、行商さん専用ゾーンとのこと。そんなに行商さんがいるんだ!!とビックリしました。

もっと見る

おすすめ記事

伊勢佐木町『へびや』、謎のベールに包まれた店内は?

増改築からメンテナンスまで、住まいのことならなんでもおまかせ「システムショップはぎわら 金沢文庫店」

  • PR

横浜そごうでバス案内をする怪しいおじさんの実態は?

白楽の地にて24年。「信頼と信用、約束は必ず守る」を大切にする「株式会社ユナイト」

  • PR

JR関内駅アナウンスのイントネーションが違う理由とは?

人間力を重視し将来に役立つ力を育てる年中~小学生のサッカースクール。仲間と楽しみながら基礎技術向上!

  • PR

客船しか泊まれないはずの大さん橋に、突如貨物船が停泊! その理由とは?

ズバリの鑑定結果に思わず絶句。横浜元町のタロット占いで仕事や恋愛を占った結果・・・

  • PR

こんな記事も読まれてます

横浜中央郵便局別館が「複合型体験エンターテインメント施設」に!? 2019年春開業予定

海産物と足湯!? 新羽にある何屋さんなのか分からない「謎すぎる」店に突撃!

横浜駅南口の通路にひっそりとある小さな謎のマンホールの正体は? 一般市民が立ち入り禁止の「消防隊進入口」に突撃!

横浜市営地下鉄関内駅に2番線と4番線しかないのはなぜ?

関内のビルに展示されている変わった車の正体は?

30年以上続く長津田駅周辺の開発事業は進んでいるのか?

CKB横山剣さんのご両親も!? 個性的な店が集まる中華街にある「横濱バザール」とは?

JR関内駅アナウンスのイントネーションが違う理由とは?

新着記事