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本牧から横浜ベイブリッジの供用がスタートした国道357号線の様子は?

ココがキニナル!

国道357号ってベイブリッジの首都高の下や大黒ふ頭の一部だけ供用しているようですが、いつ全通するんだろう?(おま)先日開通したR357に伴ってバス路線に変化がないのか気になります。(ハムエッグ)

はまれぽ調査結果!

開通により鴎橋入口交差点の渋滞発生時間が約3時間30分から約3時間減。全通の見通しはなし。バス路線に一部変更があったが、通行止めによるもの。

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ライター:はまれぽ編集部

国道357号線計画
 



 神奈川区の三ツ沢西町の横浜国道事務所

 
ご対応いただいたのは調査課長の山本裕一(やまもと・ゆういち)さんと建設専門官の鈴木彰(すずき・あきら)さん。
 


 山本さん(左)と鈴木さん

 
まずは、改めて国道357号線計画の概要を説明していただいた。
 
国道357号は総延長約160kmの「東京湾岸道路」の一部。東京湾岸道路はその名の通り、東京湾に沿うように千葉の富津岬から東京を通り、横須賀までをつなぐ。自動車専用道路と一般道路で構成される幹線道路だ。
 


 東京湾をぐるりと160km

 
神奈川県の区間はそのうち約35.1kmで、1977(昭和52)年と1988(昭和63)年に段階的に都市計画を決定し、事業化。今回の約2.3kmの区間は2013(平成25)年8月着工、2016(平成28)年3月に開通し計画通りに進んだという。
 
開通にかかった事業費は約270億円。そのうち工事費としては約230億円で、3分の1は自治体負担となっている。現時点での開通済み区間は、神奈川県内において合わせて約23kmとなった。
 
今回の開通で「渋滞が減った」という声が聞こえた鴎橋入口交差点だが、渋滞を緩和した仕組みは以下の図のようになっている。
 


 上が開通前。下が開通後の動線(横浜国道事務所提供)

 
開通前は国道357号線を利用する場合、ベイブリッジへ向かう車は一度迂回しなければならなず、大型車も交差点を利用せざるを得なかった。鴎橋入口交差点付近を通過する車は全て信号待ちをすることになるので、慢性的な渋滞が生まれていた。
 
開通後は鴎橋入口交差点を経由せず直接大黒ふ頭または磯子方面に向かえるようになった。大型車が信号待ちをすることが少なくなったことで、大幅な渋滞の解消に至ったようだ。
 
今回の事業はかなり効果を発揮しているようだが、ほかの箇所の工事が進まなかったり、未着手区間もまだ多いとのこと。未開通部分は都県境~東扇島間の3.4km、東扇島~大黒ふ頭間の6.4km、八景島~横須賀市間の2.3kmの3地区。
 


 未開通部分が白丸と点線部分 ※クリックで拡大

 
全地区が供用されれば貿易拠点としての機能も上がり、市民の交通環境も向上するように思う。早く事業を進めてほしいと思うが、今のところ全線開通の見通しは立っていないとのこと。
 
ただ、個々の交通状況や道路の必要性の緊急度、ニーズの高まりに応じて工事箇所を選定していくという。道路開通の需要に応じて建設すると共に、作った後の効果測定および効果の説明責任を全うしたいと話してくれた。
 


 今後も便利で安全な道路の供用を願う

 
 
 

開通によるバス路線に変更があるのか


 
キニナル投稿にあったバスの路線変更について、横浜市交通局にお話を伺った。横浜方面に向かう横浜市営バス109系統は、道路が新設された影響で通行止め箇所ができたことにより、路線の変更があった。
 


 少し迂回するルートになった(横浜市交通局提供)

 
それ以外に、開通した国道357号を活用する新ルートの計画はないとのことだった。
 
既存ルートに関しては、6月14日(火)にバスの走行性が向上したとの発表があった。多くのバス路線となっている「本牧通り」の朝7時台の通勤時間帯の交通量は、約1300台/h(開通前)から約1000台/h(開通1ヶ月後)と約2割減少。平日の朝の通勤時間帯である午前7時から午前9時の本牧通りにおける平均旅行速度は、開通前の22km/hから27km/hに向上したとのこと。
 


 「みなと赤十字病院入口」バス停から「本牧原」バス停までは多くのバスが走る ※クリックで拡大

 


 交通車両数が減少し・・・(記者発表資料より)
 

 移動速度も向上した

 
国道357号線が開通したことにより、鴎橋入口交差点だけでなく、周辺の道路状況が好転。バス移動もスムーズになったとのことで、周辺地域の利便性も向上したのではないだろうか。
 
 
 

取材を終えて


 
市街地を走る大型車は、信号が見えにくくなったり車幅が広かったりと、ドライバーが怖いと感じる場面がある。今回の開通のように渋滞がなくなり、余裕をもって通行できる道路になることは安全面でも効果的だと感じられた。
 
2020年の東京オリンピックも迫ってきている。「貿易拠点横浜」の道路状況の動向に注目したい。
 
 
――終わり――
 
 

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  • 八景島から大黒ふ頭までは丁度神奈川一区、自民党松本純の選挙区に当たる。この人は国政については今の格差拡大・新自由主義で爆進している安倍ちゃん総理に文句ひとつ言えず、麻生太郎がいないと当選できない腰抜けだが、この国道357については会報でも月次で報告しサポートしていた。この財政健全化!財政健全化!の世間で、現在のルートを作りあげた地元政治ついては高く評価したい。ところで八景島から羽田空港までプリウスで行けば京急電車と同じくらいのコストでいける時代がいずれ来ると思うとワクワクする。

  • ベイブリッジ部分は原付バイクは走行できない自動車専用道路ですよね?一般国道と自動車専用道路が混在していると明確な標識が無いと迷い込むバイクがいそう。前に保土ヶ谷バイパスとか第3京浜を走ってる原付バイクを見たことも有るし。

  • 国道357号により埠頭間のトランジットが容易になったことは横浜港の衰退を食い止める効果になるでしょう。できれば早期に臨港幹線道路のMM~新山下を開通させて横浜港がぐるっと幹線道路で結ばれ海コンが迅速移動できるようになり、一般道が渋滞から開放され、市民生活と横浜港貿易活動の双方に大きな効果があがるよう国・県・市一体で対応してほしい。しかしマースクの横浜港欧州航路徹底がニュースであったとおり日本の港は周辺港になりつつある。ハブ港の地位を失えば横浜開港以来の伝統は失われ日本の産業構造がさらに高コスト化する。市政・民間とも横浜港再生を重視して欲しいし地道に各国海運会社との関係強化も重要だろう。圏央道の横浜結合として期待される横環南線の早期開通も急がれると思う。いま開通道路は国道や国主導の高速道しか聞かないが、市主導の都市計画道路整備も幹線道中心に未開通区間の早期完成を急いでほしい。

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