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黄金町の『ちょんの間』ってどうなったの?

黄金町の『ちょんの間』ってどうなったの?

ココがキニナル!

黄金町にあった『ちょんの間』街って、今はどうなっているんですか? 売春婦は一掃されたのですか?(まさとしさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

現時点で売春婦は追い出され、空き店舗の再利用が図られているけれど、解決すべき問題はかなり根深い。

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ライター:木全 圭

バイバイ作戦発動
 
そんな混沌とした有り様に地域住民の怒りが臨界点に達し、2005(平成17)
1月、横浜市と神奈川県警察によるバイバイ作戦が発動されることになったのだ。

「ちょんの間の貸し主は、月に数百万円を稼いでいました。それほど旨味がある商売だったため、店ごとに摘発をしても、次々と新しい店舗が出現したのです」と、前出の担当官は語る。

これに歯止めを掛けるためには、街全体を封鎖して客足を絶つべきと、時の本部長は決断。ちょんの間街を機動隊の装甲車で包囲した。

その夜以来、同地区はゴーストタウンとなり、現在に至るまでひっそりと静まり返っている。
 


住民の嘆願で2009年(平成21年)には黄金町交番が開所

 


拭いきれない不安と禍根 バイバイ作戦は続く

同担当官の話では、今でも黄金町交番に4人の警官が詰め、周辺を巡回する警官や刑事も24時間態勢で警戒にあたっているそうだ。なぜなら、売春婦を追い出した空き店舗のうち、数十軒を横浜市が借り上げ、再利用に着手しているが、130軒ちかくはいまだ個人所有のままだからである。

「ちょんの間復活の可能性がある限りは、バイバイ作戦は継続中です」
 


特殊な間取りゆえに再利用は遅々としてなかなか進まない

 

実際に街を見て歩くと、個人所有物件の多くが「敷金・礼金・保証人不要、外国籍もOK」という文句で借り手を募っている。

一見すると合法的に思える街の変化。しかし、これに対して、初黄・日ノ出町地区の再興を進める特定非営利活動法人黄金町エリアマネジメントセンターの事務局長、山野真吾さんも次のように語っていた。

「最近、店舗の一部がレンタルルームとして貸し出されています。これが犯罪の温床になりはしないか、いずれちょんの間として復活するのではと、住民は不安を隠しきれません」
 


レンタルルームへの転業はちょんの間再興への布石か?

 
その言葉を裏付けるかのように、2010(平成22)年10月27日付けのカナロコ(神奈川新聞)に、興味深い記事が掲載されていた。

「黄金町のレンタルルームに住所不定者を住まわせ、生活保護給付金を詐取」という内容だ。
ちょんの間の灯りが消えても、この街には人間の欲望が深く根付いたままなのである。
 


売春婦の代わりに軒を飾る洗濯物。この光景にも問題がある

 


町の安寧を願う人々 在りし日を懐かしむ人々

では、地域の人々は、現状をどう感じているのだろうか?

かつてちょんの間だった店舗で居酒屋を営んでいるママさんは、「都内なら10倍の家賃になるわ。それに、この街はお巡りさんが24時間見回っているから安心」と言う。

ちょんの間だった当時、売春婦たちは各人1日2万円の家賃を支払っていた。

それが今では、横浜市が借り上げた店舗ならば月額2万5,000円。ママさんは個人の家主から借りているそうだが、やはり家賃は相当に安いらしい。

そして、何より治安は格別である。
戦後は麻薬窟としても知られた街だったが、防犯灯なども増やされ、そのイメージは変わりつつある。
 


大岡川沿いは、遊歩道として生まれ変わっている

 
かたや昔から飲食店を営むご主人は、「商売あがったりだよ。閉店しちまった同業も多いよ」とグチをこぼしていた。
 


ちょんの間が健在だった頃、食堂や居酒屋も盛況だったと言う

 
『消えた横浜娼婦たち』にも語られているが、この一帯でもともと売春を行っていたのは、 戦禍により伴侶も住む家も失った女性たちだ。彼女らは、地域住民の理解と協力の下で私娼を始めさせてもらう代わりに、周辺の飲食店や旅館に利潤をもたらし ていた。

そこには、貧しい時代ならではの相互扶助の精神が息づいていたのだ。 




取材を終えて

売買春は現代日本の法律において間違いなく犯罪である。モラルという観点からも、ほめられるべき行為ではない。ただ、「生きる」ために客を引かざるを得なかった時代があり、黙認していた人々がいたことも事実。

それがちょんの間の歴史だ。だからこそ、この町並みから、あるいは住民の心の内から、本当の意味でちょんの間の痕跡を消し去ることは難しい。

時代は変わった。これから先も・・・人が、社会が、すべてが変化していく。
その時流に抗い、取り残されてしまった人々もまた変わらなければ未来はない。

町の住民全員が団結して新たな町の在り方を考えていかなければ、本当の意味での町の再興は不可能だ。それが成功した時にやっと、「ちょんの間がなくなってよかったね」と喜べる日が来るのだろう。

相互扶助の精神によって発展してきたこの町の人々ならばそれができるはずだ。これからの初黄・日の出町地区がどう変わっていくのか、大いに期待したい。
 
 
―終わり―
 
 

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  • 丁度20年程前、20歳なるかならないかだった私は友人(女の子同士)とこの道を興味本位で歩いた。赤というかピンクというかな灯りがずっと続いていて、しかも同じ年齢くらいのとってもかわいい女の子が居た事にびっくりした。一番覚えているのは軽トラの荷台で北京ダックだかなんだかわからないけれど、鳥の様な物が回りながら焼かれていて、売っているおじさんも怪しくて、映画『スワローテイル』と重なりただただ妖艶でカオスな街だと途中で怖くなったのを覚えている。女の子が夜中に歩く場所ではなかったと何もなくて良かったーと。

  • ちょいの間が無くなっても、ごくごくフツーの居酒屋街になればいいのにな。ヘンにアートの街なんて気取った雰囲気に成らなければいいんだけどな。アートじゃ盛り上がらないだろ。

  • 本当にキレイな娘たちがいたなぁ。夜の黄金町をぶらついて悲壮感みたいなのは感じなかった。お祭りのような感じだった。黄金町が無くなってから色々本が出て、可哀想な出稼ぎ違法外人達みたいなイメージで語れていておかしいと感じた。配達の仕事で昼間あの辺りを回っていた。昼も女の子はいたんだ。そのうち仲良くなって日本語を教えたり、相談に乗ったりした。情のある子が多くて何かしてあげると倍になって返してくれた。昼はほとんど客は入らないけど、日本人の女性もいた。お互いの身の上話とかしてお茶をごちそうになった。みんなどうしているのだろう。毎晩、凄い金があそこに落ちていたんだ。みんな一生懸命生きていたんだ。もう過去の話。

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