横浜市戸塚区にある広大な「ブリヂストン工場跡地」はどうなる?
ココがキニナル!
戸塚区戸塚町のブリヂストン横浜工場下郷地区の跡地。土地は更地のままだけど、どうなった?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜市としては工場を望んでいるが、現在も何ができるかは未定。今年中に動きがあるかも!
ライター:はまれぽ編集部
横浜市は工場を守りたい!
都市計画課の担当者からは、「市としては、工場があった場所には工場ができるのが望ましいと考えています。そのために、工場の跡地を売却する場合にも別の工場を誘致したり、事前にはたらきかけをするなどしています」と、少々意外な答えが。
横浜市では、工場などの工業が盛んな地域を「工業集積地域」として指定し、市内の産業を守ろうとしている。戸塚区も「内陸南部」の工業集積地域に位置し、ブリヂストン工場跡地もばっちり含まれている。
戸塚町下郷地区を含む一帯が集積地域に(横浜市資料、赤丸は編集部)
当初予算案に含まれていた「用途地域の見直し」という取り組みは、現在はまばらな状態にある工場や住宅の用途地域の線引きを、もう一度整理しようということ。そのために、「来年度は徹底して土地利用の状況を調査します。線引きの見直しや、実際の用途地域の見直しには、5~6年かかるのではないでしょうか」(同課)とのことで、多くの住民や事業者に関わる変更点だからこそ、慎重に進める必要があるようだ。
見直しはこれまでの方針からの転換でもある(横浜市予算案資料より)
実は、工場の跡地は売却価格が高くなるマンションなどの住宅地になるケースが多い。
しかし、保育所や小学校など、社会的なインフラが整わないうちに地域の人口が急激に増えれば、さまざまな弊害を引き起こす可能性もある。
「工場跡地にマンション」はもはや定番(写真は大船の資生堂鎌倉工場跡地)
ブリヂストン工場跡地の北側に走る環状3号線は、まもなく国道1号線とつながる延伸工事が完了する。駅から遠く、決して便利な場所とはいえないが、交通インフラが整えば利便性が向上するはず。市としては、働く人にとっても便利になるからこそ、以前と同じような工場が操業することを望んでいるようだ。
画像は2008(平成20)年時点の横浜市パンフレット。現在はほぼ完了している
取材中、関係者からは「今年(2018年)中には動きがあるのではないか」との情報もあった。今後、何らかの道筋が示されることになりそうだ。
取材を終えて
以前はイトーヨーカドーができるという噂もあった跡地だが、この圧倒的な広さから考えて、商業施設と住宅地が一体となった建物ができても不思議ではない。実際、川沿いにある土地を見た時には「マンションが似合いそう」というのが正直な感想だった。
のんきに「マンションありそう!」とか言っていた
この土地が次に姿を変えるのは、再び工場か、住宅か、あるいは商業施設か物流倉庫か。都心部の発展目まぐるしい横浜だが、多くの住民が住む郊外部でどのようなまちづくりが進められるのか、注目していきたい。
―終わり―
はやおきパパさん
2020年06月21日 12時24分
物流倉庫になるみたいですよ。
クッキングパパ五郎さん
2020年04月19日 17時19分
最近工事が始まりましたね。周りを回っても何ができるのか?手がかりになるようなものは見つかりませんでした。新しい情報が知りたいです
まzさん
2018年04月02日 22時58分
とても近くに住んでいますので気になる記事です。今時、あれだけの土地を空けておくとはブリジストンの余裕を感じていましたが、横浜市の都市計画も関係しているんですね。正直な話、住宅(マンション)プラス商業施設ができると便利だなとは思いますが、色々な問題も発生します。付近の道路渋滞とかバス便の増便とか・・。すぐ近くにスーパーが今正に建設中なので工場やビジネスパークでも良いのですが、工場となると業種が気になります。とりあえず、風で土煙があがったりとか、夏場に不埒な少年が入り込んだりしないよう管理をよろしくお願いしたいと思っております。