なぜここに? 保土ケ谷の団地にある「遊園地前」バス停の由来とは
ココがキニナル!
相鉄バスの浜16系統に「遊園地前」というバス停がありますが、周囲は古めのアパートだらけで遊園地がある(または過去にあった)とは思えません。バス停の名前の由来が大変気になります(Kenkeさん)
はまれぽ調査結果!
相鉄バスや横浜市、神奈川県の担当部署にも関連資料なし! しかし、地域の呼び名が停留所名になった可能性がある
ライター:はまれぽ編集部
小さな公園、だけど管理は神奈川県
上りバス停の前にあるのが「西原第一公園」だ
バス停「遊園地前」に隣接する2つの公園は、「西原第一公園」と「西原第二公園」。これらの公園が置かれた経緯について、保土ヶ谷区の土木事務所に確認を試みると、意外な事実が判明した。
「遊園地前」にある2つの公園は、横浜市でも保土ヶ谷区でもなく、どちらも「神奈川県」が管轄する公園なのだという。
「神奈川県の公園」だった
もちろん、グラウンドの整備された「保土ケ谷公園」や「四季の森公園」のような県立公園とはカテゴリーが異なる。ここは隣接する「神奈川県営西原団地」の公園であるため、神奈川県庁の県土整備局建築住宅部が管轄する扱いになるようだ。
担当者にお話を伺うと、「こちらでも公園の詳しい経緯は資料がなく分かりません。ですが、この団地は1982~87年ごろに建て替えられており、公園はその際に今の形に整えられたと考えられます」と教えていただいた。
1963年ごろの地図を参照すると、以前の団地には公園がなかったようだ(画像:横浜市)
現在の地図と重ねると、団地の一部が公園になっているのが分かる
(© OpenStreetMap contributors)
建て替えのタイミングは、バス停の設置時期である1988年とも時期が一致する。団地建て替えに合わせてバス停が新設されたとすれば、当初は公園の名称が「遊園地」だった可能性もあるのではないだろうか?
そこで公園を含めた西原団地の管理を行う神奈川県住宅修繕事務所に問い合わせてみたが、やはり資料などはなく、残念ながら公園の詳細は分からなかった。
具体的な名称決定理由は残っていない
担当者の方曰く「団地内の公園に、『遊園地』という名称を付けることはありません。そうした呼び名があるとすれば、地域の方が呼んでいた通称ではないでしょうか」という。
団地の住民にとっては、慣れ親しんだ公園
この西原団地の公園では、昔から近隣地域の子供たちが放課後に遊んだり、親しまれてきた場所だったという。
「たこ公園」や「パンダ公園」など、公園はしばしば愛称で呼ばれることがある。「遊園地」も、そうした呼び名の一つだったのかもしれない。
取材を終えて
団地にお住いの方は、「遊園地前」を自然に受け入れている
バスを待っていた住民の方に、停留所名の由来をご存知か伺ってみると、「公園があるからでしょ?」と不思議そうな顔をされた。公園のことを「遊園地」と呼ぶことはあまりないようだが、団地内の憩いの場として親しまれた呼び名が、今も名残として残っているようだ。
ー終わり-
ヌッキーさん
2019年03月12日 09時55分
推測で終わってしまっているので、記事としてはちょっと消化不良です。資料が残っていないのなら周辺に住まれている生き字引的な方に聞き込みができれば良かったですね。そんな方がご存命ならばという前提がありますが。。
よこはまいちばんさん
2019年02月26日 16時38分
実情に合わせてバス停名を変更する事も多々あるのに、なぜ変更しないのかまでを調査頂きたかったですネ! 出来れば機会を見て変更検討が好ましいのではないでしょうか?
浜岩さん
2019年02月21日 11時37分
横浜市ではないけれど、大和市深見にも神奈中バスで遊園地前というバス停があります。ここも以前から気になっていましたが全く分かりませんでした。たしかにここも小さな公園があるので、公園を遊園地と表現するのは珍しいことではないようですかね。