相鉄・JR直通線開業事業では、どんな工事が行われている?
ココがキニナル!
2015年4月に相鉄本線西谷駅~羽沢駅(仮称)間に相鉄・JR直通線が開業して横浜西部地域が都心へ繋がる事業が進められていますが、現在はどんな工事が行われていますか?(smzrさん、みつさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
西谷駅付近では引き上げ線の新設やそれに伴う下水管の付け替え等の工事が、羽沢駅ではトンネルの新設に向けた開削工事等が進められている。
ライター:ほしば あずみ
羽沢駅工事現場には巨大な開口部が
続いて鉄道・運輸機構の伊藤所長に羽沢駅の工事現場へ案内してもらう。
現在はJR東海道貨物線横浜羽沢駅が通っているのみ。たどり着くには環状2号線で向かうしかない。
「近所にコンビニなんかの店もないんで、食事をするのも大変なんですよ」
と現場解説の合間に語ってくれたのは、羽沢作業所の副所長松本さん。
「駅ができれば周辺も便利になるでしょうね」と松本さん
相鉄・JR直通線がつながるJR東海道貨物線横浜羽沢駅
将来羽沢駅となるあたり。地上に改札口、地下にホームという半地下式の駅になる
現場では、無数のクレーン車やショベルカーといった重機が動きまわり、足元には20メートル近い幅の巨大な開口部が穿たれていた。
今は土留壁を打って掘削し、H形鋼で土留壁を支えながら底や壁に鉄筋を組みコンクリートを打ち込んで駅を作っているそうだ。
深さは17メートル以上。底の方に作業員の姿が確認できるだろうか
完成する駅の掘削深さは約12~13メートルだが、ここはポンプ室となるためもう少し深く掘られているとのこと。この開口部からトンネルを掘る巨大なシールドマシンを下ろして掘削作業を行うという。
開口部の中の様子も見せてもらえるとの事で、記者もヘルメットを着装していざ入坑。
100%工事現場、な仮設階段。網状なので足元が下まで全部見える
H形鋼と無数の杭で固められた内部
写真下部の半円状のものが、シールドマシンの外周のサイズとなる。
作業員の姿と比べるとその巨大さがおわかりいただけると思う。
シールドマシンは現在神戸で製作中との事。直径は10.5メートルでその重さは約1600tになるという。
完成間近のシールドマシン。あまりに巨大なので分解して運び、現場で組み立てるらしい
3年後にはここに地下ホームが誕生している
駅周辺の整備では夜間工事は行われないが、トンネル工事は基本的に24時間作業になるそうだ。
我々の知らない間に足の下で日夜工事が進められていくのかと思うと不思議な気持ちになった。
帰りは同じ仮設階段で地上へ
取材をおえて
相鉄・JR直通線開業で羽沢駅と西谷駅周辺はどのように発展するのか、まちづくりと鉄道整備の現況をお伝えした。
羽沢駅から先はJRとの相互直通運転の他、環状2号線のほぼ下を潜るように相鉄・東急直通線の工事も待っている。開業は平成31(2019)年4月の予定。
両方の直通線が開業すれば羽沢駅は西谷駅からも新横浜駅からも一駅の区間。
環状2号線の他、周囲には第三京浜道路や国道1号、国道16号も通っており幹線道路のネットワークは比較的充実しているようだが、鉄道路線からは取り残された場所だった。
周辺地区の生活利便性の向上を願うと同時に、地区プランであげられていた安心・安全で環境にも配慮した開発や保全を望みたい。
最後に、現場の作業員のみなさんにも今後ともずっと事故などないよう、安全第一で作業を進めていただきたい。
―終わり―
参考リンク
都市鉄道利便増進事業 相鉄・JR直通線 相鉄・東急直通線
http://www.chokutsusen.jp/index.html
pcサポートぴーしー西谷さん
2015年01月10日 04時52分
ぴーしー西谷ってパソコンサポート業をしてるものです。西谷町には愛着があるのでこれからもっと人が増えて欲しいですね。フィスティバルの時しか人が集まらない街なので
つじどさん
2012年12月09日 23時59分
西谷駅を最寄駅として9年住んでいました。最近近くを自転車で通ったのですが、あまり変わっていませんね。自分が贔屓にしていた、「藤本」と「蝦夷」が健在なのは、ちょっと嬉しかったりします。
ushinさん
2012年09月23日 15時05分
羽沢に鉄道郵便局があった頃、バイトで泊まり込んだ。ちょうど台風で富士川の鉄橋が流れた夜も出番だったので印象深い。また仕分け線に停車していた機関車がブレーキ緩みで、高架の引き上げ線から落下して斜めに引っかかったという事故も起きた。郵便局の休憩時間に貨物駅の方に行ったら、壊れた機関車が保管されていた。郵便及び荷物を扱うということは羽沢も旅客駅だったとも言えるが、本当に旅客が乗降する駅になるとは思っても見なかった。