ブルーラインとグリーンライン、駅名の文字表記が違う理由は?
ココがキニナル!
センター南駅のホームドア(線路側)の駅名がブルーラインは「せんたーみなみ」で、グリーンラインは「センターみなみ」。なぜ違う?ホームからは見えずコンコース上から見られます(販売の人)
はまれぽ調査結果!
仮名表記が異なった歴史的な経緯は不明だが、正式表記は「センター南」。駅利用者はあまりキニナっていないようだった
ライター:紀あさ
利用者はキニナってる?
グリーンラインで、日吉本町からいらしたという親子連れにご質問。
「センター」「せんたー」の違いについては3人とも「知らない」
「あまりキニナらないかな」というお父さんと「うーん、ちょっとはキニナルかな」という娘さん。
続いてブルーライン。
都筑区在住の安田政司(まさし)さん(75才)
仮名とカナが異なる件については、安田さんも「今、初めて知りました!」とのこと。
ここでまた一つキニナルことに気付いてしまった筆者。ホーム柵内側は「せんたーみなみ」なのに、ホーム上では「センターみなみ」。
乗客の皆さまはあまりキニナっていない様子だったが、筆者のキニナル事項だけが増えてしまった。駅員さんはどうだろう。
センター南駅改札付近
センター南駅の駅員さんに聞くと「言われて初めて気付きました」との答え。
センター北駅では駅長が対応してくれたので、ずばり、なぜブルーラインの読み仮名がひらがなで、グリーンラインがカタカナなのかを質問してみた。
「理由は知りませんが、おそらく深い意図はないでしょうか?」と答えつつも、こうした質問の問い合せ先を教えてくれた。
コールセンターに尋ねてみてはどうかとのこと
コールセンターが教えてくれたこと
後日コールセンターに聞くと、歴史を遡ると、ブルーラインの全駅にホーム柵ができたのは2007(平成19)年のこと。グリーンラインは2008(平成20)年の開業時からホーム柵があったという。
ブルーラインのホーム柵は、かつては存在しなかった
ホーム柵ができた時に「柵の高さで視界が遮られてしまうため、乗車していて駅名が分かりやすいようにしてほしい」というお客様の声を受けて、ホーム柵の内側に駅名が表示されるようになったそうだ。
仮名については「分かりやすさのために添えられているので、ひらがなとカタカナに分かれている経緯は不明」とのこと。ただ「駅の正式名称は『センター南』です」とのことだった。
正式名称は「センター南」
その後、インターネットで検索をしていて、長音「ー」の表記というのはカタカナが生まれた時にできたので、ひらがなの長音はない、という解説を見かけた。だとすると、グリーンラインの「センター南(みなみ)」は正しくて、ブルーラインの「せんたーみなみ」間違いということだろうか。
キニナったので文部科学省に「センター」は「せんたー」「せんたあ」「センター」のどれが正式なのか聞いてみた。
国語的には?
文科省によれば「公用文の場合、漢字のみ振り仮名をつけることになっていますが、一般社会の中では、いずれの表記も間違いではありません。カタカナを習っていない年齢もあるので、状況に応じて読む人が分かりやすい表記にすることが大切だと思います」だそう。
ブルーラインの「せんたーみなみ」とグリーンラインの「センターみなみ」。表記は異なるけれども、どちらも乗客への気遣いでできているのだろうし、どちらも間違いではないことも分かり、これにて一件落着!?
取材を終えて
この問題ってそんなにキニナルのだろうか? 取材を始めるまではそんな気持ちが半分くらいあったことは、実のところ否めない。実際、駅利用者の方々でもキニナっている人の割合はそう多くはないのではないかと思う。
しかしひとたび問題が存在する事実に気が付いてしまうと、これがなかなか毎日キニナリ続ける。しかもどれだけ聞いても答えを知っている人がいないという、永遠のキニナルみたいな不思議な問題だった。
もしもどなたか、歴史的な背景を知っておられたら、ぜひコメント欄などで教えていただければ幸いです!
―終わり―
のんべえさん
2016年03月04日 00時55分
ちょいと前にあった、『北干住』『北千住』の表記違いと、同種の類いではなかろうか?管理者はたいしてチェックも気にもしていないという・・。
茱萸澤村民さん
2016年03月03日 21時12分
>文部科学省に「センター」は「せんたー」「せんたあ」「センター」のどれが正式なのか聞いてみた。<<<<いきなり文部科学省に突撃してしまう大胆さ、はまれぽ精神がほとばしりまくっていて惚れ惚れします。国語の元締めといえば霞が関のあの建物なわけですから。
うにゅーさん
2016年03月03日 18時55分
悩む筆者さんがカワユイ