三菱みなとみらい技術館の「宇宙食」っておいしいの?
ココがキニナル!
三菱みなとみらい技術館では宇宙食を食べることができるそうです。ぜひ全種類挑戦お願いします。(たこさん)
はまれぽ調査結果!
チキンライスやカレーのような軽食から、ショートケーキや羊羹のようなスイーツまで全11種類。一番人気はたこ焼き
ライター:紀あさ
アイスを冷やすと・・・
冷凍庫に入れて一夜
見た目は全く変わらない冷やし宇宙食アイス
ところがこれを口にして衝撃が走った。全然、冷えてない・・・!!!
思わず冷凍庫が壊れていて、一緒に入っていた氷も解けているのではと心配してチェックしてしまったほどだが、故障ではなかった。
あえていえば芯の方がすこしひんやりめになっていたが、表面温度は変わらず・・・これはフリーズドライで水分がないせいなのだろうか。ひんやりおいしい宇宙食アイス計画に失敗し、ちょっとがっかり。
第4日、本格スペースカレー
宇宙食はあと2食。なんだか名残惜しくなってきた。
今夜はスペースカレー
宇宙では専用の過熱トレーを使うそうだが、地上での作り方は普通のカレーと同じ
3分で完成
ビーフがゴロン
チキンピラフのチキンは乾燥チキンだったが、このビーフはジューシー。マッシュルームがなめらかで、エリンギは歯ごたえあり。味は辛すぎず甘すぎず、すこし濃い味でとても美味しい。
無重力の状態では地上より味が薄いと感じるそうで、そのため濃いめの味付けなのだそうだ。地上食だとしても文句のない高得点。
みんなにもこれを食べさせたかったと思いながら、満足して眠りについた。
第5日、最後の晩餐、一番人気のたこ焼き
筆者は行列があるとキニナルたちで、一番人気と言われればやはりキニナり、最後までとっておいたたこ焼き。最後の夜なので地上のたこ焼きと勝負しに出かけた。
向かったのは、横浜きた西口すぐ、「鶴屋うまいもん横丁」の「近藤たこ焼き店」。カリカリのたこ焼きが売りだ。
宇宙食を1個混ぜると・・・
見分けがつかない!!!
一番上に置いたのが宇宙食である。これはいけるかも! いざ、たこ焼き店店長の花島裕太(はなしま・ゆうた)さんに食べていただく。
「スナック菓子のたこ焼きみたい」と最初はお好み焼きの時と同じような反応
続いて「ソース味が弱いけど、逆に言うと、ソースがかかっていないのにこのソース風味が出せているのは凄い」とプロのコメント。
断面、ちゃんとタコが入っている
お礼を述べ、自宅に戻りつつ閃いた。ソースをかければいいんじゃない!?
宇宙食たこ焼きに地上のソースをプラス
いい・・・!!
5日間食べてみての総論としては、地上と同じものが食べたい人には向かないものもあるが、フリーズドライという点を含めた宇宙の条件が楽しめ、宇宙生活が想像できれば面白く、オリジナルにアレンジする余地も多くあって、筆者にとってはなかなか素敵な食べ物だった。
まったく調理しなくても食べられるので、実用的な使い方としては避難袋に入れておくのもいいかもしれない。
取材を終えて
完食の翌日、偶然立ち寄った銭湯においてあった『読売KoDoMo新聞』(9月29日号)が、宇宙活動特集で、現役宇宙飛行士の大西卓哉(おおにし・たくや)さんが、宇宙食について述べていた。
それによるとこうである。
「日本食のメニューもあるけど、味は、地上で食べる方がおいしい。食べたものは胃袋の中でフワフワ浮いているので、すぐに満腹になったような気がします」
―終わり―
三菱みなとみらい技術館
場所/横浜市西区みなとみらい3-3-1 三菱重工横浜ビル
開館時間/10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日/毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始及び特定休館日
入館料/大人500円、中・高校生300円、小学生200円ほか(団体割引等あり)
たこさん
2016年10月09日 00時57分
レポートありがとうございます。てっきり水やお湯で戻すのだと思っていましたがそのまま食べるんですね。非常食に良さそうですので災害時持ち出し袋に入れておきます。