コンビニストア内にある異色のアンテナショップ

最後に向かったのは、関内駅からほど近いコンビニ、ローソン横浜住吉町４丁目店。ローソンでは、地方自治体と提携してストア店内にアンテナショップを設置する取り組みを2009年から進めており、ここには神奈川県で初となる千葉県のアンテナショップがある。
　

関内ホールの対面の ビル1Fにある	千葉のマスコット・チーバ君を 配した看板

　

本社から来て頂いた安江明子さんはアンテナショップの運営フォローを担当

オープンは2010年7月。2009年8月にアクアラインの料金が800円に引き下げられ、横浜からのアクセスが良くなったこともあり、千葉県側が横浜への出店を希望し実現したという。

フロア面積や立地を考慮した結果、ローソン横浜住吉町４丁目店内に千葉県アンテナショップが誕生。ちなみに、チーバ君を刻んだ看板の虹は、アクアラインをイメージして描かれたとか。この店舗だけのオリジナルだ。

店舗の入口を抜けると、まず目に入るのが千葉県グッズコーナー。生モノや冷凍品は置けないという縛りはあるが、常時70～80種類の品揃えを誇る。また、パッケージ売りの菓子類などをバラ売りするなど、コンビニならではの展開も見逃せない。
　

チーバ君をちりばめた専用棚	千葉の商品は 専用袋に入れてもらえる

キニナル売れ筋商品はコチラ！

・ぬれ煎餅

銚子電鉄の経営危機を救った ぬれ煎餅	1番人気は赤の濃い口味（410円）

銚子の専用醤油ダレを使った｢銚子電鉄のぬれ煎餅｣は、赤の濃い口味、青の薄口味、緑の甘口味の3種。醤油の風味が生きたぬれ煎餅は、しっとりとやわらかい食感がヤミツキになる。今ではすっかり千葉を代表する土産品となった。


・花菜っ娘

5本入り（481円）	バラ売りは1本116円

大正12年創業、房洋堂の看板商品は黄身あんをホイル焼にした｢花菜っ子（はななっこ）｣。ほんのり甘いあんは口溶け良く、ちょっとしたおやつに打ってつけ。周辺がオフィス街だけに、OLたちにも人気が高いそうだ。


・枇杷（びわ）商品

飲むびわゼリー（315円）	枇杷系スイーツは種類も豊富

2000年に全国道の駅グランプリで最優秀賞に選出された「道の駅とみうら枇杷倶楽部」から選りすぐりの枇杷グッズをラインアップ。ゼリーやチーズムースなど、スイーツ系商品が充実し、こちらも女性には人気だとか。

記者のキニナル逸品がこちら
　

勝浦タンタンメン丼の素（500円）	くじらのたれ（788円）ほか

まずは、ここ数年で知名度がグンと上昇した勝浦タンタンメンをベースにしたレトルト食品。ラー油が効いたひき肉に、ご飯がどんどん進みそう。そして、南房総名物であるくじらのタレ。こちらはローソン前にあるビジネスホテルの宿泊客にも人気が高いそうだ。

こうしてみると老若男女を問わないバランスの取れた品揃えが光る。房総の名物は24時間いつでも購入可能なのも魅力のひとつだ。

取材を終えて

市内に点在する4店は、いずれも個性的で商品を見ているだけで楽しく、話を聞けば聞くほどその土地を旅してみたくなった。そして名物を味わえば、さらに愛着が湧く。

みなさんも近くまで足を運んだら、ぜひアンテナショップをのぞいてみてほしい。
そこでは住み慣れた横浜とは異なる魅力を発見できるはずだ。


※取材協力アンテナショップ一覧
■Natural Essay
　横浜市中区元町5-209
■沖縄ショップ がじゅまる
　横浜市港南区港南台3-4-35 松田ビル1F
■長野マルシェ　※閉店
　横浜市青葉区あざみ野南1-16-8大谷ビル1F
■千葉県アンテナショップ
　横浜市中区住吉町4-45-1（ローソン横浜住吉町四丁目店内）

その他
■おきなわ物産センター
　横浜市鶴見区仲通3-74-14　鶴見沖縄県人会館1F
■沖縄家
　横浜市西区高島2-16-B1　横浜駅東口地下街ポルタ
■かながわ屋
　横浜市中区山下町1シルクセンター国際貿易会館1F


― 終わり ―