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保土ケ谷区和田町の主要スーパー2店舗閉店! 住民の暮らしはどうなる!?

保土ケ谷区和田町の主要スーパー2店舗閉店! 住民の暮らしはどうなる!?

ココがキニナル!

相鉄線和田町駅近くのスーパーキタムラが1月6日、マックスバリュ和田町店も1月15日に閉店。和田町にとっては主要スーパー2店がほぼ同時に閉店との事態に近隣住民の声などをレポートして(ヤングさん)

はまれぽ調査結果!

長らく地元に親しまれてきたスーパー2店舗の閉店は、やはり住民にとって大きな痛手のようだ。だが、各人各様が対応策を案じる中、隣り駅の上星川にもうすぐできるサミットに希望を託す人々も多い。

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ライター:結城靖博

閉店当日のマックスバリュを訪問


 
翌1月15日、「マックスバリュエクスプレス横浜和田町店」が閉店するその日に、ふたたび和田町を訪れる。

マックスバリュに向かう途中、駅前のスーパーキタムラの前を通ると、今日はシャッターが下りたままだった。
 


時刻は昨日と同じ昼下がり

 
マックスバリュには事前に閉店の理由を問い合わせていた。どうやら同店の場合は、スーパーキタムラとは事情が異なるようだ。
「うちは専門店が複数入ってできているのですが、その管理会社の都合により、このほどやむなく閉店することになりました」とのこと。それ以上の詳細は伺えなかった。
 


入り口には「21年間ありがとうございました」という文字が
 

そして入り口近くのガラス面には「閉店のお知らせ」の貼り紙
 

フロア案内を見ると、専門店の複合体であることがわかる
 

外から中を覗くと、入り口近くに「お客さまの声」の掲示板があった

 
そこには閉店を惜しむ書き込みが多く掲げられていて、地元住民に愛されていたことがよく伝わってきた。
 
 
 

80代の女性二人組の声


 
店に着くとまもなく、重そうなレジ袋を提げた高齢の女性二人組が店内から出てきた。
 


店先で長い時間立ち話をする二人

 
声をかけると、お二人とも80代で、50年近くこのすぐそばに住む友だち同士。毎日ここで買い物をしていたという。
「今日はいつもより安くなっていたけど、午前中は豆腐や野菜が少し残っていたのに、今はもうほとんどなくなっちゃった」
つまり、今日、二度目の買い物ということ?

今後どうするか尋ねると、一人が「ここもキタムラも天王町イオンもなくなって、もうバスで松原商店街まで行くしかないかしら」と言う。するともう一人は「だったらいっそ横浜まで行こうかな。バスに乗るなら同じことだし」との意見。
でも、横浜駅周辺もダイエーがなくなり、普段づかいのスーパーはもう少ないことを指摘すると、「それもそうね」とうなずいた。

「ここがなくなると、隣の八百屋が儲かるかも」ともおっしゃる。
 


マックスバリュと路地をはさんで隣に店を構える「やっちゃば」

 
地場野菜直売をうたい文句にする「やっちゃば」は、店舗は小さいものの店先一杯に野菜を並べ、なんだか活気を感じた。
 
 
 

中年女性二人の声


 
その後、店から出てきた二人の中年女性に続けて声をかけた。

一人は50代で、家は遠いが会社が近くなので仕事帰りにここに寄るという。
「たまにしか来ないけど、やっぱりなくなると不便。この周辺のスーパーがどんどん減ってきていることは、会社でも話題になっています」と語ってくれた。

もう一人は10年ぐらい前から近所に住むという40代の女性。
「歩いてすぐだからほぼ毎日利用していたので、これからどうしようか迷っている。岡野町のサミットとか天王町のマルエツとか・・・。でも、どこも徒歩では厳しいし。歩ける距離となると『まいばすけっと』ぐらいかな」
 


和田町商店街の中には同じイオン系列の「まいばすけっと」がある

 
PB商品が多いので価格が安く、食品から日用品まで多様な商品を揃えている。とはいっても、やはりあくまでコンビニ規模の店舗だ。
 
 
 

自転車利用の複数の人の声


 
スーパーキタムラにもマックスバリュにも共通する残念な点は駐車場がないことだ。ただ、キタムラは駅に近い狭い場所だけに自転車を置くこともままならなかったが、マックスパリュの場合は店の前に駐輪スペースが確保されている。そのため、自転車やバイクで店を訪れる人の姿も目立つ。
 


入り口横の駐輪スペース

 
そのうちの一人、自転車用のヘルメットをかぶり、本格的なツーリングスタイルでロードバイクに乗って帰ろうとする男性に声をかけた。
60代。勤めが近くの保土ケ谷区・横浜ビジネスパーク付近なので、20分ほど自転車に乗って通勤しているという。通り道だから通勤帰りによく寄っていたそうだ。
ただ、その男性は「自宅が今度できる上星川のサミットに近いから大丈夫!」と、笑顔でペダルを踏んで去っていった。

また、幼稚園児をママチャリに乗せて店を出ようとする二組の女性にも話を聞く。
 


時刻は16時ごろ。店の内外には園児連れのお母さんの姿が目立つ

 
一人は27歳。ママチャリの前後に男女二人の子どもたちを乗せていた。
幼稚園が近いので、たまに帰りに寄っていたそうだ。でもこの方も自宅は上星川寄りなので、普段は相鉄ローゼンで買い物をしているという。そしてやはり、「サミットも新しくできるから心配はしていない」とのこと。

もう一人は30代の女性。この方は後ろに男の子を一人乗せ。
「幼稚園のお迎え帰りによくこの店を利用していた。だから、なくなるのは痛い」とこぼす。「お肉が安くて、量があって、品質も良かった」という。
「今後は上星川のサミットに自転車で行くか、もしくはネットスーパーかな」

こうして複数の方々に話を聞くと、しばしば出てくるのが「上星川のサミット」だ。
地域住民の多くが、この新店舗に相当期待を寄せていることがわかる。
 


建設工事真っ最中のサミットストア上星川店

 
サミット本社に問い合わせたところ、今春オープンの予定だが、正確な開店日はまだ公表していないという。だが、ネットで従業員募集のサイトを見ると「2月オープン」とあった。
 

赤い印が建設中の場所。上星川駅から徒歩5分ほどだ

 
 
 

マックスバリュでも熱く語る男性に遭遇


 
その後、生まれも育ちもこの近くという50歳の男性に店の前で遭遇した。
「商店街が衰退していく様子をずっと見てきた」と彼は言う。「昔はマックスバリュのある通り沿いに洋服屋、文房具屋、玩具屋、それに銭湯まであったのに、今はみんななくなってしまった」と嘆く。
「和田町だけじゃないですよ。平成に入ったころから、相鉄線の各停駅の周辺はどこもさびれてきている。車のないお年寄りはほんとに住みづらくなっていると思う。自分はたまに車で買い物をするけど、それでもやっぱりふらっと歩いて買えるほうがいいですよね」
 


「さっきお客さんがレジの人と握手していました」と教えてくれた

 
「地元密着型のスーパーは、お客さんとお店の人の人間関係も濃いので、寂しさは一層強いと思います。鉄道会社も利益ばかり優先しないで、もう少し小さな駅の沿線住民たちに優しくしてほしいですね。商店街の人たち、みんなそう言ってますよ」
ご自分は勤め人だが、根っからの地元育ちなので、商店組合の方々とも親しいそうだ。
 


夜のとばりが下りた和田町商店街

 
 
 

ついに閉店の時を迎えたマックスバリュ


 
やがて最終日の閉店時間、18時が近づいてきた。17時半を回ったころから数人の店員が入り口の前に立ち始め、出入りする客に丁寧に頭を下げていた。
 


17時40分。まだ店の中に入っていく客も少なくない

 
なかには、入り口に立つ店員の手を握り、言葉を交わす女性客もいた。
 


閉店時間が迫るにつれ、入り口に立つ店員の数が増していき・・・
 

18時数分前、看板を照らす照明がフッと消えた

 
そして18時ちょうど、店員の手によって入り口のドアが静かに閉められていく。
店の前には立ち去りがたそうな様子の10人弱の方々が、その光景を見つめていた。
 


なかには写真を撮る人もいた
 

ドアが閉ざされた閉店直後の店内

 
店の中では従業員たちが整列し、上司らしき人の挨拶を聞いているようだった。
 


外から売り場を覗くと、空っぽの商品棚が見えた

 
 
 

2店舗同時期閉店の影響


 
多くの方々の声を聞いてみると、やはり主要スーパー2店舗が立て続けに閉店する影響は住民たちにとって大きいようだ。
どちらも駅からのアクセスが良く、長く地元に親しまれ、しかもそれぞれに特徴があり「使い分け」をしている住民も多かっただけに。
今後の対処法については年齢層によってさまざまだ。若い主婦からはすぐに「ネットスーパー」という言葉が出たし、敬老パスを利用するお年寄りからは「バスで別の商店街へ」という発想が浮かぶ。

星川のイオン天王町店も一時休業する中、世代を超えて期待するのは、相鉄線下りの隣り駅上星川にできるサミットのようだ。
近隣駅の住民も大勢押し寄せそうな同店。ただ少しキニナルのは、目の前の道路がそれほど広くないことだ。サミットと向かいのセブンイレブンに入ろうとする車の列で、周辺に渋滞が生じないことを願いたい。
 


工事中のサミットストア上星川店前の道

 
 
 

取材を終えて


 
消えゆくものを追う今回の取材は、正直なところ進めていくほどにだんだん精神的にきつくなっていった。
特にマックスバリュ閉店30分前からの取材は、お店にとってもお客にとっても大切な最後の時間を邪魔したくないとの思いから、営業時間終了まで八王子街道を隔てた歩道に位置取りしていた。だから、入り口で交わされる声は聞こえない。道路を行き交う車の音だけが響く中、目の前で黙々と展開していく光景が、かえってもの悲しく感じられた。看板の灯りが消えた瞬間には、不覚にも目頭が熱くなり、ピンボケ写真を何枚も撮ってしまった。
 

 
しかし、少し気持ちが落ち着いてくると、ふと思い出したのは、以前筆者が取材した「横浜・栄区の限界集落化、その実態と解決策は?」の記事だった。
横浜郊外の住宅地の限界集落化も、日常の買い物の利便性が大きく関係していた。
スーパーは生活インフラのひとつ――そのことをあらためて強く感じた取材であった。
 
 
―終わり―
 
 
※イオン横浜和田町店(仮称)が2020年春にオープンするようです。(1/30追記)
 
 

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  • はまれぽの本領発揮的な記事ありがとうございました。品ぞろえが多いとか新しくて綺麗だからと新興の店に行く=昔ながらの商店街がさびれていく、最初にMKさんがおっしゃってる通り、結局これって私たち消費者がそうさせてるんですね。

  • イオン横浜和田町店(仮称) 採用ホームページができています。春にオープンとのことですので、しばらくの辛抱です。

  • とても読みごたえのある記事だと思ったら以前の栄区の記事を書かれた方だったんですね。あの記事も区民として取り上げて頂き有り難かったですし、今回の記事も地元の消費経済を深く考えるきっかけになりました。

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