横浜のシンボル「横浜三塔」、普段は入れない屋上からの景色を特別レポート!
ココがキニナル!
横浜港のジャック、クイーン、キングのタワーの一番上はどうなっている?そこからの景色も見たい/開港記念会館の本町通り側の屋根にあるデザインは鬼瓦?昆虫?(トムわかさん/ジャン・ヨコハマさん)
はまれぽ調査結果!
ジャック、クイーンの屋上に潜入成功。キングは老朽化のため登ることはできなかった。ジャックの屋根にあるデザインは「蛾」だった。
ライター:カメイアコ
神奈川県庁のキング、横浜税関のクイーン、横浜市開港記念会館のジャック。
昭和初期にトランプの絵柄に見立てた外国人船員さんは、なんておしゃれな例えをしたのだろう。現在も三塔は横浜のシンボルとして愛され、三塔すべてを巡ることができれば恋愛が成就するなんて言い伝えもあるくらいだ。
赤レンガパークから望む、横浜三塔
その塔から見られる景色、一体どんな眺めを見ることができるのだろうか。しかも3施設とも初めて行くので、もうドキがムネムネ。
キングの塔
キング、クイーン、ジャックは以前はまれぽでも取材を行っている。詳しい建物の概要は、先輩ライターさんの記事を参考にしてほしい(決してラクをしたわけではない)。
神奈川県庁到着。最上階の塔を目指す
ディスカバリー(ライター)・亀井
県庁入り口で恥を捨てて、早速高さ48.6メートルのキングの塔に上らせてもらえるか交渉にうつる。
ご担当いただいた庁舎課の清水ももこさん(写真NG)によると、「キングの塔は老朽化もすすみ危険なため一般開放はしていません」ということで、取材NG。
この先には、
上れず・・・
えーいきなりこの企画終了!? と肩を落とすと「ごめんなさいね。では代わりにと言ってはなんですが、展望台へご案内します」と言っていただき、救われる。
おー見晴らしがよい!
こちらは無料で一般開放されていて、開庁日の午前8時30分から午後5時15分までは誰でも展望台で景色を見ることができる。
展望台からは・・・
クイーンの横顔
ジャックの肖像
が、ばっちり見える。ほかにも・・・
横浜マリンタワー
大さん橋
窓掃除を見に行った横浜ランドマークタワー
写真中央に、氷川丸も遠くに見える
屋上は広々としていて、晴天の日は日差しと風がとても心地よい。車いすの方も展望台にインターホンがついているので、何か困ったことがあればすぐに職員の人が来てくれるそうだ。
屋上には・・・
時期になれば花が咲き乱れ
国旗、県旗などを掲揚
「テラコッタ」という外壁に使われている装飾を飾っている
キングの塔を五重塔がモチーフにしたと言われているが、建設当時はどのような役割を担っていたのだろうか。清水さんに伺ってみる。
「キングの塔はデザインを公募して建設されました。その公募要覧に、『船舶出入リノ際港外ヨリノ望遠ヲ考慮シ成ル可ク県庁舎ノ所在ヲ容易二認識シ得ㇽ意匠タルコトヲ望ム』という旨を記していました」とのこと。
したがって港から見たときに県庁舎だとすぐ分かるよう目印として、塔をデザインに加えたのではないかということが推測される。実際、応募されたデザイン案の多数は塔のあるものだったそうだ。
残念ながらキングの塔には上れなかったが、展望フロアは開庁時間内ならいつでも景色を見られるので、散歩やデートコースの一つにするのもよいのではないだろうか。