ライター・細野が河口から源流まで42.5kmを踏破! 鶴見川の源流ってどうなってる?
ココがキニナル!
鶴見川の源流はどういうところでしょうか?やはり湧水から始まるのでしょうか?(時の氏神さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
町田市上小山田町にある「鶴見川源泉の泉」より湧いている水が原点。周辺には牧歌的な風景が広がっている。
ライター:細野 誠治
鶴見川についてアレコレ、そして河口から
「横浜市内を流れる河川の源流を探す」好企画。かつては帷子川、大岡川、市沢川、日野川と来て今回、満を持して鶴見川が登場!
旅人として選ばれました、細野誠治です(なぁ、オレのだけ距離長くね?)。
源流を探せ! 鶴見川編
まずは鶴見川の基礎知識を。
市内図書館で入手した『駅からウォーク!鶴見川流域 ウォーキングMAP』と『国土交通省』ホームページを参照に簡単な予習をする。
この2点からお勉強
まず最初に鶴見川は東京都町田市を源流とし、鶴見区生麦で東京湾に流れ込む一級河川であるということ。本流の全長は42.5km(フルマラソンと同じくらいの長さ)。面積は235平方km。支流には「恩田川」「早淵川」「矢上川」など10河川がある。
流域の85%が市街地で町田市、稲城市、川崎市、横浜市にかかり周辺に暮らす“流域市民”の数は188万人。
都市化による急激な水質汚染が懸念されたが、現在では水質の改善が図られ約50種類の魚に20種を越えるエビ・カニなどが確認されているそうだ(東京都の「鶴川」付近ではアユの姿も確認されている)。
アユも棲む鶴見川!
まずは、ざっとこんな感じ。
調べて、行ってみて「こうでした」でも構わないとは思うのだが今回、細野は全流域を歩いてみようと思う。実際に自分の足で歩いてみて発見することや、体験しないと出ない言葉があると思うからね。
心変わりしないウチに鶴見川河口、スタート地点である東京湾へ。
川沿いを歩く。さぁ、出発だ。
生麦から大黒ふ頭へ。ここをスタート地とする
多数の運河が拓(ひら)かれ、川幅がとてつもなく大きい
大黒ふ頭、冬の東京湾景
人気のない京浜工業地帯を進み5kmほど。ここに鶴見川で唯一の干潟がある。名前は「鶴見川河口干潟」。人の手によって作られた干潟だ。
最寄りは「国道駅」
横浜サイエンスフロンティア高校の対岸
河口で見られる生物たち。冬だからか、生き物は見つけられなかった
足元は砕いた貝殻が敷き詰められている
干潟でお散歩されている方がいる。ちょっと聞いてみよう。すみませーん!
ご近所にお住まいの川端さんご夫婦
この場所は犬の散歩にちょうどいいから好きだとか。今の干潟になったのは「5~6年前かな」とご主人。
筆者がこれから「鶴見川の源流まで行く」と伝えると、ひどくビックリされた。
それでも「頑張って下さい」「頑張ってねーっ!」と、去ってゆく見ず知らずのオレに大きな声で手を振ってくれた。
オレが大声で誰かを応援したのって、いつだろう?
一期一会。本当に気持ちがいいお2人。よし、頑張ろう。
JR鶴見駅方面を左手に見つつ遡ると、やがて横浜市と川崎市の境界に行き着く。
対岸は川崎市の幸区だ
分かるかな? 末吉橋から鶴見川の半分が川崎に
しばらくすると分岐する。左側が鶴見川、右手が矢上川。ここを左。川の所在が完全に横浜市に戻る。
左が鶴見川。右が支流の矢上川
「Be Ambitious!」な東海道新幹線は河口から8.5km地点
まだ8.5kmか・・・。
地図にない島と、青春河川敷
やがて港北区にある大綱橋へ。筆者の地元近く
ここに地図に載っていない“島”がある。場所は大綱橋を越えたところ。鶴見川の上流から運ばれてきた土が堆積し、小さな島を形成しているのだという。名前は通称「バリケン島」。
大綱橋から望む。土が細長く堆積した“島”だ
由来は鳥の名前から。中南米の鳥!
理由は不明ながら、この堆積した島に「バリケン」が棲みついたからだそう(中南米の鳥がナゼ? いつかバリケンの謎を解き明かさなければ・・・)。
バリケン島に上陸! ・・・も、主(?)のバリケンは見つからず
島に渡って、しばし休憩。
この付近は筆者の地元に近く、非常に慣れ親しんだところでもある。
というワケでいろいろな思い出が込み上げてくる。例えば・・・
中学時代、隣の学校から“果たし状”がきまして。
「上等だよッ! T中学の奴ら全員ブッ●してやんよッ!!」
血気盛んな細野少年は、仲間とともに金属バットを持って河川敷へ。
そうしたらね、待ち構えてたT中学の奴ら、
ツ ル ハ シ 持 っ て や が ん の 。
馬鹿馬鹿! 死んじゃうって! ・・・というワケで、そ~っと帰りました。
・・・そんな思ひ出。(ほかにもあるけど)懐かしいなぁ。
なんて黄昏れていると、あっと言う間に日が傾いてきた。
今日はこの辺で。本日の踏破距離・約10km