ライター・細野が河口から源流まで42.5kmを踏破! 鶴見川の源流ってどうなってる?
ココがキニナル!
鶴見川の源流はどういうところでしょうか?やはり湧水から始まるのでしょうか?(時の氏神さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
町田市上小山田町にある「鶴見川源泉の泉」より湧いている水が原点。周辺には牧歌的な風景が広がっている。
ライター:細野 誠治
暴れ川を征する知恵と、清流まで
調査2日目。昨日のバリケン島から少し。早朝の小机へ。
新横浜公園へ
ここは、ぜひとも紹介したかった場所。この新横浜公園は全体が「遊水地」なのだ。遊水地とは、万が一に河川が氾濫し、洪水が起こったときに、水を一時的に逃がし、下流域の街を守る防波堤の役目をするところ。
横浜国際競技場(日産スタジアム)は遊水地のなかにある
公園でウォーキングをされている人にお話を聞いてみた。
ご近所に住む小松福夫さん(73歳)
「昨年の台風のときは、凄かったよ。スタジアムの方まで水に浸かって、ひと月は(水が)引かなかったんだから」と小松さん。
そんなに!
広大な敷地を持つ新横浜公園のほとんどが水没してしまったなんて。
でも、それだけの水が下流にそのまま流れないで良かったということだ。
確かに昔、鶴見川は大変な暴れ川だと聞いたことがある。人の知恵と努力で安心な生活が訪れてきたんだな。
「僕らの街を守って!」な公園なんだと再確認
この手の遊水池はほかにも数多くある。特筆すべきは都筑区にある遊水地。
後ほど紹介しよう。
小松さんに別れを告げて、恩田川との分岐を目指す。6kmくらいかな?
分岐地点。写真の奥が鶴見川。手前が恩田川
ここで鶴見川の看板表記にも「谷本川(やもとがわ)」と書かれるように
この辺りで川幅が、ぐっと狭くなってきた
西に取っていた進路を北に。横浜市営地下鉄グリーンラインにぶつかる手前で、日本で唯一のユニークな遊水地がある。
川和遊水地。車両基地の地下に遊水地がある。川和町駅からすぐの場所
さりげない看板ながら、じっくり読んでしまう。いつか中に入れるのならぜひ取材したい。
先を急ごう。さらに北へ。青葉区に入り、東名高速、国道246号線も越えた。いつの間にか辺りは、すっかり田園風景に。
かなり水がキレイに。シラサギや鯉も方々にいる
青葉区を上へ。川崎市の麻生区にぶつかる。
河内橋(こうちはし)。ここから先は川崎市麻生区
数キロ先は、もう東京都。この地は横浜市青葉区と川崎市麻生区、そして東京都町田市が複雑に絡み合った場所。鶴見川の所属(境界)も、ころころと変わる。
河内橋から1.5kmくらい。ついに東京都に入る。
ここから東京都町田市
かと思えば川崎市麻生区に戻り、また東京へ。
右手に電車が見えた。小田急線だ。鶴川駅近くまで来た。
ここで日が暮れてしまった。2日目はここまで
1日歩き通しだったが、ずいぶんと距離を稼げた。踏破は20kmほど。残りは10kmくらい。明日こそは源流まで辿り着くか?
足がパンパン。小田急に乗って帰ろう。