本牧から横浜ベイブリッジの供用がスタートした国道357号線の様子は?
ココがキニナル!
国道357号ってベイブリッジの首都高の下や大黒ふ頭の一部だけ供用しているようですが、いつ全通するんだろう?(おま)先日開通したR357に伴ってバス路線に変化がないのか気になります。(ハムエッグ)
はまれぽ調査結果!
開通により鴎橋入口交差点の渋滞発生時間が約3時間30分から約3時間減。全通の見通しはなし。バス路線に一部変更があったが、通行止めによるもの。
ライター:はまれぽ編集部
本牧地区の国道357号線の開通効果は?
以前、「国道357号計画、全線開通まであとどれくらい?」で取材した区間で、新たに開通した箇所があるとの情報をキャッチ。2016(平成28)年3月27日に開通したのは、本牧地区。大鳥中学校付近から横浜ベイブリッジまでの約2.3kmが延長。5月10日に開通後の交通状況などの効果測定結果を、国土交通省関東地方整備局が発表した。
大鳥中学校付近から横浜ベイブリッジまでの区間が開通
開通式には菅義偉内閣官房長官、林文子横浜市長らが参加
日本を代表する国際貿易港である横浜港。物流拠点である大黒ふ頭や本牧ふ頭などに、日々大型コンテナ車などの大型貨物車が行き来する。今回の開通の目的は、地上道路の交差点を多くの大型車が通り、混雑している部分の解消だそう。
開通後の効果は「南本牧ふ頭~大黒ふ頭間の走行時間が、約33分から約13分になり、約3分の1に短縮」「鴎橋(かもめばし)入口交差点の渋滞発生時間は約3時間30分から約30分にまで減少」という、目を疑うほどの短縮具合だという。
走行時間が半分以下に短縮(記者発表資料より)
3時間30分もの渋滞が7分の1に改善されたところもあるという(同) ※クリックで拡大
一般道で3時間30分の渋滞があり、開通により3時間もの時間短縮が実現する道路とはいったいどのようなところなのか。まずは開通した本牧エリアの道路を通行してみることに。
現地の状況は?
大黒ふ頭へ向かう
真上を首都高速湾岸線が通っているため、若干の圧迫感を感じるが・・・
開通した国道357号線を通る大黒ふ頭までの道のりは、左手にみなとみらい、右手に海や貿易船などを臨み、気持ちのいい景色が広がる。
新設された道は横浜ベイブリッジの一般道へとつながる
道中、目につくのはコンテナを積むトレーラーやトラック。横浜の貿易拠点だけあり、大型輸送車の比率が高いが、交通量はそれほど多くない。開通しているのは片側1車線だが、余裕をもって通行することができた。
多くの大型車が国道357号線を利用している
ベイブリッジを通り、あっという間に大黒ふ頭に到着。帰りに同じ道を引き返したが、やはり大型車が大半で、ゆったりと走れる道だった。
次に向かったのは、3時間30分の渋滞が30分にまで短縮したとされる鴎橋入口交差点。なぜそれほどの渋滞が起こっていたのか、開通後の変化はどれほどあったのか、交差点付近の方々に交通状況を伺うことに。
赤マル部分が鴎橋交差点
現地に当着。渋滞があったとは思えないほど交通量は少ない
鴎橋入口交差点付近で会社を経営している林さんに話を伺う
「昔からこの交差点は大型車の交通量が多く、事故も多発していました。開通以前は大型車が鴎橋入口交差点に集まるからいつも渋滞が凄かったです。でも、357号線の高架が開通してからは車が減ったように思います」
昔から交差点の状況を見守ってきた方からしても、目に見えて渋滞が減ったとのこと。
続いて、道路情報に詳しいタクシードライバーの方にお話を伺う。
気さくにお話くださった北斗タクシーのドライバーさんお2人
「今までは1日中渋滞していて、鴎橋入口交差点からみなと赤十字病院入口交差点まで車でぎっしり。その通りにある病院から車が出られない状況がありました。開通後は渋滞が見られなくなりましたね」
約200メートルの道が1日中渋滞していたらしいが ※クリックで拡大
今は渋滞していたとは想像がつかないほど交通量が少ない
今後もこのように、ほかの場所の渋滞が解消されれば市民の生活もより便利になるだろう。現在未開通の道路がどうなるのか、国土交通省関東地方整備局横浜国道事務所にお伺いすることに。