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秋なのに桜が開花? 横浜の「狂い咲きスポット」でお花見!

秋なのに桜が開花? 横浜の「狂い咲きスポット」でお花見!

ココがキニナル!

台風による塩害の余波で、太平洋沿岸部で桜が開花しているらしい。横浜市内で狂い咲きが起きている場所は?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

桜が「狂い咲き」している場所を捜索し、青葉区の公園で開花を確認。秋だけどお花見ができた!

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ライター:はまれぽ編集部

一年中お花見ができれば最高では?

2018(平成30)年の10月も後半となり秋が深まりを見せようという中、全国の海沿いの地域で桜が開花するという珍事が発生しているらしい。どうやら、先日もお伝えした台風24号による塩害の影響があるようだ。
 


例年は3月下旬に開花するソメイヨシノ(過去記事より)

 
花が咲いているのは、秋に咲く品種というわけではなく、本来は春に花を楽しめるソイメイヨシノや河津桜(かわづざくら)などの木。つまり、その花が咲くべきではない時期に咲いている。「狂い咲き」なんて呼ばれることもある。

特に、塩害の影響が大きかった海沿いの地域で多く発生している様子。ならば横浜にも、うっかり咲いてしまった桜があるはず。これは「お花見」をしなければならない。



どこで桜が咲いているの?

筆者は今年3回はお花見をしている。桜が好きなのに加えて、一番の目的はお酒だ。
桜が咲いたらお酒が飲めるという不文律が世の中にはある。一年中飲んではいるが、咲いている方が気持ちよく飲めるのだ。

そんなわけで桜を探しに出かけることに。まずは海からも近い、みなとみらい21地区の周辺に植えられた桜を見てみよう。
 


みなとみらい「さくら通り」の様子。木々はなんだか寒々しい

 
さくら通りの桜はソメイヨシノが中心。木によって状況はそれぞれだが、塩害のせいか葉が落ちてしまったものが多い印象だ。
 


ここまで葉が落ちていると冬のよう

 
通り沿いの木々を確認していくが、花らしきものは見つからない。赤いつぼみはどの木にもついているが、これは春に向けた「狂ってない咲き」用のつぼみだろう。
 


まだまだ咲きそうな雰囲気はない

 
どうやらこのあたりの桜は違うようだ。ほかのエリアも確認してみることに。



痛々しい塩害の被害

続いては、中区の根岸森林公園。
 


塩害で、こちらももう冬のような景色に

 
台風24号によるダメージは大きく、さまざまな木の葉が枯れて落ちているほか、強風で枝が折れてしまったものもあちこちに見られた。
 


倒木など、木々へのダメージは計り知れない

 
1977(昭和52)年に開園した根岸森林公園では、弱った桜の木を若い木に更新し、新たな桜の名所とすることを目指しているという。
さまざまな品種の桜が植えられているが、特に植樹されたばかりの若い木へのダメージは心配なところだ。
 


咲いている桜は見当たらず

 
ここでも花は見られなかった。いったい横浜の桜はどこで狂い咲いているのだろうか。
 


こちらは「秋桜」と書いてコスモス。惜しいけど違う

 


知っていそうな人に聞いてみる

横浜市ならば桜が咲いている場所を知っているのではないか。そんな望みにかけて、横浜市環境創造局に問い合わせてみる。

公園緑地管理課の担当者によれば、「市としては、今回の塩害に関する情報は取りまとめていません。もちろん、被害が大きい公園の情報などは入ってきますが、特に発表はしない予定です。桜についても、開花したという話は聞いていませんね」とのこと。こちらに情報は入ってきていないようだ。
 


市では狂い咲きの情報は得られなかった(過去記事より)

 
続いて、市内での緑化事業や公園の管理などを行っている、公益財団法人横浜市緑の協会にお話をうかがう。

塩害の影響について尋ねると、「協会が管理している公園では、狂い咲きが起こっている場所はないようです。塩害の被害は受けていますが、葉が枯れるなどの影響はイチョウやモミジなどの木が中心という印象ですね」と教えていただけた。

桜はイチョウなどに比べて低い木のため、市内の公園ではほかの木々が風よけになって被害が少なかった可能性があるらしい。
 


やはり、イチョウが目立った被害に遭っているようだ(過去記事より)

 
市内で桜が咲いている場所は見つからないのだろうか・・・。