横浜で国産初の連節バス「ベイサイドブルー」がデビュー! 車両発表会をレポート
ココがキニナル!
横浜駅東口と水際線沿いを結ぶ新たな連節バス"BAYSIDE BLUE(ベイサイドブルー)"が発表されました。(まっくすさん、HIDANAGAさん、白髪ハウルさん、ナチュラルマンさん、soraさん)
はまれぽ調査結果!
「ベイサイドブルー」はメタリックブルーの外観が目を引く。走り出しが非常に静かで、車内は落ち着いた雰囲気だ。横浜駅~山下ふ頭間で6月運行開始に向けて、今後は道路や停留所の整備と試運転が進められる。
ライター:若林健矢
車体が2連以上繋がっている連節バス「BAYSIDE BLUE(ベイサイドブルー)」が、2020年6月に横浜市で運行開始するという。なんでも、国産初の連接バスになり、横浜駅東口から山下ふ頭までを結ぶ計画で準備が進められているとのこと。過去に「はまれぽ」では連節バスを調査しているが、横浜市で運行される連節バスとはどのようなものなのだろうか。2020(令和2)年2月10日、横浜ハンマーヘッドでベイサイドブルーの車両発表会が行われたので調査に向かった。
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主催者と日野自動車からのあいさつ
今回の会場は横浜ハンマーヘッド。まずはCIQホールにて、横浜市副市長の平原敏英(ひらはら・としひで)氏よりあいさつが行われた。
平原氏は「現在運行しております“あかいくつ”や“ピアライン”に加えてベイサイドブルーが新たに運行することで、観光で街を巡る多くの観光客に横浜の良さを感じていただけると考えております」と話した。
主に、海沿いに主要な施設が集中しているみなとみらい周辺地区に連節バスを導入し、新たな賑わいを創出することが狙いとのこと。さらに、車両とバス停のデザインを統一することで利用者に分かりやすく、使いやすい、快適な交通にすることも視野に入れているという。
横浜の海沿いを結ぶ新たな試みに、確かな意気込みを語った平原氏
続いて、日野自動車の山口誠一(やまぐち・せいいち)氏より、「連節ハイブリッドバス」についての説明が行われた。山口氏によると、昨今のバス運転手不足に加えて、東京オリンピックや2025年の大阪万博など大規模なイベントが控えるなか、一人の運転手で多くの乗客を運ぶ対策が求められており、その解決策として連節バスに注目が集まったという。
現在、神奈川県内では、藤沢市湘南台で神奈中バスの連節バス「ツインライナー」が走っている。しかしその車両は海外からの輸入車なのだが、山口氏によると、車両を海外から輸入すると相応のコストがかかることや、国産車と操作性が異なること、そしてメンテナンスの際に部品を調達することなどに課題があるとのこと。そこで多くの事業者から声を受けた日野自動車が、2017(平成29)年よりいすゞ自動車と共同で国産型連節バスの開発を進めていた。そうして開発された国産型連節バスが、ここ横浜に初めて導入されるのだ。
山口氏からは、連節バス開発の背景や設計面などが語られた
最後に山口氏は、「日本で初めての国産型連節バスが横浜市に無事納車されたことを、我々メーカーとしても非常に嬉しく思っております。この横浜市を起点に、全国各地方都市に国産型連節バスが波及していくことを願っています」とコメントした。