南区中村町にある廃墟のような建物の正体とは!?
ココがキニナル!
南区中村町にある、「神奈川県立高等学校教職員組合」という表札がかかったものすごーくレトロな建物の詳細を教えてください。戦前からある建物のようですが…(浅田真央子さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
今年で築85年。元は衛生研究所で、細菌の研究が行われていた。現在は神奈川県教育委員会が管理し、主に倉庫、時にロケ地として活用されている。
ライター:沢村 友美
特別に建物内部を大公開!
さあ、お待ちかねの内部観覧日!勇んで現地へ行くと…。
この日は正門が開けられていた
案内役は、「神奈川県埋蔵文化財センター」に勤める砂田さん。所属の正式名称は、「神奈川県教育委員会教育局生涯学習部文化遺産課」である。やけに長いので、恐らくこちらの名前も建物の歴史には記録されそうにないな、なんてつい思ってしまったのは内緒にし、ドアを開けていただく。
下方だけが開くなんて!(本来は全体の開閉が可能)
内側に入るとまた扉。木枠にガラスがはめ込まれ、4枚のうち中央の2枚のみが開く仕様だ。
中央部分が観音開きに
左手には、公民館や学校事務局の窓口で見かけるようなカウンターがあり、小部屋へとつながっていた。
昭和のドラマや映画に出てきそうな光景
細かい部分をよく見ると、どうやら建材には高級なものも含まれているらしい。例えば入って直後にある敷居。つなぎ目がなく、まっすぐな一本木が使われている。手前の階段には大理石。
一本木や大理石を使って造られた入口付近
一見する限り改修の形跡はなく、内部も傷みが激しい。
ところどころ無惨にはがれた壁や天井
観音扉の先は階段だ。途中に踊り場が設けられ、高さのある窓も造られているため、光が差し込み明るい。
建物の上部へとつながる階段
壁や天井は白、建具などはダークブラウンで統一され、全体的にモダンな雰囲気。階段の手すりや天井には、彫刻が施された部分もあった。
趣向を凝らしたモチーフの彫り込み
廊下の天井は一部がアーチ型
いつ頃の名残か、「器材収納室」と表示がある部屋。
各部屋のドア上にも開閉可能な窓が
現在は倉庫として使用されている部屋
1階の約半分は県立高教組のエリア