市営バス46系統は終点まで行けるのか?
ココがキニナル!
東神奈川駅東口から出る市営バス46系統、瑞穂埠頭の在日米軍基地内への乗り入れ、平日早朝に2本のみの運行、一般乗客は終点まで行けるの?乗客はアメリカ軍関係者?(ハマ太郎さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
市営バス46系統の乗客はほぼ米軍関係者。一般乗客が行けるのは千若町二丁目まで。 運行が平日の朝2本なのは利用者の減少により、減っていったから!
ライター:松宮 史佳
46系統の未来
市営バスを管理している横浜市交通局に問い合わせると、46系統は1954(昭和29)年に開設。主に「米軍施設に勤務する人の通勤用」として現在は平日の朝2本のみ、運行されているそうだ。
1995(平成7)年までは帰宅用のバスも夕方に運行されていたが、利用客が少なくなり、廃止されたらしい。利用者の減少は米軍施設とどのような関係があるのかと伺うと、「米軍のことは把握していない」とのこと。
46系統の停留所は6つだけ
ちなみに諸事情により時期は延びているが、「46系統は赤字路線のため廃止される予定」だそうだ。
電話を切った後で「46系統が廃止されたらどうなるのか」という疑問が頭に浮かぶ。
そこで、今度は46系統のバスを直接管理している鶴見営業所 に問い合わせてみる。
時期は未定だが、現在横浜駅からコットンハーバーまで運行している「48系統」が「東神奈川駅前」から米軍施設内ではなく、瑞穂桟橋前の 「千若町二丁目」まで延伸(えんしん:既存の路線を延ばすこと)されると担当の方が答えてくれた。
運行は「46系統」と同じく“平日の朝2本のみ”。つまり、現在の「46系統」の運行スケジュールと同じ様な時間帯(7時16分と34分)で平日の朝2本限定で延伸するそうだ。
48系統が出ている横浜東口
乗り場は16番
結構本数が出ている
後日、さらに詳細を取材するために再び早朝に起床し、市営バス46系統の乗客にインタビューを敢行。
すると、いつ頃かわからないが、「以前はもっと朝のバスの本数があり、夕方に帰宅用のバスも走っていたようだ」と米軍勤務の方が答えてくれる。「ベース(基地)が縮小し、勤務する人も減っている」とのことなので、バスの本数も減ってきたのだろう。
ちなみに「勤務は7時45分から」。つまり、バスが平日の朝2本だけ走っているのは、“米軍関係者の勤務時間に合わせている”と推測できる。
「帰りはどうしているのか」と尋ねると、「駅まで徒歩20分ほどなので歩く」「同僚に車で送ってもらう」など、さまざま。
「46系統の廃止についてどう思うか」とうかがうと、「廃止は知っていた」「知らなかった」という声が上がったが、「不便になる」と言う意見は共通していた。
取材を終えて
今回の取材を通じ、初めて“平日の朝、しかも2本のみ運行”という激レアなバス路線の存在を知った。
調査を進めるうちに「以前は利用者も本数も多かった」ことが判明し、地域の歴史を垣間見た気がした。46系統が廃止されるのは残念だが、48系統が延伸されるとのことで安心した。
―終わり―
よこはまいちばんさん
2013年09月14日 21時55分
「米軍基地」と言う問題はあるものの、横浜市交通局から米国へ乗り入れ許可申請を毎年出して(他にある?)路線運行していた46系統の存在は、小さい頃には横浜が国際都市であると実感した一面でもあった。当然興味はあったものの、冒険で乗りに行く勇気はなく、ついに廃止されてしまったのはある意味残念!
雲葉 @since1992さん
2013年03月01日 18時10分
46系統廃止のお知らせ http://www.city.yokohama.lg.jp/koutuu/kigyo/newstopics/2012/topics/t20130301-8431-03.html
AKIHIDEさん
2012年10月14日 15時01分
東神奈川駅で降りられる定期券を持っていることもあり、以前、橋の前まで歩いたことはありました。一度でいいので乗れる所まで乗ってみたいのですが、平日の朝2本のみでは、平凡な会社員では難しいので、この記事はありがたかったです。