近くなのに遠い･･･大倉山駅

車を運転することが多い記者も、太尾堤（ふとおづつみ）の交通規制には不便を感じることがしばしばあった。まずは現場の状況を探ってみよう。

港北区にある「太尾堤」の交差点は環状2号線の「太尾新道入口」から入れ、鶴見川とほぼ平行に走る太尾新道と、東横線大倉山駅と市営地下鉄の新羽駅を結ぶ道路が交わる大きな十字路だ。
　

近くには新羽橋が架かる。近辺に鶴見川を越す橋が少ないので車が集中しやすい

実際に車で走ってみよう。
　

地図の上側（北）から進入すると7時～9時、13時～17時までが左折禁止となる
　

新羽方面（西）から進入すると、右折のみしかできない

おそらく新羽から大倉山方面への直進が一番需要があるだろう。
　

新横浜（環状2号）方面にしか道がないと思ってしまいそうだ
　

環状2号方面（南）から来ると7時～9時、13時～17時まで右折禁止となる

大型車にいたっては終日進入禁止だ。
普通車も朝の通勤時間には大倉山方面には向かえず、日中に抜けられるのは10時～13時までの間だけ。（新羽方面からは終日進入禁止）

太尾堤の先には、今年開業したスーパーライフがあり、大倉山駅周辺にはスーパーマルエツや、東京三菱UFJ銀行、横浜銀行などがある。（いずれも駐車場完備）さらに進むと港北区の主要道路の綱島街道に出られるので、通行できれば需要は高くなるはずだ。

では、大倉山駅方面に行くにはどうしたらいいのだろう。
交差点近くにこぢんまりとした会社があり、男性が出てきたので聞いてみた。

「ちょこっと行くのにも遠回りしなきゃいけないんだよなぁ。環状2号線方面に進んで2つ目の『港北土木事務所前』の信号を左に曲がって、そこから2つ目の角を右に曲がると、大倉山に続く道に出られるよ。いくつか抜け道はあるけど、急に道が細くなって出られないところがあるから、気をつけて」と教えてくれた。
　

教えてもらった通りに進む。確かに幅が急に狭くなる道があり、わかりにくい

横幅のある車を運転している人や土地勘のない人は、さらに大まわりをして、環状2号から「大豆戸」を左折し「大倉山」を左折してまわった方が無難かもしれない。
実際にスーパーライフが開業前に住民に説明をしたときに、大豆戸→大倉山経由の道をすすめたそうだ。

太尾堤から大倉山駅まではたった1km。通行できる時間帯に太尾堤を抜けて走ると2分程度で着くことができた。環状2号線と綱島街道を通るルートで行くと10分かかった。

大まわりをすると距離も3.4キロとなる