一見地味な駅で見つけたこの土地ならではの魅力、はま旅Vol.99「北新横浜」編
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第99回は、昔、ウッカリ下車多発だった北新横浜駅の旅。一見地味な駅にあった、この土地ならではの魅力をご紹介!
ライター:吉澤 由美子
サンジェルマンの工場直売! リーズナブルなパン屋さん
下の道に戻ってくることができて一安心。駅の方に戻りつつ細い道を歩く。このあたりは小さな工場が多い。
車両基地の近くには町工場がたくさんある
歩いていくと、先ほど車両基地へつながる高架を見かけた緑地公園に戻ってきた。
桜が咲くのが楽しみな小路
この細長い緑地は、「新田緑道」。新羽駅から北新横浜駅の近くまで続いている。
工場街という土地柄を意識してか、車止めもネジのようなデザイン
緑道には、オブジェのように工場で使われていた機械がいくつも飾ってあって面白い。
金属の板に穴を開ける機械。地元の会社から寄贈されたものらしい
説明のない機械もある
ツバキの花は今が見ごろ
緑道から駅の方に戻る途中に、以前、はまれぽにも登場したことのあるサンジェルマンの工場があった。工場の新羽寄りには「ブレッドボックス」というパン屋さんが併設されている。しかも、店名の下には「直売」という文字も! これは見逃せない。
ブレッドボックスの入口
店内に入ると、小振りのパン屋さん程度のスペースにパンがギッシリ。しかも、目を疑うほど安い!
土曜日の朝10時。次々に買い物客が入ってくる
お店の方に声をかけると、舟根さんという方がこのお店についていろいろ教えてくださった。
舟根さんは定年退職後、この直売所の仕事に就かれた
「最初は社員に対しての福利厚生で作られたお店なんですよ。それをお客様にもお分けしようということではじめました。売っているのはいわゆる規格外品。形が悪いものなどをお安くお分けしています」と舟根さん。
ギッシリ置かれたパン。お話を伺っているうちにみるみる減っていった
ほとんどは普通に売られている価格の半額という安さ。それ以下のものもあるらしい。人気があるのは、菓子パンや惣菜パンだそう。
上質のカナダ小麦を使ったエクセルブラン(140円)は舟根さんオススメ
クルミ入りのヴィエノワ2つに丸いスコーン?で240円!
閉店時間の16時にはほとんどのものが売り切れてしまうそうなので、買いに行くなら種類の多い午前中に!
お買い得なパンを買ってホクホクしながら歩いていると、このあたりには安い自動販売機が多いことに気付いた。
工場や駐車場の敷地にあるのでこれも福利厚生を兼ねているのかも?
缶やペットボトルも全部100円というのはなかなか太っ腹だ。
住宅の庭木に春を感じる
駅から鶴見川に近いあたりを重点的に見てきたので、ここからは駅の西側も見てみよう。
西側はやや住宅が多い。庭木には花芽がついた木も多く、春の足音を感じる。
モクレンのつぼみ
ユキヤナギ?
たぶんボケの花のつぼみ
梅はすでに花開いて、抜けるような青空にピンクの色が映える。
新羽方向に歩いていくと、専念寺というお寺があった。
高低差のある境内は見晴らしがきいて気持ちいい
境内にあった枝振りのいい梅