どうしてハマスタにミルキィホームズが登場したの?
ココがキニナル!
4月10日のベイスターズの試合で、「ミルキィホームズ」というアニメの声優さんが始球式をやるらしいんですけど、何でベイスターズとミルキィホームズの組み合わせなんですか?(私道七号線さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜が舞台のミルキィホームズと、縁のあったTBSとのやり取りから「始球式」のアイディアが飛び出したから!
ライター:田中 大輔
ミルキィホームズは横浜が舞台となっていた
では、なぜベイスターズとミルキィホームズなのか。
ミルキィホームズのプロデューサーである中村伸行氏に直撃した。
今回の企画は、ベイスターズの親会社でもあり、中村氏の携わった別の番組やミルキィホームズを系列局で放送していたことなどで縁のあったTBSとのやり取りから生まれたとのこと。
実は、ミルキィホームズは横浜が舞台の「ご当地もの」作品。そこで「横浜」をキーワードに面白いことができないか、という話の中から「始球式なんてどう?」というアイディアが出てきたそうだ。
のぶちゃんPの愛称で知られる敏腕プロデューサー中村氏
声優による始球式は業界的にも斬新な企画で、ファンにとっても目新しいイベントに映ったし、人気上昇中の作品とのコラボで集客も上がり、興行的にも成功したそうだ。
ベイスターズからは「またなにかやりましょう」とのお誘いもあるそうで、新しい形が見つかれば、またコラボする可能性も十分にあるとのこと。ベイスターズ以外でも、横浜絡みであればイベントを仕掛けてみたいそうで、ファンとしては夢が広がるところ。
さらに、イベントに登場した4人の声優さんにもお話を伺った。
4人の声優さんにもインタビュー!
左から佐々木さん、三森さん、橘田さん、徳井さん
4人とも大いにイベントを楽しんだようで、ハイテンションで当日の様子を話してくれた。
観客席で一緒に歌うファンの声は彼女たちにも聞こえていたそうで、「360度お客さんじゃないですか。それがなんだか不思議で(徳井さん)」と笑顔。橘田さんも「球場全体がミルキィ一色になっているような感じで、人生の大きな1ページになりました」と感慨深げ。
始球式を務めた三森さんは、「練習では褒められたのに本番は緊張しちゃいました…」とちょっと悔しそう。ベイスターズから始球式用に4人おそろいのグローブをもらったそうで、「ボールと一緒に宝物にします」とのこと。
子どものころ、よく横浜に来ていたという三森さん
もちろん、野球観戦も楽しんだそうで、バックネット内の特等席から観戦。
ほとんど初めての生野球だったそうだが、応援する声が大きすぎてドアを閉められたほどだとか。
「マンガの『おおきく振りかぶって』で学んだ知識を駆使して観戦した佐々木さんが「応援してるチームがあると楽しい」と言うように、「今度はスタンドで、tvkで見た『お~お~ぅお~うおっ(注:熱き星たちよ)』を歌いたい!(徳井さん)」と4人ともベイスターズに興味を持ってくれたようだ。
笑顔の絶えない明るいインタビューでした
最後に、はまれぽを読んでいる皆さんへのメッセージをもらったので紹介しよう。
三森さん:「今回のイベントで横浜との距離が縮まった気がしてうれしい。もっと横浜でライブしたりして、交流を深めたいです」
徳井さん:「ベイスターズファンの皆さんが暖かかった。これがきっかけでミルキィを知ってくれた人が応援してくれたらうれしい。ミルキィもベイスターズを応援します」
佐々木さん:「ミルキィは、横浜の人ならすごく楽しめる作品です。イベントも横浜でやっていきますので、ぜひ足を運んでください」
橘田さん:「横浜つながりでベイスターズを応援したい気持ちになりました。同じように横浜つながりでミルキィを応援してくれたらうれしいな、と思います」
取材を終えて
個人的には、今回のイベントは成功だったと言っていいんじゃないだろうかと思う。特に印象的だったのは、ミルキィホームズ目当てで来たであろう人たちが、試合終了までベイスターズを全力で応援していたこと。
ベイスターズファンからも「途中で帰ったらどうかと思うけど、最後まで見ていってくれたのは野球ファンとしてもうれしい」と同様の意見が多数聞けたのだ。
野球もミルキィホームズも、好きになるきっかけなんてなんだっていいはず。全く異なるジャンルではあるが、お互いを認め合うことで横浜がもっと活性化すればいいのではないだろうか。
―終わり―