みなとみらいで見かける?乗るとアメやおしぼりをくれるワゴンタクシーってなに?
ココがキニナル!
みなとみらい辺りで、タクシーJUNというタクシーを見かけますが、ほかでは見かけない気が。乗るとおしぼりや飴をくれたりサービスが良い気がします(ta-TAさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
最高のおもてなしを目指す「タクシーJUN」は旭区の株式会社クワハラが運営。横浜市内のタクシー業者として唯一APECなど国際会議で利用された
ライター:秋山 千花
選ばれるタクシーを目指して
タクシー事業を始めるに当たっても、桑原社長のこだわりは強かった。他社と同じようなタクシーではお客様は「JUN」を選ぶことができない。
お客様から選ばれるタクシーを提供したい。そのためにはまず目立つこと。目立つためには大きな車しかない。それも、ただの大きい車ではダメだ。お客様がまた乗りたいと思えるようなグレードの高い車でなくては・・・。
目立ちます。目立ちますが・・・
怖いです。流しでこれが走っていたら、たぶん筆者は挙げた手を下げるでしょう。
「始めのころは、なかなか流しで乗ってもらえませんでしたね。企業に行っても『契約しているところがあるから』と門前払いで。浸透するまでに4年かかりましたね」と、桑原社長。
それでも、桑原社長は絶対うまくいくという確信があったという。良いものを提供すれば、必ずお客様から指名されるタクシーになれる―。
「最初は乗務員が一日朝から晩まで働いても5000円から1万円くらい。でも、やっぱり1回乗るとまた乗りたくなる。料金が変わらないなら、絶対選びたくなりますよね。そうやって実際に利用したお客様がクチコミでどんどん広めてくれて」(高木常務)。
確かに料金が同じならよい車の方がよい。それは当然のこと
しかし、JUNのタクシーはワンボックスミニバンの「エルグランド」。1台分で他社のタクシーなら2.5台は買えるとのこと。経営面から考えると、かなり無茶な気もするのだがそこはもう企業努力。
乗り心地は最高! 態度のでかい筆者でものびのびリラックス
「ようするに空走時間を減らして売上単価を上げればいいわけですよ」と、ばっさりあっさり言ってのける男前な桑原社長。そのためには、車両だけでなく、乗務員の接客も重要な鍵を握る。
おもてなしの心を持った乗務員の最高のサービス。車両もさることながら、これが「タクシーJUN」の最大の魅力であろう。そこにあるのは徹底した社員教育だ。
服装から運転時の注意点まで詳細に書かれた基本マニュアル
お客様乗車中の乗務員のマナーは、逐次モニターでチェックが入る。服装や言葉遣い、運転技術に至るまでその項目は多岐に渡る。「タクシーJUN」が求めるのは、タクシー乗務員としての経歴ではない。
会社が目指す最高のサービスを理解し、それに賛同し共に上を目指すその心だ。マニュアルはあくまでも守るべき基本事項に過ぎない。
「乗車したらおしぼり」は本当か
ここで投稿にあった乗車した際のサービスについても聞いてみる。
乗務員には、おしぼりやジュースなどの提供も指導している。提供する品物については、品質のレベルや安全性を守るために会社が用意。それを乗務員が個人として購入する。
お客様に提供するジュースやおしぼり。寒い季節にはカイロなども
おしぼりを渡されるとすぐに顔をふきたがる松山氏
「会社が支給したものをただ渡すのではなく、乗務員個人にお客さまをもてなす心を持って手渡してほしい」と桑原社長。
あめちゃんだけは、個人個人の好みでセレクト
乗務員さんにお話を聞くと、「アメは休日に買いに行ってます。ひと通り自分で食べてみて、美味しいと思うものをお客様にお出ししています」とのこと。
オススメは筆者も大好きな「小梅ちゃん」シリーズ。最近はさくらんぼ味なんかもあるんだとか。こんなちょっとした癒しの会話も、乗務員さんの想いのこもったあめちゃんだからこそ。