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平和への誓いを新たに。5月10日に神奈川県立戦没者慰霊堂で行われた追悼式をレポート!

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上大岡(最戸)にある県立戦没者慰霊堂では毎年5月10日に追悼式が行われるそうです。追悼式の様子や慰霊堂が上大岡に作られた経緯が気になるのでレポお願いします。(浜っ子五代目さん)

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追悼式は、戦没者への哀悼と平和への思いを新たにした厳粛な式だった。上大岡が慰霊堂の場所に選ばれたのは、交通の便などを勘案した結果と思われる

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ライター:松崎 辰彦

厳粛に行われた追悼式


 
追悼式には神奈川県全域から約1000名の遺族や関係者が集まり、戦没者を追悼し、平和への思いを新たにした。

 

多くの人が集まった
 

 

 

県知事や各市長からも花が寄せられている
 

「開式のことば」に続き、国家斉唱。そして黒岩祐治神奈川県知事が式辞を述べる。

 

 

黒岩知事
 

──多くの尊い命が失われた先の大戦から68年の歳月が過ぎ去りました。この間日本は大きな発展を遂げ、世界に誇る経済大国、平和国家として国際社会の中で確固たる地位を築いてまいりました。しかし、私たちが今日こうして当然のように享受している繁栄と平和は、ひとえに戦没者の方々の大きな犠牲が礎になっていることを決して忘れてはなりません──

戦争の記憶を次世代に語り継ぎ、心ゆたかで平和な社会を実現していくことは私たちの使命であると、新たな決意を表明した。

そして黙祷。次いで古沢時衛(ときえ)神奈川県議会議長、山本好敬(よしゆき)神奈川県遺族会会長、さらに市町村長を代表して尾上信一中井町町長が、それぞれ心に染みる追悼のことばを述べた。

 

黙祷を捧げる
 

続いて、献花。黒岩知事に続き、国会議員、県会議員、市会議員の各議員(または代理)や、遺族の代表が祭壇に花を捧げた。

 

祭壇での黒岩知事(画像提供:神奈川県)
 

一礼して祭壇へ
 

皆、壇上に向かう前に周囲に一礼し、そして段に足を掛ける。やはり厳粛にして、緊張を要する祭式なのであった。

 

 

戦没者に花を捧げる
 

最後に、遺族援護事業功労者表彰が行われる。これは遺族援護に功労のあった人達を表彰するもので、多年にわたり遺族援護等に関係する団体の役員や個人として、戦没者の慰霊顕彰や遺族の援護にたずさわってこられた方が対象であるとのこと。知事が歩み寄り、賞状を渡す。

 

遺族援護事業功労者表彰(画像提供:神奈川県)
 

 

 

 

功労に知事が感謝の念を表す
 

すべての行事が終わり、神奈川県保健福祉局長が「閉式のことば」を述べ、戦没者追悼式は終了した。

黒岩知事は「戦後68年が経つ中で、体験が風化していますが、戦没者追悼式は歴史を振り返り、思いを新たにする重要な機会であると思います」とインタビューに答えた。

 

平和への誓いを新たにした黒岩知事
 

毎年行われている戦没者追悼式。本年もつつがなく終了し、参列者は戦没者への哀悼と、平和への思いを新たにした。