「ザ!鉄腕!DASH!!」に出演している海洋環境専門家・木村尚さんのハマの海への想いに迫る!
ココがキニナル!
「THE!鉄腕!ダッシュ!!」のDASH海岸にレギュラー出演されている「NPO海辺つくり研究会」の木村尚さんを取材して頂きたいです。活動内容はもちろん、横浜出身の方なのでハマの海への想いを聞きたいです
はまれぽ調査結果!
「東京湾をきれいにしたい」との想いから海洋環境専門家の道に進み、各地で海つくりの活動を開始。海辺遊びのポイントは「まずは海と触れ合うこと」
ライター:松宮 史佳
「ザ!鉄腕!DASH!!」出演のきっかけは?
2001(平成13)年には学識者や一般市民などの有志が集まり、海辺つくりに関する事業を行うのを目的として「NPO法人 海辺つくり研究会(以下、海辺つくり研究会)」を設立。現在、木村さんは理事(事務局長)を務めている。
「海辺つくり研究会」の活動内容は前述した「東京湾アマモ場の再生」や「わかめの育成による水質浄化」、「干潟の研究や再生」など、各地の海辺つくりを行う。同会には入会金3000円、年会費5000円を払えば誰でも会員になれる。現在の会員数は全国に100名ほど。
海をきれいにし、魚の産卵場所になるアマモ場の再生や保護に力を注ぐ
海辺つくりの活動を幅広く行う木村さん。そんな中、木村さんの名を聞き付けて男性が訪ねてきた。男性は日本テレビのプロデューサー。「ザ!鉄腕!DASH!!」の企画を携えて来た。その企画とは「DASH海岸」。“かつての東京湾を取り戻す”という、壮大な企画だ。
「DASH海岸」が開始する際、木村さんはプロデューサーに「番組が終了しても(東京湾は)終わりじゃない」「やるならきちんとやりたい」と木村さん。そこで、管理者である横浜市や周囲の地権者とも連携を取りながら進めることに。
もともと、木村さんは「DASH海岸に出演するつもりはなかった」とか。だが、ふとしたことからテレビに映り、「・・・もう出ちゃいましたね」「これからは出てください」とプロデューサーに言われ、いつの間にか出ることになったそうだ。
「思いがけずテレビに出ることになった」と木村さん
「DASH海岸」(場所は非公開)は2009(平成21)年4月12日に放送開始。横浜市から東京湾の一角を借り受け、海のヘドロを除去して干潟をつくることからスタート。同コーナーは人気を博し、現在は5年目に突入した。
2010(平成22)年には国土交通省より「海の日表彰(関東地方整備局港湾空港関係功労者表彰)」を受けた。同賞は港湾・海岸・空港における事業振興や推進に功績があった人物や団体に贈られる。
「これまで苦労したことは?」と伺う松宮。すると、「生物が想定どおりに戻ってくるのかと不安だった」と木村さんが答えてくれる。逆に嬉しかったことは、想定していたスピード以上に生物が早く戻ってきたこと。横浜の海にはまだまだポテンシャルがあるとわかり、努力のしがいがあると感じたそうだ。
木村さんによると、いつまでかは未定だが、「DASH海岸は今後も続く予定」だそう。
短期的ではなく、長期的なことを見据えて「海つくりを続けていく」
と、ここでこの仕事を辞めたいと思ったことはないかと聞いてみる。すると、「海洋環境専門家を辞めたいと思ったことはない」と木村さん。
「海の生き物が増えているのが実感できる」。それがやりがいとなっているそう。また、同じ志を持った仲間から(木村さんの活動が)追い風になってると言われ、エールをおくられるのが励みとのこと。
海辺遊びのポイントは!?
東京湾(横浜から川崎にかけて)はハゼ、キス、カレイなど、約700種の魚が獲れるという。その意外な数の多さにびっくりする松宮。
ちなみに一番漁獲量が多いのは「カレイ」とのこと(写真はイメージ)
約700種の魚が獲れるとは驚き!
現在、東京湾は放射能による汚染はされておらず、「魚を食べても大丈夫」と木村さん。
ところで、横浜産の魚介でオススメはあるのだろうか。木村さんに伺うと、「アサリ!」とのこと。
横浜産のアサリは味が濃く、おいしいらしい!(写真はイメージ)
「海をきれいにしたい!」でも、「何をしたらよいのか、わからない」という人も多いはず。そこで木村さんに尋ねてみると、「まずは東京湾の魚を食べること」と答えてくれる。東京湾で獲れた魚を食べれば、関心を持つ。そのことが“環境を考えること”につながるのだ。
講演などで休みなく各地を飛び回る
しかし、堅苦しく考えず、「まずは楽しんでほしい」と木村さん。ちなみに木村さんお気に入りのスポットは、金沢区にある「海の公園」。海辺遊びのポイントは「まずは海と触れ合うこと」。
それを踏まえ、「楽しく安全に!」と木村さんが答えてくれる。安全第一なので、「ライフジャケットの着用は必須」「ライフジャケットの着用はカッコいいこと」「(着用が)当たり前になれば」と木村さん。
(ライフジャケットを着用し)浮いていることができると、泳ぐことに意識を使う必要がなくなり、“海の中の楽しさに目が向いたり、気づいたりできる”そうだ。生き物を見つけたら「今何を考えてるんだろう?」「何してるのかな?」と観察し続けるとおもしろいとのこと。
最後に今後の夢は「人と海のつながりを復活させたい」「沿岸の海をきれいにしたい」と語ってくれた。
取材を終えて
木村さんはとても気さくな方で色々とお話してくださった。東京湾(横浜から川崎にかけて)に約700種もの魚がいると聞き、驚いた。まずは「東京湾の魚と横浜産のアサリを食べてみたい!」と思った。
2014年10月25日~26日に江戸前料理を愉しめる「2014東京湾大感謝祭」が赤レンガ倉庫で開催されるそうなので、興味のある方はぜひ!
―終わり―
☆★☆★☆★さん
2014年06月09日 21時54分
DASH海岸の場所は一応非公開になってますが、Google Earthでばっちり確認できます。因みに場所は鶴見線の弁天橋駅からちょっと歩いた工場敷地内の入り江になりますので関係者以外は立ち入り禁止です。
hi-kissさん
2014年06月09日 12時28分
一般的には、「左ヒラメの右カレイ」と言われているので、イメージの写真は良い思いましたが、180度回転しているように見えるのは私だけなのでしょうか。
都筑のふくちゃんさん
2014年06月09日 10時33分
NHKの「ダーウインが来た!」で東京湾が素晴しい自然の宝庫であることを知りました。木村さん達の頑張りがすこしずつ成果を生んで行っていると思います。里山から川を通じて海につながる。そして蒸発して雲となり雨となる。水循環が人間を含む自然いとっていかに大切かということを、つい奢りたくなる人間の子どもたちに伝えたいと思います。それに大人も猛反省を!