二郎インスパイア系、看板のない六角橋の「豚星。」の本家では食べられない限定メニューとは?
ココがキニナル!
豚星。の辛麺の辛さがどのくらいか、なぜ看板を設置しないのか気になります(みーこさん)二郎インスパイア系のお店で変わり・限定メニューのあるお店を調べて。六角橋豚星。の限定冷やし中華がキニナル(ときさん)
はまれぽ調査結果!
辛麺の辛さは強烈だが後を引かずまるで打上げ花火、冷やし中華の濃厚ながら爽やかな酸味はひと夏の恋。そしてラーメンが看板なので特別必要はないのだ
ライター:永田 ミナミ
いざ、出陣
どうも、はまれぽです。おはようございま…
おおおおおおおお
おおおおおおおお
おおおおおおおお
おおおおおおおお
目の前に広がる光景に圧倒され、挨拶の途中で喚声と歓声の混声に変わってしまった。さすが仕込みからすでに大迫力である。
豚星。について
改めて挨拶をして、店内で繰り広げられる仕込みに慣れてきたところで、店長の大塚さんに話をうかがった。
「豚星。」は、2012(平成24)年7月2日に開店した。まもなく開店2周年である。もともとラーメンオタクだったという大塚さんは19歳からラーメン修業を開始。その後、現在への布石となる某ラーメン店を経て独立し、物件の条件がよかった現在地に「豚星。」を開店した。
気さくに話す大塚さんは、話しながらも厨房を縦横無尽に動きまわる
現在26歳、趣味は「モンスターハンター」とラーメンツアーという大塚さんは、ツアー中は1日8杯食べることもあるという。作り手もまた猛者であった。
瞬く間に二郎ファン納得の人気店になった「豚星。」では、1日に豚肉100kg、キャベツ3ケース、モヤシは4kg×28袋が使われる。毎朝、11時の開店に向けて午前3時から仕込みが始まり、豚肉とネギなど野菜を煮込んだスープは、一度火を落としたあとで鶏挽肉を入れ、非乳化に仕上げている。
豪快に混ぜられるスープは完成間近
隠れ店長と裏店長も着々と開店に向けて準備を進めている
ちなみに「豚星」という名前は、同じ六角橋にある「くり山」の店長につけてもらったという。ただ、「豚星」のあとについている「。」は、総画21画にしたかった大塚さんが足したとのこと。21画にしたかった理由は企業秘密である。
そして醤油ダレも完成。広がる刺激的な匂い
前日に製麺され寝かされている自家製太麺は、静かに出番を待ち
煮えたぎる鍋はその麺が投入されるのを待っている
そして隠れ店長と裏店長の仕込みも終盤に入る
「豚星。」に看板がない理由について大塚さんに聞いてみると「看板は見せるものじゃなくて、やりながら作ってくものだと思っている。ラーメンが看板になればそれでいい」という、とても痺れる言葉を聞くことができた。
「ふだんはこんなこと絶対言わない」と照れくさそうに笑う大塚さんであった
いざ、実食
さて、そうこうしている間に麺は茹であがり
シャキッとした野菜が盛りつけられ
まずは小ラーメン(650円)が完成
おお、これこれ
神々しいどんぶりを前に大学時代、テストが終わった、仮免に合格した、など、生活の句読点がわりに三田本店や目黒店にならんでいた日々を思い出しながら箸をのばした。
ではいただきます
この厚み、このやわらかさ
そして野菜の山から麺を発掘するこの感じ
これですこれ、と自然に笑みがこぼれていた
編集部・山岸に、この小ラーメンはあくまでもデフォルト紹介であって、メインは冷やし中華であることを思い出させられハッとしたが、一度動きだした箸は慣性の法則のように止まらず、つい食べ続けてしまうのだった。