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緑豊かな相模原の山の中なのに行列ができるという「オギノパン」に突撃!

ココがキニナル!

調査エリア拡大記念! 相模原市の給食にも使われていて、山の中なのに週末には行列もできる「オギノパン」の魅力を教えて!(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

神奈川フードバトル金賞の「あげぱん」で人気のオギノパン。揚げたての「あげぱん」購入や工場施設の見学ができ、週末には約3000人が詰めかける!

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ライター:秋山 千花

懐かしの味! オギノパンの歴史は?



 


直売所のドアには「給食オギノパン」の文字

 
2010(平成22)年のフードバトル金賞受賞以来、「懐かしの味」として一躍有名になったオギノパンの「あげぱん」だが、それもそのはず。同社のパンは、50年に渡り子供たちに「安心」「安全」「美味しい」を提供してきた「本物の給食パン」。
 


こちらも懐かしの「きなこぱん(120円)」

 
その創業は、1960(昭和35)年5月。創業者である荻野さんのおじいさまは、もともと運送関係の仕事をしていたが、時代の流れの中で製造分野に興味持ち、旧相模湖町に「株式会社オギノ製パン」を設立。地元や八王子を中心に、給食パンの製造と商店への卸を行うようになったという。
 


創業当時のお写真。オギノパン号と一緒に(写真提供:オギノパン)

 
現在は当時のエリアからさらに範囲を広め、厚木市、伊勢原市、座間市なども含めた150校近い学校の給食パンを製造しているのだとか。
 


給食パンの提供先には、筆者の通っていた小学校の名も!

 
筆者、「オギノパン」という名前にはまったく心当たりがなかったのだが、実は知らぬ間に6年間もお世話になっていたらしい。
 


そういえば、給食室の裏でこんな光景を見たような記憶も・・・


荻野さん曰く、「とにかくやってみる」というのがオギノパンのスタイル。
150校の給食パンというとそれだけで安泰といった感もあるが、そこに留まらずに挑み続けて来たからこそ「あげぱん」のヒットが生まれたのだろう。

創業から10年が経過した1970(昭和45)年には、その生産力をもとに、卸だけでなく小売りも開始。百貨店催事や地域イベント催事への出店、近隣スーパーなどでの販売などにも積極的に取り組んできた。

「市販開始当初は、右往左往することも多く苦労したようですが、今となっては小売分野を開始した先代の先見の明」と荻野さん。

児童数の減少や給食の米飯化によるパン提供日数の大幅な減少など、給食パン製造の現状はかなり厳しく、市販売りなくして今のオギノパンはなかったという。
 


現在、直売店で販売されるパンは全部で120種類
 

中にはアイスクリーム型のこんなパンも!

 
「とにかくやってみる」オギノパンスタイルは、商品開発にも言えること。

「あげぱん」と並ぶ二枚看板の一つとして人気の高い「丹沢あんぱん(各140円)」は、何か地元をPRする商品を作りたいという地元愛から2000(平成12)年に開発された商品。

開発当時からある「こしあん」「つぶあん」「紫芋あん」の3種のほかに、現在は季節毎の限定品(今夏は「レモン」「ずんだ」「若桃」の3種)も加えた13種類のラインナップで展開。
すべて手包みで作られるという薄皮のあんぱんは、山をイメージした形がなんとも愛くるしい。
 


「丹沢あんぱん」は「あげぱん」と並ぶ人気商品

 
この「丹沢あんぱん」、「はまれぽ」ユーザーの方にもご存知の方がいるのではないだろうか?
 


そう、相鉄線・横浜駅構内で売ってるアレ!

 
相鉄線店舗への出店は、たまたまプライベートで「丹沢あんぱん」を購入した相鉄マネジメント会社の社員さんからの誘いがきっかけだとか。

「畳2畳(一坪、約3.3平方メートル)分のスペースでどれだけあんぱんを売れるのか」という迷いを“とにかくやってみよう”の精神で一蹴して出店した同店舗は、2年を過ぎて定着客を獲得するまでに成長しているという。