まゆみん！

アルファジャパンプロモーション会長の荒井さん

「まゆみん？　オカマ？　私はね、オカマには興味ないです。はい」
　

終了

ちょっと黄金町から日ノ出町あたりまで足を延ばし、また捜索することに。
まあ、いない。だが、ほかの仕事の用で野毛の図書館に行った帰りだった。こういうこともある。いきなりすぎる。脳天がかち割られてライムとトニックで仕上げられるような展開。
　
シュワーっとしちゃうよねぇ、実際・・・・・・・・・・・・まゆみんか！？
　

あんた

追いかける。追いつく。

「すいません、今まゆみんという女子高生の制服を着た男性を探しておりまして・・・失礼ですが、まゆみんさんですか」と尋ねると「知りません、まゆみんなんて知りません！」と走って逃げる。

あやしいぞ。追いかける。逃げる制服おやじ。追いかける独身クドー37歳。図書館を横切り、野毛坂に出る。小走りで「まゆみんさんですか？」「知りません！」とやりとりしていると、人だかりにでた。ハッとなり、足が止まった。制服おやじはどこかに消えた。
　

黄金町にもどり捜索再開

見つからない「まゆみん」。さっきのおやじかな。んあ。また、日をあらため、夜の捜索へ。
　

そうだ

地元のお店の方々に目撃情報があるか聞いてまわることに。捜索範囲を阪東橋あたりまで延ばし、外が見えるお店の人に聞き込み。
　

医大通りにある柴田商店のお父さんに聞いてみると

「制服ねぇ、女子高生ですか（笑）。そんな男の人は見てないですねぇ。チンドンヤの格好をしたおじさんならよく見るよ（笑）」とのこと。
　

大岡川沿いの山崎商店で

有力な情報が入る。
　

「見ましたぁ。女子高生の格好した男の人」

なに。見た。ちなみにいつかと聞くと最近だという。この近くにそういうかんじのお店があるという。そこに行けば何か聞けるかもとのこと。
　

ありがとうございます

店を探す。おそらく目印は「会員制」。界わいを練り歩き、発見。
　

おそらく
　

ここだ

こういうの、緊張。店に入る。「あやしいもんではありません」とお店の方に伝え「実は今人を探していまして。まゆみんという方なんですが、ご存じですか？」と尋ねた。
　
お店の方は「はい・・・まゆみんがどうかしましたか」と。はまれぽの説明とまゆみんに取材をしたい旨を伝えると「じゃあ本人に聞いてください」と。
　

ん？

「取材受けてみたら」と、カウンターでお酒を飲む男性にお店の方が促す。
でた。いた。見つけた。探偵物語みたい。

「取材、ほんの少しお時間よろしいでしょうか」とまゆみんに尋ねる。
「ええ、いいですわよ」と、少しだけという条件でOKをいただいた。
　

まゆみんさん（顔出しは勘弁してくださいとのこと）

姓名、岩崎眞弓さん。性別、女子高生（自称）。年齢、17歳（永遠）。女子高生歴、15年（留年過多）。横浜市内在住で、仕事は某企業で事務職。本職は女子高生。おーらい。
　

「今日は制服着てへんけどね」

まゆみん、声が低い。LOWが効いている。まゆみんはどうやら、思い残し症候群のようで。高校生のころの、あのあまずっぱい気持ちにどうしても戻りたくて、15年前、女子高生に。
女子高生。だから制服は1着しかない。

「女子高生って、そうやんな。普通の女子高生と同じやねん」

横浜の人なんだが、関西弁が流暢にでる。あとLOWが効いている。

「好きなように、生きてるだけやの。素直に。今は週に1～2回女子高生やってるの」

実際、制服姿でこの界わいを歩いているとのこと。
最後に何者か、尋ねました。
　

「女子高生やってだから。女子高生やで」

4日かけて見つけたまゆみんは、髪の長い、肌がやたらキレイな、メガネをかけたオカマちゃんでした。いや、女子高生でした。
　

おつかれさまでした

取材を終えて