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立ち飲みスペースが藤棚商店街に多い理由とは?

ココがキニナル!

藤棚商店街付近の酒屋さんには立飲みスペースを設置しているところが沢山有りますが、なぜ藤棚商店街に多いのでしょうか?それとも他にも同様なところは沢山ありますか?(秋沙さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

重工業が盛んだった頃、造船所勤務の利用客が多く、どの酒屋も集客の為に設置したから。他には南区中村町が有名だが、今は数が減ってきている。

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ライター:川邉 絢一郎

藤棚商店街周辺の酒屋には「立ち飲みスペース」があるのか?
 


藤棚地区の酒屋


藤棚地区は、藤棚商店街を含めて5つの商店街が密集している。
藤棚商店街を挟むように東西二つずつの商店街が連なり、西(国道1号線側)から

・ニコニコ商店街
・サンモール西横浜
・藤棚商店街
・藤棚一番街
・西前銀座商店街


の順番で繋がっている。

実際に5つの商店街を歩いてみると、ニコニコ商店街に3軒、藤棚一番街に2軒、サンモール西横浜と藤棚商店街にそれぞれ1軒ずつ、全部で7軒の酒屋を見つけることができた。

その7店舗中、現在「立ち飲みスペース」を運営しているのは「大和屋酒店」「藤屋酒店」「小野酒店」「とくしまや」「杉山酒店」「福田屋」以上の6店舗。


ニコニコ商店街「大和屋酒店」 ニコニコ商店街「藤屋酒店」

 

ニコニコ商店街「小野酒店」 サンモール西横浜「とくしまや」

 

藤棚商店街「杉山酒店」 藤棚一番街「福田屋」


スペースを設置している店舗それぞれに話を伺ってみたところ、「昔は繁盛していた」と口を揃えていう。

中には「4人も5人もアルバイトを雇っていたこともあった」という店もあったというから驚きだ。
なお、設置した理由については杉山酒店と同様、多くの労働者がよく利用していたためだったという。

とくしまやの常連さんに「立ち飲みスペース」とはどんなところか話を伺ったところ、「『いらっしゃいませ』じゃなくて『おかえり』って感じだな」と語る。なお、「立ち飲みスペース」にやってくる方は60代以降の男性が多く、昔から店に通っている常連客がほとんどのようだ。
 


ここは「おかえり」という感じだと語る常連客




一方、藤棚地区以外で「立ち飲みスペース」が盛んだった中村町周辺は

藤棚以外で「立ち飲みスペース」を設置している酒屋が当時、多かった地域として、中区中村町が挙げられる。その理由としては藤棚地区と同じく、以前はこの街にも労働者が多く存在し、仕事帰りに一杯ひっかけるために立ち寄っていく人間が多かったためだ。
 


中村町にある酒屋でも入り口が分かれている店が多い


中村町で現在確認できた酒屋の数は5件。1丁目から2丁目にかけての川沿いに2件、また一本南側に入った道に3件。
いずれの店舗も藤棚地区と同じような「立ち飲みスペース」は設けられているものの、スペースを開放している店舗は南側の道にある3店だけだった。藤棚地区は商店街にあるため人通りも多いが、一方の中村町は住宅街。

それが中村町の立ち飲みスペースが衰退した原因なのだろうか。
 


入り口はあるが今は使われていない


現在はスペースを倉庫として使っているという、中村町1丁目にある鹿島商店のご主人いわく、「昔はこのあたりの酒屋で『立ち飲みスペース』がない店はなかった」とのこと。



まとめ



藤棚商店街付近の酒屋さんに立飲みスペースが多いのは、重工業が盛んだった頃、横浜船渠で働く労働者が仕事帰りに一杯ひっかけていくことが多かったので、集客のために設置したからということが分かった。

酒屋の方々に話を聞いていると、ほとんどの酒屋は「自分たちの代で店をたたむ」という。
2000年代前半に行われた酒類販売の規制緩和によって、酒屋としての経営は苦しいそうだ。

現在、利用できる「立ち飲みスペース」は少なくなってきている。
また今後、酒屋が減っていくことを考えれば、立ち飲みスペースで酒を飲む体験は貴重なものになるかもしれない。

消えつつある昭和の文化を味わいたい方は、一度は藤棚商店街の立ち飲みスペースを訪れてみてはいかがだろうか。


―終わり―
 

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  • 正に今日、藤屋酒店で立ち飲みしてきました。訪店時間が午後4時半位と早かったので立ち飲みの営業時間前だったのに店番のおばあちゃんが快く飲ませてくれました。商店街の衰退についてしきりに「寂しい」っておっしゃっていたのが印象的でした。やはり自分たちの代で店をたたむそうです。時代の流れとはいえ本当に寂しい話です。銭湯や立ち飲みという空間は他人同士の大事なコミュニケーションの場でもあり、無くなって欲しくない場所だと痛感します。

  • 子供の頃はどこの酒屋にあったものだが… やはり昼間から酒をかっくらうオヤジの集会所はイメージが悪かったからか…

  • 立ち飲みスペースというのは、飲食店として営業していない酒屋だが、売ったその場で客が栓を抜いて飲み始めてしまった・・・という扱いと聞いたことがある。ある意味おおらかなグレーゾーン。

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