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みんなのキニナル

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横浜のココがキニナル!

第27回は「ゴマ系」の店、南区前里町の千家本店と鶴見区生麦の大黒家・生麦本店へ。千家では「ゴマ増し」のラーメン、大黒家生麦本店ではシンプルな「家系ラーメン」がおすすめ

ライター:はまれぽ編集部 (2015年12月31日)

ちらす意味(つづき)
  


なぜだ
 

・・・すると、腰が抜けそうになるような衝撃の回答をいただいた。

「オーナーが“入れたかったから”という理由しか知らないんですよ・・・」

なんと。オーナーさんのインスピレーションとは。

「オーナーは、店について多くを語らないんです。なので詳しいことが分かる人はあまりいません」と田中さん。

田中さんはオーナーさんと今から5年ほど前に出会い、ラーメン店主となった。それ以前はゴルフ関係のお仕事をされていたそうで、千家・大井松田店にて技術を仕込まれたという。「家系ラーメンには全部ゴマが入ってるものかと思ってた」というほど、千家仕込みの方だ。
 


・・・きつくて入って半年で辞めたいと思ったけどね、と笑う
 

ここ南区前里町で千家本店が開業したのは、1991(平成3)年。

「“千家”という屋号にしたのはオーナーのお母さんの名前の一文字からとって、ということを耳にしたことがあります。オーナーは中華料理店で修業をしたのち、どこかの家系ラーメン店で少し学んだと聞きましたが、どの店だとか詳しいことは・・・ごくごくわずかな親戚くらいしか知らないのでは」と秘密のベールを少しだけはいで教えてくださった。
 


Tシャツが青いのもオーナーさんの意向
 

千家は県内に根岸、大井松田の直営店、以前も紹介した濱壱家、大黒家などの系列店、ほか上川井(旭区)などのFC店を含めると20店以上も展開している。5年修行するとのれん分けが可能、とのことだが、ここまで規模が大きくなるには、ラーメン店主が千家の味を継承し、店を出したくなる理由があるはずだ。それは何か。
 


タレです
 

つぎ足しで作られた千家のタレは従業員もレシピを知らないほど「超秘伝」。タレをつくるときには「店の身内以外立ち入り禁止」という。醤油へのこだわりがかなり強く、ブレンド方法も秘密。これ以上は話を伺うことはできなかった。残念。

千家本店では店舗の広い根岸店で作られたタレを使用しており、系列店も同様。なるほど、しょっぱさと醤油とコクとまろやかさのバランスのととのったスープの味は、このタレがあってこそのものだったのだな。
 


あとは麺
 

千家系列店は大橋製麺の特注麺を使用。酒井製麺のものよりも少し細い、ちぢれている中太麺は同店のスープに合うように作られている。
 


午前6時から開店の午前11時までしっかり仕込まれるスープ
 

ツルっとした感じが際立っている麺
 

じっくり話を伺っていると、横で吉田が何やらもぞもぞうごめいている。なんと「おなかがすいちゃった」とのことで、同店で「名物メニュー」となっているネギラーメンとカレーをオーダーしていた。
 


ネギラーメン(900円)。オリジナルの豆板醤によって味付けされている
 

そして小カレー(250円)
 

ここでイチから作られているオリジナルメニュー
 

おおお! スパイシー
 

吉田:「ネギラーメンはネギの味が強いので、スープの味の良さが全面に感じられないのが残念だと思ってしまった。個人的には、トッピングなしの“ラーメン”がおすすめ
マーコ氏:「ネギラーメンは家系界のキングといってもいいくらい、スタンダードな味」

お客さんのは6~7割の方が常連さんだという千家本店。取材中も迷わずオーダーをする方を多く見かけた。週末は「とくにピークタイムがない」というほど客足が途絶えないという。1日に出るラーメンの数は・・・ヒミツとのことで、お伝えできないが決して少ない数ではない。

田中さんは「味の好み表がないのは、店内のイメージを女性でも入れるようなシンプルなものにしたかったから。でも、初めての方は少し分かりづらいと思うので、おすすめの食べ方をお伝えして声をかけるようにしています」と店の雰囲気づくりにも力を入れていることを語ってくださった。
 


地域密着の店
 

「従業員は全員、お客さんが2~3回来たら顔やオーダーの仕方を覚えます。“コミュニケーション”をとても大事にしていて、作業の手を止めてでもお客さんと会話をするんです」

なるほど。従業員もみな元気にお客さんに挨拶をしていた。この接客も人気の秘訣なのだな。

田中さん、ありがとうございました。
 


大満足
 

吉田のおなかは大満足したかもしれないが、今回の取材趣旨は「ゴマが入っている店」の特集だ。入れた理由が明確にならず、取材班は消化不良。

ゴマのルーツをさぐるべく、続いて向かったのは京急線・生麦駅。
 


家系と二郎系とさつまっ子とニュータンタン
 


生麦駅から徒歩7分、大黒家生麦本店
  

の前で待ち伏せしていた、腹ペコ編集長・吉田。
 


ねえねえ、これ何かなあ
  

食べたい、食べたいよ、これ
  

「メガ盛り大好きっ子」の血が騒いだようだ
  

「あと、二郎だって! 二郎もあるよ」とはしゃぐ吉田に「今日は家系ラーメンの取材なので・・・」といなしたが・・・ん?

・・・二郎?

ままよと店に入ると、まあ、びっくり。ド派手な黄色の配色に圧倒される。
 


ひまわり畑のようなカウンター席
 

入って正面左手にはテーブル席。ゆったりできる
  

取材に対応してくださったのは・・・なんとご一家。
 


左から店主の熊谷文生(くまがい・ふみお)さん、竜彦さん、史子さん
 

家系ラーメン店の取材で、家族経営かつ一同で対応してくれるというのは、かなりレアケースだ。すごい。

さばさばしている店主、文生さんのリードで取材を開始。ゴマの話を・・・したいのだが、なんかもう・・・こう、周囲の張り紙がキニナってキニナってどうしようもない。どうしよう、ここ、本当に家系ラーメンの店なのだろうか。
 


「からあげ」「二郎系」「つけ麺」、奥には「冷やし中華」の文字まで
 

「チャーハン」そして「納豆ライス」
 

すみません、あの、この多様すぎるメニューの理由は何ですか?

「ああ、これ? これね、美味いものはなんでも取り入れて出そう、と思ったらどんどん増えちゃったの」と文生さん。

何と・・・。
  


普通の中華料理店にもあるメニューが多数
 

聞くところによると、3年ほど前にできた近くの中華料理店が繁盛していたので「需要があるな」と判断し、どんどんメニューを増やしていったそう。

複雑な表情になった取材班一同に対し「でもね、今は家系ラーメン店として基本に戻る方針にしたから、メニューは減らしてるよ」と文生さんは笑う。

大黒家本店は1998(平成10)年ごろこの地で開業。「商売をやりたかった」という文生さんは先ほど紹介した千家本店にて3ヶ月の修行後、のれん分けの店として自宅を改良してすぐ出店、というかなりの行動力を発揮した。

当時、市内にまだ家系ラーメン店が少ない状況だと判断し「これから流行るから家系ラーメンの店を出そう」と各店を食べ歩いたが、ここだ、と思った味は千家のラーメンだった。
 


店の前に多数の麺箱が積んであったのを見て「ここは繁盛している」と判断
 

文生さんは千家のオーナーさんからじきじきにラーメンの味を教えてもらった、という。

なるほど・・・職人気質というよりかは、経営者目線で考えられている。

奥様の史子さんは「私はね、ラーメンが大好きなの。だからもう、本当によくいろんな店に行くのよ」とかわいらしい笑顔を見せてくれた。
 


史子さんは現役でお店に立っている
 

二郎系ラーメンを出したのは今から9年ほど前。「あのね、二郎店がブームだったから!」と無邪気というか、まっすぐだ。

ほかにもラーメンショップの「さつまっ子」からヒントを得た「納豆ライス」や、川崎のニュータンタン本舗にインスパイアされた「タンタン麺」を出すなどかなりのフレキシブルさでお店のメニューを工夫している(ちなみに、今は「タンタン麺」や店の前に張ってあった「バクダンラーメン」はないそう)。
 


入るなりニンニクの山を見て喜んだ吉田はジロリアン

     

なぜ多くのメニューを出すのか、店の方針が明らかに
       
 

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