9日まで行われる『スマートイルミネーション横浜』はどんなイベント?
ココがキニナル!
10月9日まで象の鼻テラスを中心に行われてる『スマートイルミネーション横浜』ってどんなイベントでしょうか?(小僧69さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
『スマートイルミネーション横浜』は、消費電力を抑えながら都市の景観を美しくするイベント。作品に込められた思いを知ることで、より一層楽しめます!
ライター:吉澤 由美子
アーティストによるライトアップ作品解説
最初に紹介されたのは、京都を本拠地に国際的に活躍する高橋匡太(たかはしきょうた)氏。
映像と光のアーティスト、高橋匡太氏
今回は、≪ひかりの実≫という参加型プロジェクトを中心に、既存照明を使うことで消費電力を普段と変えずにライトアップできる≪WRAPPING THE CITY LIGHTS≫、イルミネーションクルーズの航跡LEDライトアップなどを担当している。
≪ひかりの実≫を見せる高橋氏
≪ひかりの実≫は、果物栽培用の紙袋にLEDライトを入れ、袋に笑顔を描いて木に実らせる(飾る)もの。
袋がセットされ、会場に運ばれる
さまざまな会場で行われる≪ひかりの実≫は都市全体を使った拡散型イベント。
最終日に向けて、木々に実る光はどんどん数を増していく。
会期終了後、≪ひかりの実≫はLEDと電池を外されて保管される予定だとか
「みんなの笑顔を実らせていこう」という言葉が印象的だった。
ここで次は照明ディレクターの藤本隆行氏のはずだったが、象の鼻テラスや横浜3塔を有機的にゆらぐ光で同調させるアート《The Organic Nucleus/有機中芯的「象の鼻」》の最終調整中とのこと。
《The Organic Nucleus/有機中芯的「象の鼻」》で照らされたクイーン
そこで、Responsive Environmentという空間表現ユニットから、西澤高男氏が紹介される。
西澤氏のユニットは、9日(日)に行われる≪車座≫というイベントの空間演出で、自動車の照明を使って詩の朗読をライトアップする。
≪車座≫のチケットは完売。当日は周辺からも見ることが可能と西澤氏
仙台空港で自身の車が流されてしまった体験談を交え、震災後の被災地や計画停電中の街で輝き続けた車を、社会的インフラであり、移動の自由を保証する存在だとし、車の持っている自立性を説明。
そして、大学参加プロジェクトの大学生2人が登場。
筑波大学芸術学群のヤマモトさんと、多摩美術大学のヨシダリコさんだ。
ふたりは、≪Carry me≫という貨物に見立てた小さな手提げの灯りを手に、日本大通りで行われるイベントについて説明。
≪Carry me≫は横浜にちなんで貨物のかたち。上に結ぶためのリボンがある
中区役所隣の「ZAIM」から港に向けて灯りを象の鼻まで運び、最後は好きな場所に結んでもらう、一般参加型のイベントだ。