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「ババア サワルナ」と落書きされた壁、本牧市民公園の猫問題とは?

ココがキニナル!

中区で猫の事件かありましたが、同じ中区の本牧市民公園で猫に関する問題があるみたいです。本牧市民プール前の歩道橋下に不気味な貼り紙も。関連性があるのか?(鶴見の紳士さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

本牧市民公園ではネコに関する虐待や「地域猫」に対する住民理解などの問題があり、貼り紙は虐待犯への抗議文。「中区の事件」とは関係がなさそう。

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ライター:小方 サダオ

「横浜地域猫擁護協会」のメンバーが語る動物虐待の実情

(つづき)

「この公園でも2016(平成28)年の7月に目をつぶされたネコがいました。犯人はこの山の上の住宅地の住人ではないかと思っています」

 

地域猫の虐待は違法行為だという
 

「私は会社員ですが、仕事を抜けてエサやりに来ています。エサの量が多いため車で運んできて、園内各所であげています。園内のネコは200匹くらいはいると思います。エサやりのきっかけは約15年前、園内で虐待された顔が血だらけの痩せ細ったネコを見て気の毒に思ったことから始まりました。売れなくなって殺される運命のペットショップのネコを20匹ほど引き取り、自宅で飼っています」

 

虐待犯人がいるかもしれない山の上の住宅地
 

「園内のネコは捨て猫なのです。ある時私がエサをあげているそばから、ふと後ろを見ると捨て猫が入ったダンボール箱が置かれていたこともありました」とのこと。

歩道橋下のダンボールに関して伺うと「ネコのためにダンボールを敷くのですが、ネコを気に入らない人たちが、柵の中などに放り投げてしまうのです」という。

 

ネコのために敷いたダンボールは捨てられてしまうという
 

エサをあげる人たちに関して伺うと「園内でエサをあげる人は朝夕などに数名いて、新しい参加者にはエサのやり方などを私たちが教えてあげています。きちんとネコの前でエサをあげて、食べ終わるまで見届けることが大事です。私はハトやスズメにもエサを与えていますが、園内には木の実がなる木が少なくて、鳥たちはエサがなくてかわいそうなのです」と答えてくれた。

 

Sさんはエサのあげ方をほかの人たちに教えているという
 

次に近くの住宅地の住民や公園利用者に話を伺うことにした。

山の上の住宅地で犬の散歩をしていた若い女性に、ネコのエサやりに関して伺うと「男性は本牧市民公園内で、おばさんは近くの住宅地に隣接した公園でエサをあげています。ネコがエサを食べ終わるまでそばにいて後片付けもします。あの人たちはエサだけでなくネコの避妊手術もするそうです」

 

住宅地にいる猫
 

「また公園の清掃の人たちがネコのフンを片付けるので、園内はきれいで迷惑にはなりません。しかし清掃係はダンボールまで片づけてしまうので、エサをあげている人はそれが気に入らないようです。ほかにもネコにエサをあげている人がいますが、適当にあげているので、迷惑になっています」

「今はネコブームなどの影響で公園にいるネコの写真を撮りに来ている人もいますよ」とのことだった。

続いて住宅地の住人の若い男性に伺うと「近所の飼い猫の仕業かもしれませんが、庭にフンをされたことがあります。ネコは好きでも嫌いでもなく別になんとも思いません。たまに車にひかれている猫を見かけるので、意外と数は多いのかもしれませんね」という。

 

ネコが車にひかれることもあるという
 

市民公園に近い住宅の女性は「自宅の庭でネコが子どもを産んでいたことがありました。町内会に訴えたのですが、何もしてくれません」とコメントをしてくれた。

 

庭で子どもを出産された家もある
 

子ども連れの公園利用者に伺うと「ネコは別に気になりませんが、園内にフンが落ちていると嫌ですね。そういう問題が多くなるならエサやりはやめてほしいです」という。

壁当てテニスをプレイ中の男性に伺うと「園内の一部にはネコの集会場みたいになっている所がありますよ。そこではエサがやりっぱなしの状態になっています」と答えてくれた。

住宅地や園内の人たちは、フンやエサを片づけない状況に対しての意見があった。



公園を管理する協会の認識は



そもそも、園内での「エサやり」は問題ではないのだろうか。
本牧市民公園の管理をしている、横浜市緑の協会の加藤さんにエサやりの人たちに関して伺うと「2012(平成24)年から、園内でエサをやる人たちに対しては、エサをあげたままにするせいでカラスが来たりしていたりとマナーが問題になっていました。そのため、我々がエサを食べ終わるまで見届けて片づけるなどのルールを提示したことがあります」

 

エサやりの人たちのマナーが良くないという
 

「本牧市民公園でエサやりを行っているグループは個人活動で、『地域猫のルール』に従ってエサやりを行っていないのです。山下公園では去勢を行うことなどを含めて、ルールに従ってネコの面倒を見ているグループがいます。公園は色々な人たちが利用する場所なので、ネコ嫌いの人も来ますが、エサやりをしないように言っているのではなく、ルールを守るように指導をしています。また園内でのネコの虐待に関しては、そのような事実は把握していません」ということだった。

投稿には「中区の猫事件と関係性があるか?」とあったが、公園管理者は把握していない、とのことで、関係性は薄いかもしれない。また園内でエサをやるグループと公園管理者との間で、エサやりに関して話がまとまっていないようだが、ルールを守ることで、エサやりを行うことは問題ないようだ。

では、「地域猫」は野良猫とどう違うのだろうか。また「地域猫のルール」とは、どういったものなのだろうか。