“まちの宣伝本部長”の効果を徹底検証! 『横浜アト街ック天国』! 横浜八景島
ココがキニナル!
某テレビ番組で紹介された後、その効果はあったのかを検証する『横浜アト街ック天国』。第5回は「横浜八景島」で聞く!
ライター:福原 麻実
5位「金沢園」
国登録有形文化財の金沢園
建物が国の有形文化財になっている料亭・金沢園だが・・・4、5日にわたって何度かトライしてみるも残念ながら連絡がとれず。
過去記事でご紹介した通り、金沢園は2016年2月に予約受付終了。建物を残し、今後は宿泊できるようになるという。
4位「県立金沢文庫」
以前「金沢文庫の重要文化財に空調の不具合続きでカビが生えたって本当?」(id=3865)の取材の際にもご対応いただいた学芸課長の西岡さんに、金沢文庫での「ア●街」効果についてお話を聞かせていただいた。
デリケートな展示物もある金沢文庫だが、撮影はどのように行われたのか尋ねると、どうやらスムーズに(というよりサラッと)展示室を撮影して終わったようだ。
調査や研究に適した書物などが収蔵されている県立金沢文庫
来館者数の変化についても、エンタメ性を好むア●街視聴者層とは異なり金沢文庫利用者は歴史に触れるために訪れる人が多いため多少は変化があったかもしれないが大きく変わったことはなかったという。
「八景島には『横浜八景島シーパラダイス』が、山側には『金沢動物園』があるなど、多くの観光スポットがある金沢区だが、回遊性にかけるのが残念」と話してくださった。
なお、以前の記事でお伝えした収蔵庫の空調は、2016(平成28)年1~3月と、今年の2月9日まで行われていた整備で無事に交換された。
県がこういった社会教育施設の整備維持に乗り出したようで、県立近代美術館鎌倉別館などの施設でも同じように整備が行われたそう。
3位「海の公園&野島公園」
砂浜を存分に楽しめる海の公園
昨今はニュースや情報番組など、多数のメディアで人気の潮干狩りスポットとして紹介されている両公園。
海の公園は海岸で自然繁殖したアサリを、1人あたり2kgまで無料で持ち帰ることができることから、潮干狩りシーズンは多くの人でにぎわうのだが、番組でそのことが広く知られたためか、遠くは北関東からも問い合わせがあったという。
1人2kgってかなり多い!
野島公園は横浜唯一の自然海岸で、同じく無料で潮干狩りが楽しめるのだが、番組放映後はそれまでよりも多くの問い合わせや利用者があったそう。
貝殻でいっぱいの浜。アサリ以外にもマテ貝などが採れるそう
2位「称名寺(しょうみょうじ)」
鎌倉時代に創建された称名寺
称名寺は建物の前に池が広がる、極楽浄土をイメージして造られた庭園「浄土式庭園」がある関東唯一の寺院だ。
副住職の方によると、2014(平成26)年の放送では外観や境内の撮影と、簡単な紹介があったのみで、特に住職や副住職への取材などはなかったそう。「2008(平成20)年の放送時の方がより詳細な内容だった」とのこと。
しかしながら映像の美しさに「さすが制作会社の撮影だ」と感銘を受けたそう。お寺に尋ねるのはやや憚られたが「お客さんは増えましたか?」との質問には「やはり多少は多かったように思います」と答えてくださった。
1位「横浜・八景島シーパラダイス」
1位に輝いたのは横浜・八景島シーパラダイス
9位のふれあいラグーンと同時に撮影があったこともあり、具体的には分からないが「結構な回数撮っていただいた」という。放送をご覧になっての感想をうかがうと「シーパラダイスに限らず、金沢区全体の魅力をよく撮っていただけたのではないか」とのこと。
取材を終えて
歴史ある建物に、海を間近に臨む風景、珍しい生き物など、映像に見応えのあったこの回。はっきりとした集客効果はなかったようだが、街の宣伝本部長は金沢区の魅力を大いに発信したようだ。
―終わり―
ホトリコさん
2017年03月03日 18時43分
やっぱりシーパラか。金沢動物園はズーラシアや、なんと言っても入場無料の野毛山動物園があるので、横浜市内での競争も厳しいのかな?