相鉄線平沼橋駅のガスホルダー横に突如現れた鉄塔の正体とは
ココがキニナル!
相鉄沿線沿いに、いきなりそびえ立つ鉄塔が。相鉄線西横浜駅と平沼橋駅の間に有るガスタンクの隣に急に現れました。塔はまだ工事中ですが、キニナル(カズリンさん/skrsngさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
安定したインフラの維持と現鉄塔の経年劣化や市内の建物の高層化に合わせ、東京ガス平沼整圧所構内に無線鉄塔を建設中。2018年4月27日に完成予定
ライター:はまれぽ編集部
新しい無線鉄塔の特長
既設の無線鉄塔の高さが約62メートルに対して、新しい無線鉄塔は約90メートル。見上げるにはえらい高さだ。
仲の良い親子のよう
鉄塔の色については、60メートルを超える鉄塔の場合、遠くから見える部分は紅白の色を使用すると航空法で定められている。下部は規定がないため、こげ茶色を使用。なんだか強固に見える。
4本の足でしっかりと支えており
一つ一つの部品も大きい
真下から見上げると、
圧巻の高さ!
新設の無線鉄塔の頂部から見た景色(画像提供)
また、無線鉄塔のメンテナンスをする人の安全面も考慮されている。
既設の無線鉄塔は、中央にハシゴを設けており、それを使ってメンテナンスを行っているが、風の影響を受けやすいという。
想像しただけで足がブルブルしちゃう
新設の無線鉄塔はパイプ内にハシゴがあるので、頂上まで風の影響を受けずに辿り着くことが出来るのだとか。
パイプ内への入口は秘密の扉っぽい!
パイプ内の様子(画像提供)
新設の無線鉄塔で作業中の様子(画像提供)
また、既設の無線鉄塔は2つだったパラボラアンテナも、新設の無線鉄塔には4つを設置予定という。
緑のシートの下に置いてあるのがパラボラアンテナ
無線ルートが多様化することで、県外にある無線鉄塔とも繋がりやすくなると見込んでいるそうだ。
新たなシンボルとなる?
平沼整圧所でうかがったお話を元に、無線鉄塔を平沼整圧所周辺から見てみることにした。
沼野橋(ぬまのはし)から撮影
周囲には新設の無線鉄塔よりも大きな建造物はない。
離れて見ると、やはり煙突と見間違えてしまう
平岡橋(ひらおかばし)から撮影
高層マンション側から見でも、その存在感は変わらない。既設の無線鉄塔がかすんでしまうほどドンとした佇まいだ。
続いて、平沼駅の南口側から確認してみた。
線路沿いから撮影
先ほどうかがった話の中で、「新設の無線鉄塔は、県外を含む既設の無線鉄塔の延長線上で見通しを確認して建設している」という話があった。
同じ方向が見通せるようになっていた
また現鉄塔はもともと、もう2つのパラボラアンテナを設置していたそうだが、MM21の開発を機に、高層マンション側のパラボラアンテナを外したという。
そういった背景を知ると、目に見える景色が少し愛おしく感じるのは筆者だけだろうか。
タイミングが合えば、相鉄線やJR線の車両と一緒に撮影もできる
取材を終えて
取材中、とても可愛い作業風景を目にした。大きな鉄塔と小さなバケツのコラボレーションだ。
バケツに部品をいれて頂上まで届けていた
無線鉄塔を新設する背景には、私たちが安心して生活を送るためのインフラを守る役目があることに気付けたことが嬉しい。
今後は新しい無線鉄塔が安定したガスの供給を支えていく
ー終わりー
取材協力
東京ガス株式会社 平沼整圧所
たけむらさん
2018年04月06日 21時28分
都市ガス事業、地中の導管網だけでなく無線通信設備も重要なのですね。東京ガス根岸工場では、LNG転換以前に使っていた煙突を無線通信用に転用したと聞いたことがあります。
JWIさん
2018年02月19日 22時19分
形状から120%煙突だと思い込んでいました。無線鉄塔だとは・・・。興味深いレポありがとうございました!!