『横浜駅SF謎』に隠された秘密を暴け! 通年開催のリアル謎解きゲームをレポート
ココがキニナル!
「横浜駅SF」という作品をモチーフにした「横浜駅SF謎」が開催され、実際の横浜駅で小説の内容を体感しながら謎解きができるそうです。ぜひレポートして頂けたら嬉しいです!(向かいの丘さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
『横浜駅SF謎』は、実際の横浜駅をヒントに謎を解く、通年開催の参加型ゲーム。原作を知らなくても十分楽しめる
ライター:はまれぽ編集部
横浜駅を舞台にした謎解きの意図とは?
今回の謎解きをきっかけに原作小説も読破したが、実は『横浜駅SF』は現実の横浜とはあまり関係がない。「工事が続く横浜駅」が膨張し、本州がほとんど「横浜駅」になっている世界観なのでSF要素の方が強いのだ。
だが、『横浜駅SF謎』は、変遷を遂げてきた駅地下の歴史や、周辺施設のスポットにも焦点が当たるなど、地元への愛着が感じられる内容。一体どのような人が作っているのか、謎解きゲームを運営する「DAS株式会社」にお話をうかがった。
ご対応いただいたのは、代表取締役社長の小川真輔(おがわ・しんすけ)さん。
地元企業として、横浜愛の強い小川社長
DASは都内や地方など各地で「リアル謎解きゲーム」を開催している。だが、横浜発祥の会社として「以前からもっと地元・横浜で仕事をしたいと考えていました。ロケハンにも行きやすいですしね!(笑)」と小川社長。
実際にゲームをプレイしてみると、横浜駅の現在の姿だけではなく、変遷してきた周辺の施設の歴史にも触れる内容になっていることに驚く。
謎を作るためには、やはり何度も現地を訪れる必要があるそうだ
今回は(書籍版『横浜駅SF』を発行する)角川書店とのタイアップでもある。「地元の武将や偉人などに触れるような地方の謎解きに比べれば、地域性は薄めです」とのことだが、それでも駅の構造や歴史について知ることができ、新たな発見も多かった。
迷子になりながらヒントを探す筆者
「リアル謎解き」は、映画などの娯楽と比べても長い時間楽しめる遊びだが、実際に街巡りをすることで「地域に利益を還元できる」ことも重要なんだとか。
確かに謎を解いていると、「テーブル席に座ってゆっくり考えたい!」と思う場面があり、まんまと横浜駅地下の喫茶店に入ってしまった。
キットを持っていると優待が受けられる店舗も
小川社長も「それは我々の狙い通りです」とにやり。謎を作る段階で、駅地下を歩く経路などをシミュレートしているそうだ。まんまと掌で踊らされていた・・・!
そして、この謎解きにはもう一つの特徴がある。それは、「地上に一度も出ずに謎が解ける」ことだ。ヒントも答えも、すべて横浜駅地下にあるため、雨でも台風でもゲームをプレイできることも強みだ。
原作小説では、多くの人が駅内部(エキナカ)で生活し、支配されている世界観を描いている。その雰囲気を知っていると、地下での謎解きに感情移入しやすいかもしれない。
世界観を感じるアイテムも、気分を盛り上げる
筆者は原作の知識がないままでも謎を解けたが、後から作品を読むと「あれはそういうことだったのか!」という情報も盛りだくさん。ファンはにやりとできる場面も用意されている。
ネタバレになるのでその衝撃の展開を説明できないのが大変もどかしいが、ぜひあきらめずに最後までプレイしてもらいたい。
横浜に根差したリアルゲーム
同社では、今後も横浜を舞台にしたリアル謎解きゲームを展開していく方針だという。
また、筆者は今回、孤独に謎解きに立ち向かったのだが、リアル謎解きは「コミュニケーションツールとしても優秀。今回の『横浜駅SF謎』も、横浜の企業が新人研修オリエンテーションに活用することがあるらしい。
小川社長は「横浜で働き始める人の中には、地方出身の人もいます。ゲームを通して地域を知ることにつながってもらえれば」と話す。
リアル謎解きを婚活イベントに活用する動きもあるといい、「謎が解けると、モテるんです」と話す小川社長の言葉に、一筋の光を見出した。
見当違いの場所を捜索する筆者(モテない)
地域への愛着や地元の活性化にもつながる謎解きゲームだが、まだまだ発展途上でプレイ人口は決して多くない。「初めてプレイする人にとってはハードルが高いかもしれないですが、『横浜駅SF謎』は未経験でも正解にたどり着けるよう設計しています」と小川社長は話す。
ナビゲーターに人気声優を起用しており、初心者も多く参加しているそうだ
そのほかにも謎解きを用意するにあたっての苦労話などをたくさんうかがったが、ネタバレになってしまうところもたくさんあるので今回はここまで!
とにかく、さまざまな創意工夫と狙いを込めて作られたゲームということが分かった。
お見せできない写真ばかりで申し訳ないです
取材を終えて
リアル謎解きゲームは、近年あちこちで開催されているが、その代表的な企業が横浜にあったことは驚きだ。そんな企業が作った地域密着型の『横浜駅SF謎』は、外から訪れた人にとっても、横浜に慣れ親しんだ人にとっても新たな発見があるはずだ。
くれぐれも落とし物には気を付けて、「横浜駅」に隠された秘密を暴いてほしい。
ー終わりー
横浜駅SF謎
開催期間/2018年3月2日~2019年3月1日(通年)
場所/横浜駅
日時/午前10:00~午後9:00(横浜駅ポルタ営業時間に準ずる)
価格/1200円(税別)
http://game.nazotown.jp/sf/
初心者向け無料講習会(4月21日開催)
http://tabihatsu.jp/program/98732.html
ddt4096さん
2018年04月15日 02時23分
この記事見て行ってきました。値段分は楽しめたと思います。最後の謎の軽いヒントになってますねw(助かりました)