成人記念の初bar、まず頼むなら何?
ココがキニナル!
成人の記念に大人っぽいイメージのあるバーに行ってみたいんだけど、バー初心者は何を頼めばいいの?(Ibuki&Minatoさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
ちょっとカッコつけたい時は開口一番「ジン・フィズ」を頼むのがバー上級者に見えるコツ。あとはバーテンダーにお任せするのが正解。
ライター:二階堂 イズミ
1杯目のカクテルを選ぶコツはアルコール度数と香りの有無にあり!
「最初はジン・フィズです。これを頼むとバーテンダーも『おっ、知ってるな』と思います」(佐藤さん)ジン・フィズは、ジンベースでレモンと砂糖(またはシュガ―シロップ)をシェイクし、炭酸で割ったカクテルだ。
カクテルをシェイクするときはいつも「おいしくなあれ」と念じながらシェイクするそうだ
見た目も爽やかなジン・フィズ。キリリとした飲みごしに筆者も3度ほど味見してしまいました…
カクテルは、ベース(基酒)に、酒やジュースで酸味と甘みを加えて作っていくのが基本だが、佐藤さんは、ジン・フィズには、このカクテル作りの基本が集約されているという。
「ジンとレモンと砂糖って、まさにベース・酸味、甘みの配合なんですよ。それをシェイクする技術や、飲み頃が短いショートカクテルと違い、ゆっくり時間をかけて飲むロングカクテルならではの氷や炭酸を扱う技術も問われる、バーテンダーにとって受験の必修問題みたいなものなんです」
「バーでカクテルを飲む際、気をつけた方がいい事は飲む順番です。当店は30代、40代のお客様が多いんですが、慣れている方は、最初の1杯に何を頼むかを決めて来店される方も多いです」
1杯を決めた上で最後にどういうカクテルを飲みたいかを考え、2杯目以降のカクテルを決めていくとよりおいしく飲めるという。例えばジン・トニックなどアルコール度数が弱めのさっぱりしたロングカクテルで飲み始め、徐々に・ブランデーやウイスキー、リキュールなどを使った香りの強いショートカクテルや甘いカクテルを頼むと、それぞれのカクテルの香りや風味が損なわれずに飲める。また、同じベースのお酒で統一し、カクテルを楽しむのもありだという。
バーテンダーはカクテル選びのアシスト役!活用しない手はない
ただ、カクテルの知識がない場合は、バーテンダーに「フルーティーなカクテルが飲みたい」、「○○色のカクテルが飲みたい」などをリクエストし、「お任せ」にしてしまうのも手だ。
ストロベリーバジルコスモポリタン。
見た目がものすごく甘そうだが、飲むとフレッシュバジルのスパイシーさが効いていて、飲み口スッキリ!!
佐藤さんが2番目に作ってくれたのはストロベリーバジルコスモポリタン。海外ドラマ「SEX AND THE CITY」に登場した、女性に人気のコスモポリタンをアレンジしたものだ。海外から取り寄せたブルーベリーフレーバーのウォッカをベースに、生の苺をすりつぶし、ちぎったバジルを入れ、オレンジリキュールやクランベリージュースと一緒にシェイク、グラスに注いだら仕上げにバジルを乗せる。
鼻をちょっと近づけただけで、苺の芳醇な香りが充満する、見た目にも女の子受けしそうなカクテル。バーテンダ―はリクエストに合わせて、こうしたオリジナルカクテルも作ってくれる。
「横浜のバーでの相場は1杯大体700~900円ぐらい。2人で行って5000~6000円あれば、2、3杯は飲めます。居酒屋よりは割高ですが、いつもよりちょっとおしゃれをして大人の空間や雰囲気の中で、上司や同僚と職場じゃできない話が出来たり、プライベートな話で盛り上がって仲良くなれる。相手が好きな女の子や、カップル同士ならなおさらです。だから、あまりかしこまらず、生活の中の「息抜きの場」として、バーで飲むことを楽しんでほしいですね」
コンペで、他の参加者が誰も使わなかったマンゴーリキュールを使い作り上げたオリジナルカクテル「Glitter」
最後に作ってくれたのは、「ヨコハマカクテルコンペティション2010」でグランプリを受賞した「Glitter」。
口に含んだ時と、喉を通った時、そして最後に鼻を抜ける香りがそれぞれ違う。香りを楽しむために、後半に飲む方がお勧めというルールが頷けるカクテルだ。
ドライジンをベースに、マンゴーリキュールやブルースベリー、アマレット、レモンジュースを混ぜて作られた蛍光グリーンがかった黄色のカクテルには、「人との出会いやコミュニケーションを通して幸せな未来が築けますように」というメッセージが込められている。
店内での筆者との談話風景。
いろいろな人と会話ができる事が楽しく、バーテンダーになったと語ってくれた
缶で買えば1杯100円や200円程の値段で飲めてしまうアルコール飲料。しかしバーは、よそゆきの場所で飲む贅沢感が味わえ、相手とより密接なコミュニケーションがとれる魅力的な空間だ。
「何を頼めばいいかわからない」と気負わず、プロであるバーテンダーを味方につけて、自分の好みを言ってみたり店のお勧めを聞けば、初心者でも十分楽しめる。何事も経験!はじめの一歩を踏み出してみることが肝心なのだ。
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BAR Day Cocktail (バー デイ カクテル)
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