工場直売店のお得な食べ歩きができる、はま旅Vol.109「産業振興センター・幸浦」編
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第109回は、工業団地が集まる「産業振興センター・幸浦」駅周辺で、食品メーカーの工場直売店を食べ歩き。半額以下は当たり前?
ライター:河野 哲弥
まるでデパ地下のよう、横浜の名店が勢ぞろい(つづき)
さらに北へ進んでみよう。
すると、中華街でもおなじみの「重慶飯店」の工場や、見覚えのあるこんな看板が。
「ブタまんの江戸清」と書かれている
こちらの江戸清横浜本社工場では、土曜日を中心に、月2回ほど直売を行っている。5月は11日(土)と25日(土)を予定。6月以降の日程は現在未定だが、随時公式サイトなどで発表されるとのこと。
個数限定の直出しブタまん(500円)が人気
当日は、工場で製造している中華まんやシューマイなど中華点心類のB級品、業務用のソース、メンチカツなどがお買い得価格で登場する。地域貢献やブランドの認知度アップも兼ねたこうした直売、そのきっかけは、地元から寄せられた要望にあったのだとか。
ちなみに「江戸清」の屋号は、1894(明治27)年、食肉業の「江戸屋」を同社初代にあたる高橋清七氏が受継いだときに誕生したものであるらしい。
海沿いの公園で一休み
キリがないので、この辺で海辺にある公園に向かって、一休み入れてみることに。するとそこには、釣りやバーベキューを楽しむ人の姿があった。
公園の名前を探したのだが、見当たらなかった
防波堤の脇で出会ったのは、こんな笑顔
手のひらサイズの見事なキスを釣り上げていたのは、港南区から来ていた鷲尾さん。その脇ではご友人がメバルをヒットしていた。「天気がいいと、1時間に1匹ぐらいのペースで釣れる」と満足そう。
別の場所では、こんな姿も
バーベキューのご相伴にあずかることに
写真の右側に写る、近くに住むHさんによれば、本当は「やきそば」を焼こうとしていたのだとか。ところが肝心の麺玉を忘れ、どうしたものかと悩んでいたらしい。
コンビニへ買いに行かないのかたずねてみたところ、その発想はなかったとのこと。最近はポツポツと建ち始めてきたが、少し前まではコンビニなどなかったので、思い浮かばなかったそうだ。
西側の住宅地には、イガイな展開が
最後に、シーサイドラインの西側にも行ってみた。見えてきたのは、季節柄ツツジが咲き誇る、緑豊かな新興住宅街。近くには「金沢緑地」という遊歩道も整備され、住みやすそうな町並みが展開していた。
工業団地のイメージは姿を消す
「こちら側には工場がなく、大きなトラックが走らないので、子どもたちも安全」と話すのは、移ってきて2年という主婦のSさん。買い物は1駅先のスーパーを利用しているが、平らな埋め立て地なので、自転車があれば苦にならないらしい。
見上げてみれば、こんな交差点標識が
これが問題の「イガイ根」公園
その場から金沢土木事務所に電話してみたところ、この地は埋め立てられる前は漁場で、漁師たちから「イガイ根」と呼ばれていたそうだ。その由来や意味などについては、資料が残っていないと話す。
名前からすると、あまり生活の臭いを感じさせない「産業振興センター」駅だが、実は「住工混在の解消」が図られた、人にやさしい街だった。そして、日々口にする食品が作られている、「お菓子の街」でもあった。販売日程などを確認の上、ぜひ、訪ねてみてはいかがだろう。イガイとお得で、びっくりすること請け合いだ。
■今回のはま旅「産業振興センター・幸浦」周辺
(Googleマップより)
・「文明堂食品工業」金沢区福浦1-2-3
・「かをり金沢製菓工場」金沢区福浦1-2-13
・「株式会社喜友」金沢区福浦1-2-14
・「横浜市金沢産業振興センター」金沢区福浦1-5-2
・「霧笛楼幸浦製菓工場・商品センター」金沢区幸浦2-22-2
・「江戸清横浜本社工場」金沢区幸浦2-1-9
・イガイ根公園
・海沿いの公園
―終わり―
ちゃとらさん
2013年05月03日 19時36分
公園でのバーベキューというか火気の使用はダメなんじゃないのかな?ていうか、公共の場所で火気使用はよくないとおもいますが。
ゆーさん
2013年05月03日 10時46分
近隣で働いています。工場直売のいいところ、それは出来たてを食べる事ができること。文明堂のどら焼きは、お店で買うのとは別物。しっとり感が全然違います!オススメですよ〜