横浜「1000ぶら」商店街探訪Vol.5 思い出探しで巡る「たまプラーザ商店街」
ココがキニナル!
活動資金1000円で横浜中の商店街をめぐる旅。第5回は「たまプラで1000ぶら」略して「たまブラ」。学生時代を過ごした商店街であのころの自分を取り戻せるか
ライター:ほしば あずみ
10年前にタイムスリップ! と思ったら
(つづき)
一点張で、たまプラ商店街の歴史に詳しいんじゃないかと教えてもらったのが、いちご大福で知られる「大平屋」。この地で40年以上続く和菓子店だ。
「昔の写真はないけど、これが40年前のたまプラ駅前だよ」と絵を見せてくれた
お菓子の包み紙に描かれた40年前の駅前。高架になった東急田園都市線が見える
1986(昭和61)年のたまプラーザ駅前広場(提供:横浜市史資料室所蔵広報課)
「この辺は何もない畑ばっかりのところだったの。商店街も昔は魚屋や肉屋、八百屋もあったけど(東急ストアやイトーヨーカドーの出店で)商売が立ち行かなくてね。飲食店が多くなっちゃったね」とおかみさんの田辺さん
「暑かったでしょう」と、冷たいくずきり(240円)を試食させてくれた
涼やかな甘さが、つるんとのどを抜ける。美味
1000円使い切ったことを、わりと後悔している
名物いちご大福は137円。冷酒を飲まなければ買えた。
甘味といえば、学生時代に憧れていたが一度も買えなかったケーキ屋さんがあった。
10年経てまたもや買えないことはわかっているが、訪ねてみる。
欧風創作菓子「ベルグの4月」。名店である。
「金妻」で登場するケヤキ並木に面した立地
マダムの山本さんと
1988(昭和63)年創業時からのアルバムを見せてもらいながら話を伺った
店の名前を冠するガトーショコラ「ベルグ」は創業以来変わらぬ看板ケーキ
冷酒を頼まなければ・・・いやもう語るまい。
アントルメグラッセ(アイスのケーキ)は数年前からの新たな名物
25年前から店を構える「ベルグの4月」。
「店ができた当初、このケヤキ並木沿いにお店はなかったですね」と山本さん。
「隣に学習塾があった程度で。“お受験”のはしりだったんじゃないかしら。迎えの車が通りにずらりと並んで。ケーキ買ってくれないかしらと思ったけど、目に入らなかったみたい」と山本さんは笑う。
勉強はできなくてもいいから、美味しいものを見つける余裕を持ちたい。
そして「ベルグの4月」から読者プレゼント!
暑い夏に嬉しい「いちごwith黒豆」のゼリー(300円)を1名様に差し上げます。
繰り返すが、筆者はこの店の味を1度も味わったことがない
取材を終えて
「お盆は休むもの」。ご先祖さまからそう諭されたかのような、あわやの事態だったが、出会った商店街のみなさんは皆あたたかく、気分は学生時代に戻っていた。
駅前はすっかり姿を変えていたが、商店街はいつでも心に寄り添ってくれる。
もう、真新しい駅もこわくない。
―終わり―
ベルグの4月の「いちごwith黒豆ゼリー」プレゼント
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クロケットさん
2018年05月30日 11時24分
なつかしいですね~。1980年頃、現在の東急SCのところは未舗装で、現在のnojimaのところにあった東急スーパーの駐車場でした。最近の変貌ぶりに度肝を抜かれているのは、レポーターさんだけじゃありません。
しょうちゃんさん
2013年09月05日 03時21分
いいね~実感レポートですね、続けてください